バックホーの代表的な機種やユンボ・ショベルカーとの違いを解説!

私たちの生活や産業の基盤であるインフラ建設に欠かすことのできない重機の代表選手であるバックホーは、多くの呼び名で建設業に携わる皆さんばかりではなく、一般の皆さんにも親しまれています。 

ショベルカー、油圧ショベル、ユンボなどの名称の違いやバックホーの運転に必要な免許・資格や価格の相場までを今回の『豆知識』で紹介します。 

 

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バックホーとは?【特徴や資格について】 

子どもたちが遊ぶトミカのミニカーにもバックホーがあります。それくらい私たちの生活に馴染んでいるのが建機のバックホーだと言えるでしょう。人間の手だけで土砂の掘削、土木工事を行っていた時代とは格段の差があります。掘削を行う、土砂をすくう、移動させる。単純な作業ですが、都市づくり、建設工事になくてはならないものです。そんな作業に特化したバックホーが存在しなければ時代はもっと遅れていたかもしれません。 

人間の叡智の結晶がバックホーです。この先もっとITCが浸透し、カーボンニュートラルに向けてまだまだバックホーは進化していくことでしょう。

 

バックホーの特徴 

バックホーの特徴はなんといっても大きく力強いバケットです。太いアームの先に装着されたバケットはオペレーターの操縦で人間の手・腕のように動き、一度に大量の土砂を掘削し、そのままダンプカーに運び込むこともできます。 

掘削土砂を山盛りに仮積みすることも可能で、不整地を移動することを得意とする無限軌道(キャタピラ)でバックホーは建設作業地内を安定して移動しバケットの背でその山盛りにした掘削土砂を転圧して風雨での流出を防ぎます。そして熟練したオペレーターの操作によっては埋蔵文化財発掘時の地中に埋まる土器を破損させることなくバケットで探りあてることのできる繊細さも持ち合わせます。

 

バックホーの必要な免許・資格一覧

バックホーの運転には車両総重量に応じた運転免許に加えて『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育講習』もしくは『車両系建設機械運転技能講習』を受け取得する資格が必要です。タイヤを装着したバックホーであるホイール式油圧ショベルは公道の走行も可能ですが当然ナンバープレートの装着義務が生じます。

 

バックホーの操作に必要な免許・資格

バックホーを操作するには、各メーカーが運営する教習所での講習受講が必要です。自動車教習所のように希望の時間で講習受講はできず、まとまった時間を確保しての受講が必要となります。

 

〈重量3トン未満の場合〉
バックホーの重量が3トン未満であれば『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』が必要な資格となります。小型車両系建設機械は労働安全衛生法で指定された建設機械の中の車両重量が3トン未満のものを言います。この特別教育は学科が7時間、実技が6時間です。学科の内容は走行や操作、機械の構造、扱い方など一般的な知識です。 

実技では走行と作業における機器の操作を覚えます。この特別教育の申し込みは各メーカーが運営する教習所へ直接申し込みます。

 

〈重量3トン以上の場合〉
バックホーの重量が3トン以上であれば『車両系建設機械運転技能講習』が必要な資格となります。車両系建設機械は自走可能な機械のことを言い、労働安全衛生法施行例別表7で該当する建設機器が指定されています。バックホーはこの中で車両系建設機械に含まれて、使用目的によって「整地・運搬・積込み用及び掘削用」「解体用」の区分に分類されます。 

この運転技能講習は学科が13時間、実技が25時間あります。申し込みは各メーカーが運営する教習所へ直接申し込みます。取得している運転免許や実務経験、資格等で免除される講習もあります。

 

バックホーを公道で運転する場合に必要な免許・資格

タイヤが装着されたバックホーのホイール式油圧ショベルであれば公道を走行することが可能です。その際には道路交通法においてナンバーを取得してナンバープレートの装着が義務づけられます。そして、車両総重量に応じた運転免許が必要になります。

 

普通免許:車両総重量3.5トン未満
準中型免許:車両総重量3.5トン以上7.5トン未満
中型免許:車両総重量7.5トン以上11トン未満
大型免許:車両総重量11トン以上

 

しかし、小型ホイール式油圧ショベルは速度15㎞/hに制限されており、中型・大型ホイール式油圧ショベルは機能的に35~50㎞/hしかスピードは出ません。近接した建設現場の移動ならば公道での自走はあり得るでしょうが、長距離の移動は現実的なものとは言えないでしょう。 

 

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バックホー、ユンボショベルカーの違いとは

バックホー、ユンボ、ショベルカーに違いはありません。社団法人日本建設機械工業会および日本の鉱工業に関する日本の規格を定めたJIS規格(日本工業規格)では『油圧ショベル』と名称しています。 

日本のバックホー製造メーカーは大手機械製作、重機製作メーカーである住友建機、小松製作所、日立建機等があります。そのメーカー各社とも製品カタログのバックホーの名称には油圧ショベルの名称を使用しています。バックホーは英語でbackhoeです。hoeは農作業用の鍬(くわ)を意味します。バケットをオペレーター側にかき込むように作動させて土砂を移動させる姿から命名されたようです。バックホーはアームの先にあるバケットを違うものに付け替えることができ、まったく別のアタッチメント(コンクリートや岩の破砕・削岩用など)に付け替えることで本来のバックホー以外の働きもします。 

ユンボ、ショベルカー等の名称は製品の成り立ちや時代の流れによる世の中の認識などで呼称されてきています。

 

名称の使い分け方

 

1.バックホー
バックホー(英語:backhoe)はこの名称のとおりバケットを手前に移動させることができるようにアタッチメントであるバケットがオペレーターに向けて取り付けられています。このバックホーに対してアームの先のバケットを前向きに取り付けたものをローディングショベルと言います。

 

2.ユンボ
フランスのシカム社(SICAM社)の製品呼称がユンボのスタートです。現在日本ではレンタルのニッケンがこのユンボを登録商標(商標登録第2086745号)として取り扱っています。3文字であること、呼びやすい語感であることも手伝ってか建設作業現場の従事者の間ではこのユンボの呼称が一番浸透しています。

 

3.ショベルカー
建設業界ではバックホー、ユンボ、一般社会の間ではこのショベルカーが呼称として浸透しています。どれもが同じ油圧ショベルです。人間の腕のようなアームの先には爪の付いたバケットが装着され、オペレーターの操縦によって上下・前後・左右と自在に動き、その作業風景はまるで人間の手が作業をしているようです。

 

実際の現場ではどう呼ばれている?

では実際、このバックホーが現場ではどう呼ばれているのでしょうか。建設作業現場には建築工事と土木工事があります。建築工事であるビルやマンション建設の際にも必ず土木工事である基礎工事において地盤の掘削工事があり、このバックホーが活躍します。建築工事、土木工事ともに、現場で働く作業員さんはユンボやバックホーと呼びます。 

日本建設機械工業会やJIS規格で定められた油圧ショベルでは堅苦しく、ショベルカー、バックホーより語数の少ないユンボのほうが何かと忙しい建設現場においてはふさわしく向いているようです。油圧ショベルのアタッチメントであるショベルを運転席側に向けたものがバックホーであり、これに対してショベルを前方に向けた油圧シャベルがローディングショベルというようにアタッチメントで呼称が違うものの同じ油圧シャベルであり、ユンボなのです。 

ただし作業能力は違い、ローディングショベルは同じ土砂を掘削するにしても土砂を押し上げる動きになるので地表より上での作業、これに対してバックホウは地表下の掘削作業に適します。ユンボにはさまざまな能力があります。

 

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バックホーのショベルのサイズ

バックホーの主たる作業内容は土砂の掘削です。そのためにバックホーのサイズの分け方は、機体重量であったりバケットの容積であったりします。 すくい取る土砂の重量に負けないだけの機体重量が必要になり、バケットのサイズが大きくなればなるほど機体重量は増します。バケット0.45㎥ならば機体重量13トン、バケット0.7㎥ならば機体重量20トンのように釣り合いの取れたバケットと機体重量のバランスになります。 バケットのサイズは0.1、0.2、0.4、0.7のように容積の数字だけで表記されます。そして、コンマ1(イチ)、コンマ2(ニ)、コンマ4(ヨン)、コンマ7(ナナ)のように呼称されます。

油圧ショベルメーカー各社によって各バックホーの型式番号を決めており、ショベルサイズの識別が可能な場合もあります。 型式番号はバックホーの車体にローマ字と二桁から三桁の数字が表記されています。 

ローマ字はメーカー名を表し、数字は大きくなるほどバケットの㎥数が増えます。そしてこの数字はメーカー統一のものではありませんので正確に知るには各社もしくはディーラーへの問い合わせが必要です。ちなみにメーカー名は小松製作所がPC、コベルコがSK、住友建機がSH、日立建機がEXもしくはZX、KATOがHDなど表記が決まっています。 

 

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バックホーの主流な機種5選

バックホーは日々進化を遂げています。高度経済成長期のインフラ整備は広大な場所での大型工事現場における作業が多く、それに比べて現在の工事現場は都市部の狭小現場が多くなっています。 大型バックホーは強力な力を残したまま形を小さくしつつ安全に作業が行いやすい後方超小旋回型が主流となっています。 日本でのバックホー主要メーカーの機種を紹介します。 

 

1.コマツ PC40MR-3

コマツの正式名称は、株式会社小松製作所です。 石川県小松市を発祥の地とし創業1921年(大正10年)、100年を超える老舗企業です。小松市はその名称通りコマツの企業城下町です。 建設機械、産業機械を中心に世界で事業展開し、建設機械の日本でのシェアは第1位です。PC40MR-3はコマツを代表したミニバックホーです。 現在では生産されておらず、後継機種はPC45MR-5となっています。 しかし、今なお中古ミニバックホー市場で人気の機種です。  

バケット容量(㎥)   0.14 
全長(㎜)   5,160 
全幅(㎜)   1,960 
全高(㎜   2,550 
重量(kg)   3,920 
エンジン定格出力(kw/PS)   28.5/2,400 


・安全性
標準ではキャノピー仕様ですが、キャブの選択も可能です。万が一の場合に備え、転倒時には転倒時オペレーター保護構造2本柱ROPS』でトップガードキャノピーやキャブが守ってくれます。衝撃などへの耐久性が増し、万が一の転倒時や、不意の落下物からオペレーターの安全を一番に守ってくれます。過酷な作業でも損傷しにくいように板金の板厚を増強させたアームは高い耐久性と安全性をあわせ持ちます。後端のはみ出しのない後方超小旋回で狭い現場でも後方を気にすることなく作業を可能にしました。ブーム側面にあった作業灯をブーム下側に移動させ安全性を高めています。またロックレバーはすべての操作をロックし、誤操作や誤作動を未然に防止します。

 

・操作性
オペレーション空間は大型リクライニングシートによって、乗り心地と操作性が高まりました。 当時少なかった大型カップホルダーを標準装備することでオペレーターの居住性、作業機スピードをアップさせることで複合操作性も向上しました。そして走行自動変速機能の搭載は常時の快適作業を実現しました。ダンプ積込み高さは上がり、積込み作業がはかどるようにな理、ブレードとバケット間の距離を最適化したことによって手前かき寄せ作業を楽に行えるようにしました。

 

・整備性
チルトアップフロア機構と、フルオープンカバーの採用によって点検整備を容易にしました。 X型トラックフレームは泥落ち性に優れ、常にベストのコンディションを保つために随所に工夫がされています。 吹き返しがしにくい大型給油口、水洗い可能なウォッシャブルフロアマット、油圧ラインの信頼性が絶大なフェイスシールタイプ油圧コネクターなどが採用されています。 

 

2.コマツ PC128US-8

PC128US-8はコマツを代表した中・小型バックホーです。 現在では生産されておらず、現在の後継機種はPC128US-11となっています。 今なお中古市場で人気の機種です。  

バケット容量(㎥)   0.45 
全長(㎜)   7,260 
全幅(㎜)   2,490 
全高(㎜)   2,850 
重量(kg)   12,950 
エンジン定格出力(kw/PS)   86.4/2,200 

 

・安全性
万が一の転倒や落下物からオペレーターをROPSキャップは守ってくれます。ロックレバー、巻取り式シートベルト、大型ミラー、強化グリーンガラス、アンチスリッププレート、オイル飛散防止カバーなど隅々にまで配慮したグローバル安全設計がなされています。車両後方視認用カメラを標準装備し、大型液晶モニターで確認しながらの安全作業が可能となりました。

 

・操作性
エンジン、油圧ユニットを高度に制御する電子機器類、メインユニットのすべてを自社開発・自社生産しています。トータルコントロールによって期待ポテンシャルを最大限に引き出すことに成功しました。PC128US-8は後方のラウンド形状のみならず、標準機並の大型キャブを採用しながらも、前方張り出しが少ない全方向の狭所作業にも適応する後方超小旋回型バックホーです。大型キャブは前方視界も足元もはっきりワイドに確認でき、快適作業を可能にしました。 座面高さやリクライニングが自由なシートは最適なオペレーション姿勢を実現します。

 

・整備性
PC128US-8では、メンテナンスの容易化と簡素化の実現に努めました。設計時に最適な点検・整備時間の短縮を目指しました。点検個所には作業しやすい大きく開閉するカバーを採用、燃料給油口・PTO給油口などはリモート化を実現するなど、点検整備個所のレイアウトを最適に設定しまた。 

 

3.日立 ZX30U-5B

日立建機は日立製作所の関連会社であり、日立グループの大手建設機械メーカーです。キャタピラー、コマツに次ぐ建設機械業界で世界第3位の会社です。ZX30U-5Bは、国土交通省排出ガス3次基準適合エンジンを搭載した日立建機を代表するミニバックホーです。 

バケット容量(㎥)   0.08 
全長(㎜)   4,450 
全幅(㎜)   1,550 
全高(㎜)   2,480 
重量(kg)   3,000 
エンジン定格出力(kw/PS)   18.0/2,400 

 

・安全性
ユーザーの声をもとに生まれ変わったZX30U-5Bはユーザーフレンドリーなミニバックホーです。標準装備になっていないのが残念ですが、『後方ガードセンサ』は搭載した2D赤外線センサーによってバックホー後方で作業者がいれば検知します。 検知時に、オペレーターと後方での作業者に注意喚起を促すためにブザー音が鳴り、ランプ点灯します。重大災害である接触事故を防ぐために開発された優れもののシステムです。
 

・操作性
優れた操作性』、『快適な居住性』を実現したZX30U-5Bです。操作レバーを中立にすることで、4秒後にエンジンが自動的にアイドリングになる省エネ機構のオートアイドル機能は標準装備です。長時間のアイドリング状態で自動的にエンジンを停止するオートアイドリングストップ機能はオプションで設定可能です。どちらも環境に優しい省エネ機構です。優れた油圧システムと全操作油圧パイロット式によるレバーの採用は安定した作業を実現しました。2t車ダンプの後方からバケットを荷台に接触することなく積込みが可能な積込み高さを実現しました。

 

・整備性
『容易な整備性』を前面に出すZX30U-5Bは、さまざまな改良によって整備性を向上させました。毎日の作業後のメンテナンスに苦痛を感じないように泥はけの良いソイルフリートラックと、チルトアップフロアを採用しました。エンジンカバーは上下スライド方式大口径の給油口ピン部へのグリスの保持性の高いHNブッシュを採用し、清掃性と冷却性に優れたラジエター周りを改良するなど、ユーザー目線での整備性を重視しています。 

 

4.ヤンマー VIO20

ヤンマーは、発動機、農機具、建設機械、小型船舶の製造・販売を行う大手企業グループです。VIO20は農業でも活躍するミニバックホーです。狭くて入れなかった現場でもベストパフォーマンスを実現した後方超小旋回ミニバックホーです。現在最新機種はVIO20-6です。 

バケット容量(㎥)   0.06 
全長(㎜)   3,890 
全幅(㎜)   1,380 
全高(㎜)   2,400 
重量(kg)   1,990 
エンジン定格出力(kw/PS)   17.5/1,790 

 

・安全性
なんと言っても、この後方を気にする必要なく旋回できる後方超小旋回仕様が一番です。機体後部が車幅からはみ出ないので、すり寄っていった壁面ぎりぎりでも安心して作業が行えます。そして、作業現場の足元の状態によっては、脚幅キャタピラー幅を広げることが可能な可変脚仕様や、同幅で折りたたむことができる可変ブレードもオプションで設定されています。

 

・操作性
多くの装備によって高い操作性を確保しています。大事なロッドに傷をつけない板バネ式シリンダーガードバケット交換には工具いらず手間いらずの油圧式クイックヒッチ万が一の事故での被害を最小限にとどめる2柱キャノピー仕様夜の作業も明るく安心なLEDライトなどが操作性を高めています。クラス業界初の無負荷時エンジン自動減速機能と、20%低燃費をオートデセル・エコモードが実現しました。その他、LEDバックライト大型液晶モニター、人間工学に基づいたスイッチの右側集中配置リクライニング可能なスライドシート等、これまでの経験を詰め込んだ操作性を実現しています。

 

・整備性
整備作業の負担を軽減するために、整備個所にアクセスしやすいように考えられたリア&右ボンネットワンタッチオープンは、工具なしでワンタッチオープンが可能です。エンジンラジエターバッテリー燃料タンク作動油タンクへのアクセスが非常に簡単になりました。工具箱・グリースガンホルダーが常備されていますシートマウント周辺のカバーも大きく開いてエンジン・電装部分の整備も行いやすくなりました。 オペレーターに優しい整備性です。 

 

5.住友 SH225X-3B

住友建機はもともとは住友重機にあった一事業部でしたが、1986年に分社化された子会社です。バックホーは7.5t~80tクラスまでを製造しています。SH225X-3Bは後方超小旋回で人気の高い大型バックホーです。 

バケット容量(㎥)   0.8 
全長(㎜)   8,710 
全幅(㎜)   2,800 
全高(㎜)   2,970 
重量(kg)   22,500 
エンジン定格出力(kw/PS)   114.4/1,800 

 

・安全性
安心して作業を行なうことのできる後方超小旋回が一番にあげる安全性になりますその他にも現場で作業を行うオペレーターが実感できる安全性と快適性を高める装備が実装されています。操作レバーの誤操作を防ぐゲート式ロックレバーオペレーターに優しい右前大型手すり緊急時脱出ハンマー、後方リアビューミラー、メンブレインスイッチ、緊急停止スイッチなどが装備されています。そして、クレーンの作業時における安全装置の作動によるバケットの開き操作のロックや、作業速度の減速、外部表示灯の点灯があります。ブームシリンダーとアームシリンダーに落下防止弁を装備し、クレーン作業中に油圧ホースが損傷しても圧力低下による急激な落下を防止するブーム・アーム落下防止装置はともに働く作業者を危険から守ってくれます。

 

・操作性
ハイパワーで力強いアームとバケットを持ちながら、後方超小旋回ショベルで小回り抜群な操作性は市街地の狭隘現場でも人気を集めています。 新型旋回ベアリングの採用により思いのままの微操作を可能にしました。旋回停止時のショックをやわらげる旋回揺れ戻し防止弁を装備し、位置決め作業や生コン作業の荷こぼれ防止に活躍する旋回ABSが搭載されました。 アームとブームの戻り油を再利用したスピードアシスト機構の採用は床掘り作業等のスピードアップと燃費の向上を実現しました。 

 

・整備性
メンテナンスに手間をかけないさまざまな配慮がなされています。ショベルのボディ上部へ登ることなく、地上からさまざまなパーツの交換や清掃を可能にしました燃料プレフィルタを標準装備したことによって、燃料の目詰まりが原因だった故障を減らしました また、燃料やオイルフィルターも地上から供給できる位置に設置したことで、整備性・安全性を高めることを可能にしました。 安全性・操作性・整備性に加えて経済性の向上を実現した住友建機のバックホーです。 

 

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バックホーの相場

バックホーの価格は非常に高額なものです。新車の大型車両であれば家が1軒建てることのできるほどの価格になります。 

今後、ICTのバックホーが広く業界に進出してくれば現在使用している従来型のバックホーを処分し、新型車両に乗り換えの検討を迫られる日も遠くはないかもし れません。 バックホーの大まかな新車の相場をとらえて今後の参考にしていただきたいと思います。 

 

新車の相場

メーカー名 型式番号 車両重量(t) バケットサイズ(㎥) 金額(税別希望価格) 
住友建機 SH-120-7 12.6 0.5 16,450,000円 
SH-200-7 21.0 0.8 25,500,000円 
日立建機 ZX-120-6 12.7 0.5 21,355,000円 
ZX-120-6 20.4 0.8 23,535,000 

 

国内大手二社のみの新車価格ですが同業他社の新車価格の高額なことは容易に想像がつくことと思います。 

 

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バックホーの選び方

この非常に高価なバックホーの選び方は使用目的が最優先になります。請負う作業の内容、規模、将来的な受注予想などを含めてバックホーの大きさやアタッチメントの種類、ハイブリッドバックホーまで含めて考えるべきと思われます。 

 

バックホーをサイズで選ぶ

バックホーをサイズで選ぶということは作業現場に合わせるということになります。広大な面積の作業場でまったく障害物なく掘削作業が続けるならば大型のバックホーが効率よく作業を進めることができます。アームの長さ、バケットの大きさ、それに伴う馬力の大きさで選んでください。市街地の建設現場では逆にサイズの小さなものが必要になります。バックホーをサイズで選ぶことは効率ばかりかオペレーターのストレスの軽減や安全に直結する稚拙なことです。 

 

バックホーをメーカーで選ぶ

世界的に見ても日本の建機メーカーの技術はトップクラスです。各社とも長い歴史があります。 好みのメーカーがあるということは建機、バックホーに限ることではないと思います。 信頼できる一社のメーカーとの長きにわたる付き合いは最終的に振り返ると企業としての利につながることは少なくないでしょう。 各メーカーのかんたんな紹介をさせていただきます。 

 

・株式会社小松製作所

コマツの愛称で親しまれる小松製作所は、この名称のとおり石川県小松市での創業です。 国内シェア1位、世界シェア2位を誇ります。 

 

・キャタピラージャパン合同会社 

アメリカのキャタピラーの日本法人です。 子どもまで含めた誰もが知るクローラーの愛称『キャタピラー』はこの会社名です。 世界で名を馳せるキャタピラーです。 

 

 ・日立建機株式会社 

日立グループの日立建機です。 建機業界ではコマツ、キャタピラーに次ぐ世界3位のシェアを誇る建機メーカーです。 

 

・住友建機株式会社

住友グループの機械メーカーです。 建機以外にも造船や各種製造機器などを製造し、最新の技術で低燃費、社会環境との調和の実現を目指す住友重機です。

 

・株式会社クボタ

農業用機械の開発からスタートし、現在は建機、建築材料、鉄管、ディーゼルエンジンなどの産業機械の総合メーカーです。都市型の小型バックホーのシェアを誇ります。 

 

ックホーを入手経路で選ぶ《新車・中古・レンタル》

バックホーの入手経路の選択は非常に大切なことです。大きな会社や、長期にわたる工期の大規模現場でなければ高額なバックホーを新車で購入するのは考えものかもしれません。受注した現場の環境にあったサイズのバックホーをレンタルするのも賢明な選択と思われます。中古のバックホーはしっかりした買取業者からの購入が必須です。価格は新車よりもちろん安くなりますが、当たりはずれがあるからです。まずはしっかりした業者の選択が必要です。 

 

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バックホを高く買い取ってもらうには

愛用していたバックホーもいつかは手放さなければならない時期がやってきます。その時には少しでも高く買い取ってもらいたいものです。そのためには数ある業者の中から実績のある優秀な買取業者を選びたいものです。 

 

ポイント

高価買取のポイントはいくつかあります。 

 

⒈まずは買取業者の選択

実績ある買取に特化した買取専門業者を選んでください。 

 

2.早く売ること 

買取査定で重視されるのは『年式』です。 それだけ早く売ることは高額査定につなげる重要事項です。企業が決算時期を迎える年度末に向けての1~3月は建機中古市場は活発に動き出します。この時期を逃さないでください。 

 

3.アワーメーターとエンジンの確認 

走行距離メーターと同様のアワーメーターを確認することと、エンジンを確認してオイル交換、バッテリーの状態確認をして査定に備えてください。 

 

4.付属品・書類を揃える 

アタッチメントやスペアキーがあれば用意してください。車検証、自賠責保険証書、納税証書などは必ず必要です。 

 

5.バックホーの内外の清掃 

査定員の第一印象は大切です。車体の洗車、クローラーのドロ落とし、車内の徹底清掃、できれば消臭もしてください。 

 

バックホー買取の実例

トラックファイブではバックホーの買取も行っています。熟練の査定員が無料出張で現地にお伺いします。ご参考のために弊社での買取実例を掲載させていただきます。 

 

  1. コマツ バックホー PC78US-6N0 

買取価格2,600,000円

 

2.クボタ バックホー 平成 28年式 RX-306E 

買取価格1,500,000円 

 

まとめ

時代は流れ、この先バックホー、建機・重機の世界はどんどん変わっていくことでしょう。 

ITCが浸透し、カーボンニュートラルを迎え、現在のバックホーは時代遅れになってしまい日本国内では活躍の場を失っていくことになるかもしれません。日本のバックホーを必要としている、活躍できる開発途上の国々やこれから再建時期を迎える国々では、バックホーのみならず多くの日本の重機を待ち望んでいるのです。 

海外への販路を持つトラックファイブにお任せください。 バックホー、重機の高価買取をさせていただきます。 

 

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バックホの買取ならトラックファイブがおすすめ!

バックホーの買取はぜひトラックファイブにおまかせください。高額査定価格もさることながら皆さまにご安心いただくことができるトラックファイブです。 

皆さまに知っていただきたいトラックファイブの特徴です。 

 

書類手続きの代行 

煩わしい書類手続きはいっさいおまかせください。責任を持って当社が書類手続き代行を行います。 

 

・無料の出張査定と車両輸送 

法外な査定出張料や輸送費用の請求を当社では一切行いません。 

 

・豊富な取引実績 

年間で1万3000台を越えるトラック・重機の買取をさせていただいています。 

・海外の販売ルート 

優秀な日本のバックホーを海外に販売するルートを持っています。 

それがトラックファイブがバックホー、トラック・重機を高価買取できる理由です。 

 

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