
バスを廃車にする方法は? 必要な手続きや依頼するときの費用目安を解説
日本の自動車メーカーが製造するバスは優秀で頑丈です。しかし、バスにも寿命はあります。使用時間の経過とともに、バスも廃車を考える時期がやってきます。無駄なメンテナンス費用をかけないよう、タイミングを見計らって、廃車にしてください。
今回の『豆知識』では、廃車したバスの活用方法も含め、バスを廃車にする方法と、廃車にする際の必要な手続きや、廃車を依頼するときの費用目安などを紹介します。ぜひ参考にしてください。
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目次

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バスを廃車にする目安
バスの寿命を見極め廃車にする目安はいくつかあります。その中でも、走行距離数と使用年数が大きな目安となります。その二つを紹介します。
・走行距離
バスにもさまざまな種類や大きさがありますが、私たちがいつも目にしている路線バスや観光バスの多くは大型バスです。トラックと同様、バスも大きな車両になるほど寿命は延びます。
大型バスの走行距離では100万㎞から200万㎞とされています。路線バス、観光バス、高速バスばかりでなく、健康診断バス、機動隊用バスなどの特殊架装のバスもあります。これらのどのバスも過度な負担のかかる運転をしていないという、共通した使用状況があります。ですから走行メーターが1回転してしまう100万㎞を越えてもまだ走行できるのです。しかし、徐々にメンテナス費用は増えてきます。
幅は広いですが、メンテナンス費用を考えながら、100万kmから200万kmで廃車の目安を見計らってください。
・使用年数
バスの廃車時期を見極める使用年数は、バスの用途で変わってきます。路線バス、観光バス、高速バスや特殊架装のバスによって1日当たりの使用時間はまちまちです。その積み重ねが使用年数となります。
バスの用途ごとに、路線バスで15年から20年、観光バスで10年から15年、高速バスで5年から7年とされています。用途によってバスにかかる負担が変わるため、各実績からあがってきた使用年数が上記の時間数になっていると考えられます。
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走行距離と使用年数の両方を考慮して判断することが大切
バスを廃車にするタイミングは、走行距離と使用年数のどちらかだけで決めるのではなく、走行距離と使用年数の両方を考慮して総合的に判断する必要があります。
用途によって走行の仕方、エンジンや車体に与える影響は変わってきます。
路線バスのように発進と停車が多いバス、高速バスのように停車回数は少ないものの高速で走行が持続するバス、健康診断バス、機動隊用バスなどの特車架装バスのように停車してアイドリングの多いバス、それぞれ用途によってエンジンや車体に与えるダメージはさまざまです。
走行距離数の目安と、使用年数の目安を判断材料として頭に入れながら、日常点検、3カ月点検、車検での整備費用の増加と、日々ハンドルを握るドライバーが感じる車両の異変を含めて総合的に判断することが大切になります。
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バスの廃車手続きの方法
実際にバスの廃車手続きの方法を紹介します。バスの廃車手続きには、一時抹消登録と永久抹消登録の2種類があります。
・一時抹消
一時抹消登録は、一時的にバスの使用ができない状態にする手続きです。将来的にそのバスを再び使用できるように残しておくための登録です。手続きを行えば当然ながら公道は走れなくなりますが、自動車税の請求は止まり、自賠責保険料も必要なくなります。自動車税や自賠責保険料の還付はありますが、自動車重量税はその対象にはなりません
・永久抹消
永久抹消登録は、この先二度とバスを使用しない時に行う手続きです。一般的に「廃車する」という場合は、永久抹消登録を行います。解体業者でバスを解体してもらい、この世から完全にそのバスをなくします。解体業者にバスを解体してもらい、必要書類を持参して運輸支局で手続きを行います。その後に自動車税、自動車重量税、自賠責保険料の還付金申請を行います。
・手続きに必要な書類と費用
手続きに必要な書類は、一時抹消登録も永久抹消登録も同様で、車検証、自賠責保険証、申請書、ナンバープレート、印鑑証明書、必要があれば委任状、自動車税申告書、手数料納付書などになります。永久抹消登録には移動報告番号と解体通知書(解体業者から受け取る)も必要です。そして必要な費用ですが、一時抹消登録は、手数料が350円かかります。永久抹消登録には手数料がかかりませんが、解体費用や引き取り費用が発生します。
また、リサイクル料も必要となります。新車購入時や車検のタイミングでこのリサイクル料は支払うタイミングがありますが、もしもここまで支払ってなかったとしたら、2万円から3万円が必要となります。
・手続きの手順
一時抹消登録は、ナンバープレートだけを取外して必要書類を持参し、350円の手数料と共に手続きを行います。永久抹消登録は解体業者にバスを解体してもらい、必要書類を持参して運輸支局で手続きを行います。
その後に自動車税、自動車重量税、自賠責保険料の還付金申請を行います。

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業者にバスの廃車処分を依頼する方法と費用
今後使用する予定のないバスをそのまま放置していても、4月1日がやってくれば自動車税を支払わなければなりません。そのような無駄な出費をしないためにも不要なバスの廃車を検討し、「ディーラー」や「解体業者」、「廃車買取業者」に相談したうえで確実な廃車手続きを行いましょう。
・ディーラーに依頼する場合
バスメーカーと特約店契約を結ぶ販売店のディーラーに依頼する方法があります。すでにディーラーからバスを購入していれば、次の購入時に値引き交渉が可能かもしれません。仮に付き合いのないディーラーでも廃車の依頼は受けてくれるでしょう。
しかし、ディーラーの内業として行える解体ではないので、専門の協力業者に委託します。そのため、費用をディーラーの経費として計上するので高額な廃車費用となってしまいます。ディーラーは自社で持つ中古車販売のルートに乗せたり、買取業者に売却するルートもありますが、すべてにディーラーの経費が加算されることを頭に入れてください。
ディーラーに依頼した際にかかる費用の目安は、引取料として1万円から2万円、バスが不動車であってレッカーが必要だと、レッカー代が3万円ほどかかります。廃車手続きの代行に1万円から2万円、重量税の還付や自賠責保険の払い戻し代行を依頼すると、1件につき5千円程度かかるのが一般的です。
・解体業者に依頼する場合
解体業者は自社でバスを解体し、部品や部材をスクラップなどとして換金処分を行うので高額な費用は請求されません。5千円から5万円前後と幅のある費用が一般的なようです。廃車解体業者に依頼すれば、所有するバスの抹消登録まで行うので、安心して任せることができます。
しかし、大型バスを受け入れられる広大な敷地を持った解体業者は、それほど多くないかもしれません。同業者のネットワークがあるので、受け入れが可能な業者を紹介してもらえるでしょう。その場合、移送費用は自己負担となります。できることなら、複数社の解体業者から相見積もりを取って業者を決めてください。
・廃車買取業者に依頼する場合
廃車買取業者に依頼する方法もあります。廃車買取業者は買取ったバスを自社の工場で解体分解して再利用できる部品、スクラップで売却する部品を仕分けしています。
バスの状態があまりに古く、再利用部分がほとんどなければ、費用を請求される場合もあるでしょうが、高額買取を行ってくれるケースもあります。廃車手続きや還付金請求の代行も無料で行ってくれ、必要な場合でも1万円ほどの費用となります。
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【用途別】バスを廃車にするタイミング
バスにはさまざまな種類があります。その目的によって走行距離や、走行方法も違い、バスのエンジンや足回り、車体への負担のかかり方が変わってきます。そのため一律に耐用年数だけで廃車の時期を判断するのは難しいです。
以下を基準の目安としてはいかがでしょう。
・送迎用マイクロバス
全長7m未満、定員30名未満がマイクロバスになります。正席23席と補助席6席の合計29席がマイクロバスの大きさの限界です。そしてトランクルームがありません。
マイクロバスは会社や幼稚園、料理屋・宿泊施設での送迎に使用されることが多いです。走行距離は大きく延びることなく、高速運転も少ないため、廃車時期は15年から20年、走行距離は100万kmが廃車タイミングの目安となります。
・路線バス
バス会社の路線バスは低速度で決まったルートしか走りませんが、バス停ごとに停車して、乗客を乗せた重い車体を発車させてと、エンジン、足回り、車体に大きな負荷をかけ続けます。そのため、日常点検、定期点検を受けながら大切に扱われています。
路線バスの年間における平均走行距離は5万kmから6万km程度と言われています。営利を追求するバス会社で20年間使用したとして走行距離100万kmから120万kmが廃車タイミングの目安となります。
・高速バス
主に高速道路を通行する路線バスが高速バスです。年間走行距離は10万kmから20万km程度となっています。長距離を高速で走行するため高速バスは絶えず大きな負担がかかっています。大きなエンジン負荷は高速バスの廃車タイミングを5年から7年程度に縮めてしまいます。
・観光バス
観光バスは高速バスと同様に長距離を走行することが多いです。しかし、観光の内容によって行き先は変わり、走行ルートに高速道路を通らないこともあり、それぞれの車両によってエンジン、足回り、車体への負荷は変わってきます。そのため、バスごとに廃車タイミングを考える必要があります。

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廃車にしたバスの活用方法
バスを本来の目的である「走行」以外で使用する場合があります。廃車後のさまざまな活用事例を紹介します。廃車手続きを終えて、どのような活用事例があるのかを確認いただき、今後の参考にしていただければ幸いです。
・パーツをリユース、リサイクルする
解体業者や買取業者が行っているリサイクル方法です。解体した部品に手を加えない「リユース品」、分解・洗浄・補修などを施したオーバーホール済み中古部品「リビルド品」などのパーツにして、バスの部品を可能な限り無駄にしません。
・公共施設で展示する
走行という本来の使用目的とはまったく違いますが、公共施設などでの展示や公園などで遊具として利用するような場合があります。
屋根があり人を乗せる目的で設計されたバスは、本来の目的を果たした後に子どもたちとその余生を過ごします。
・物置として再利用する
廃車のバスを置くスペースさえあれば、物置として再利用することが可能です。屋根があり、ガラスの窓からは内部の安全確認ができ、施錠もできる廃車のバスは、優秀な物置として再利用されることもあります。しかし、物置として再利用するのには、注意しなければならない点もあります。
エンジンの動かないバスのエアコンはもちろん作動しません。外気とガラス一枚が壁となっているバスの室内には季節によっては結露も激しく、湿気もたまりやすいです。防カビ対策として、時々窓を開けて空気の入れ替えを行うなどの対応が必要です。
そして、外面の塗装部は経年劣化や風雨によってサビてきます。現役時代のバスに行っていたような、定期的な洗車やワックスがけをするのが理想的な管理方法です。
・個人購入のニーズがあれば売却する
意外なニーズですが、個人でバスを所有される人は少なくありません。新車ではマンション1戸と変わらない数千万円もするので手が届きませんが、中古ならその夢もかないます。個人購入のニーズがあれば、売却することもバス処分の一つの方法になります。
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まとめ
バスにも寿命があり、いつかは廃車の時期を迎えます。サイズの大きなバスを所有していてお困りの個人のオーナーも少なくないと聞いています。会社法人でのバスであれば、しっかりしたディーラーが付いていて、何の心配もなく廃車時期を向かえることができるでしょう。
しかし、個人でなかなかそうはいきません。廃車処分の方法はいくつかありますが、多くの部品は再利用が可能で、整備次第で再使用も可能でしょう。
トラックファイブではこれまでにも多くのバスの高価買取をさせていただいています。海外への販売ルートを持ち、動かないバスでも部品を必要とする国に送ることが可能です。手続きも一切、引き受けさせていただきます。バスに不具合や必要のなさを感じて売却をお考えの際は、トラックファイブにぜひお声がけください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
