マイクロバスにかかる維持費はいくら? 費用を抑える方法や所有する際の注意点を解説

私たちの日々の生活で、小集団での移動は珍しいことではありません。少年野球チームの遠征試合、敬老会の小旅行などマイクロバスをレンタルすることで移動費用を安くあげて自由に行動することが可能になります。 

そして、社員の送迎や、飲食店でのお客様の送迎など毎日の業務としてマイクロバスを使用する場合購入した方がさまざまな費用を安く抑えることができます。 

今回の『豆知識』ではマイクロバスを所有した場合にかかる維持費や必要な費用を抑える方法、所有する際の注意点を解説します。

 

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マイクロバスとは?

マイクロバスの『マイクロ』は『小さい』を意味する接頭辞です。マイクロバスは大型バス、中型バスなどの一般的なバスよりも小さなサイズです。マイクロバスの定義は乗車定員が11~29人未満、正座席が20席前後、そして補助席が5席程度あります。車両総重量8t未満のバスがマイクロバスの定義です 

用途は通勤時の送迎や敬老会や子供会での小旅行などで用いられ、テレビ、カラオケ、ビデオなどの設置も可能です。サイズが小さく乗車人員はその分少なくなりますが、大型バスや中型バスより購入価格は安く、維持費も少なく利用することが可能です。 

 

小型バスとの違いは?

マイクロバスの規格は 

・定員数(運転手を含める)29名以内
・車両サイズは全長7m以内、車高2.8m以内、車幅2.1m以内 

が目安です。これは小型バスとほとんど変わりません。大きく違うのはマイクロバスには小型バスが装備するトランクがなく、補助席もありません。 

マイクロバスが1席プラス2席の横並びの間に補助席を装備するのに対して小型バスは横並びに2席プラス2席で、間に通路を配置した横並びの座席配置となっています。ちなみに各バスの規格の目安は以下のとおりです。 

バス種類  定員数(運転手含む)  補助席  全長  車幅  車高 
マイクロバス  29人以下  5席程度  7m  2.1m  2.8m 
小型バス  29人以下  なし  7m  2.3m  3.3m 

 

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マイクロバスを運転するのに必要な免許

マイクロバスに必要な運転免許は『8t限定無しの中型免許』もしくは『大型免許』となります。参考に各免許証のマイクロバス運転の可否をまとめた一覧をご覧ください。 

免許種類  乗車定員数  運転の可否 
普通免許  10人まで   
準中型免許  10人まで   
中型免許(8t限定)  10人まで   
中型免許(8t限定無し  29人まで   
大型免許  29人以上   

普通免許で運転できたマイクロバスは1970年と2007年の道路交通法の改正によって中型自動車として扱われています。よって、現在では上記一覧表のように『8t限定無しの中型免許』もしくは『大型免許』を持たなければマイクロバスを運転することはできません。有償でお客さんを乗せる旅客自動車としてマイクロバスを使用する際には二種免許が必要になります。 

マイクロバスを観光バスとして使用する際には、中型二種もしくは大型二種免許が必要になります。 

 

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マイクロバスを購入する際の費用相場

大型バスや中型バスより価格の安いマイクロバスですが、実際の価格が気になるところです。新車のマイクロバスと中古のマイクロバスの価格を紹介します。 

 

新車の場合

新車のマイクロバスの価格は、乗車定員18名、21名の標準サイズのもので700万円~800万円が一般的な相場になっています。乗車定員数が最大になる28名までのロングサイズのマイクロバスで1,000万円~1,100万円が一般的な相場になっています。 

乗車定員の差や装備の違いはあるものの、大型バスの新車価格である 3,000万円〜5,000万円程度、中型バスは 2,700万円〜4,000万円程度と比べると割安感はあるでしょう。 

 

中古の場合

中古のマイクロバスは他の車両と同様で、走行距離数、年式や車両の状態によって価格に違いはあるものの、200万円~800万円程度と車両によって価格の開きはありますが、新車価格よりもずいぶん手頃になっています。 

3ヶ月に1度の定期点検と、毎年車検を受けなければならないマイクロバスは、中古車両とはいえ新品車両に劣ることなく優秀です。マイクロバスの購入費用を抑えるには、中古マイクロバスを探してみてはいかがでしょう。 

新車よりも安価な中古マイクロバスを購入してその実用性や便利さを実感して、将来的な新車マイクロバスの購入を計画するのも経営での一つの方策となるでしょう。 

 

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マイクロバスにかかる維持費

続いて気になるのは、恒常的に必要となるマイクロバスにかかる維持費です。一般的なバスほどの大きさはないものの、相応の大きさがあるマイクロバスです。その維持費を紹介します。 

 

燃料費

マイクロバスにはガソリン車とディーゼル車の2種類があります。マイクロバスの燃費は車種やタイプによって異なりますが、平均的には以下のとおりです。

ガソリン車:平均燃費は約 7.4 km/L
ディーゼル車: 平均燃費は約 8.6 km/L 

そして、燃料価格の高騰している現在、2025年全国平均価格レギュラー182.7円、軽油162.0円となっています。 

燃料タンクの大きさは、モデルによって違いはありますが、トヨタ・コースター95L、日野・リエッセⅡ95L、日産・シビリアン104L、三菱ふそう・ローザ100Lなど、100L前後が一般的です。1度の給油で、ガソリン車なら18,000円、ディーゼル車なら16,000円ほどの燃料費となります。 

ディーゼル車はガソリン車よりも燃費が良く、軽油を使用するため燃料費も抑えられることが多いです。どちらを選ぶかは使用用途や求める性能次第です 

 

駐車場代

駐車場代を考える前に、マイクロバスを止めることのできる駐車スペースを探すことが先決かもしれません。マイクロバスの全長は約7メートル、幅は約2.1メートルです。乗用車よりも縦に長く大きいため、余裕を持ったスペースが必要です 

自社内にスペースがあればよいでしょうが、社外で探すことになれば駐車代は高額となることを心しなければなりません。 

 

メンテナンス・点検代

マイクロバスには法定の3カ月点検が必要です。国土交通省が所轄する道路運送車両法と関連省令である自動車点検基準によって定められています。 

一回の3カ月点検には一般的に2万円近くの費用がかかり、それ以外のタイヤ交換やブレーキ関係、その他の消耗部品の取替えにプラスアルファで費用がかかってきます。 

 

車検代

乗用車の車検有効期間は2年ですが、マイクロバスは1年です。毎年車検を受けなければならず毎年車検費用が発生します。 

車検費用の目安としては、基本整備料金、車検継続検査料、車検代行手数料で10万円ほどが必要になります。エンジンオイル、ブレーキオイル、タイヤやバッテリーなど消耗品の交換が必要になる可能性があります。車両の状態や整備内容によってそれらは変動します。 

 

自動車税 

マイクロバスの自動車税は、定員と用途によって決まります。定員数30名以下のマイクロバスは33,000円です。しかし、この税額は自家用の場合です。自家用でもスクールバスの場合には、12,000円です。 

ちなみに、この定員数30名以下で営業用になると、一般・乗合用で12,000円、その他で26,500円になります。用途が人の運送で、乗車定員が11名以上の自動車にあたるマイクロバスは「2ナンバー」車です。2ナンバーの車の自動車税は排気量でなく車両の定員に基づいて税額が決まってきます。 

 

重量税 

重量税は国税で、車両の重量に基づき課税されます。車体の大きさ、エコカー減税が適用されるかどうかで、詳細にその額は決められています。重量税は主に道路の整備や維持のための財源として活用されます 

重い車ほど道路に負担をかけやすいことから、重量が増えるほど税額も高く設定されていますそして重量税は車検時に車検代と合わせて支払います。 

 

自賠責保険料

自賠責保険は交通事故による被害者を救済するためにすべての自動車に加入が義務づけられ、『強制保険』とも呼ばれています。人身事故のみを対象に、死亡や後遺障害の場合など相手が負った損害を補償します。 

ケガの場合の保険金は最大120万円、死亡時は最大3,000万円の補償があります。自賠責保険料は自家用、営業用、保険期間で保険料は変わってきます。 

12カ月間の保険期間、自家用マイクロバスの自賠責保険料は11,530円です。詳細は損害保険料率算出機構の『自動車損害賠償保険基準料率』でご確認ください。 

 

任意保険料

自賠責保険とは違い、その名称どおりに任意保険の加入は任意であって、義務づけられたものではありません。しかし、任意保険への加入は推奨されます。 

ひとたび事故を起こしてしまうと、自賠責保険だけではカバーできない範囲が多く、特に複数名が乗車するマイクロバスでは、任意保険によってさらなる補償が安心材料になります。例えば、不特定多数を乗せる場合や、万が一事故が起きた際の賠償金のリスクを考慮すると、任意保険はとても重要になります 

保険会社によって提供されるプランや補償内容が異なるので、マイクロバスの使用状況に応じたプランを選ぶのがポイントです。さらに、運用目的(営業用・送迎用など)によって保険料にも影響が出ることがありますので、その点も注意してください 

 

その他

マイクロバスだからかかる維持費用もあるのですが、一般車両と同様にかかる維持費もあります。タイヤをはじめとする消耗費の交換費用は当然、かかってきます。 

車高の高いマイクロバスの天井までの洗車はなかなか大変です。大型洗車機を利用すれば自動で洗車をしてくれますが、ワックス洗車まですれば1,000円ほど、撥水コート仕上げをすれば1,500円ほどの費用がかかってしまいます。大きさから維持にかかる費用が増すこともあります。 

 

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マイクロバスの維持費を抑える方法

ではここで必要経費であるマイクロバスの維持費を少しでも抑える方法を紹介します。 

 

燃費を改善する

燃費の改善ができれば日々必ず必要な維持費を抑えることができます。そのためには運転方法を見直してください。まずは必要以上のアイドリングは避けてください。 

また、急発進は禁物です。過度のエンジンへの負担がかかる運転を避けてエコドライブに徹してください。適正時期でのエンジンオイルの交換や、タイヤの適正な空気圧を保つことも燃費改善に大きく貢献してくれます。 

 

駐車場代を見直す

普通自動車よりも面積を必要とするマイクロバスの駐車場の費用負担を見直すことができれば、維持費は大きく抑えることができます。 

まずは事業所内で駐車スペースを見つけてみてはいかがでしょうか。見直すことによって駐車スペースが生まれれば、月々の駐車場代の12カ月分が必要なくなります。それができない場合には駐車場所有者と駐車料金の値引き交渉を行ってみてはいかがでしょうか。契約期間を延ばすなど、交渉してみる価値はあるでしょう。 

あとは少し離れた場所で駐車場を探す方法です。都市部であればあるほど、駐車場代は安くなり、維持費を抑えることができます。 

 

定期的にメンテナンスを行う

定期的にメンテナンスを行うことが維持費を抑えることにつながります。 

私たち人間の健康と同じです。人間ドッグや健康診断を受けて、体調に異常を認めたら早めに対処することによって大病につながらないようにするのと同じです。 

定期的な点検とメンテナンスを行うことによってマイクロバスの寿命は延び、予期せぬ大きな故障による出費を抑えることができます。定期的にメンテナンスを行うことは維持費を抑え、安全にもつながる大切な作業です。 

 

エコカー減税対象の車両を買う

低排出ガス認定や燃費基準をクリアしていることが条件になりますが、エコカー減税の対象になるマイクロバスの購入は維持費を抑えることにつながります。自動車税、重量税の軽減になります。 

マイクロバスの購入時の選択条件にエコカー減税の対象車両であるかどうかを入れてご判断ください。 

 

任意保険の見直しをする

任意保険の見直しはマイクロバスの維持費を抑えてくれるかもしれません。必要以上の補償を外し、保険料が割引になる一括支払いを考えるのも方法です。親身に話を聞いてくれる保険会社に相談して、一番費用対効果の大きい保険を考えてください。 

車両が経年すればなおさらです。任意保険は見直しを適時に行ない、必要のない維持費は減らしてください。 

 

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マイクロバスを所有する際の注意点

不特定多数の乗員を乗せるマイクロバスを所有するにはいくつかの注意点があります。法律で定められているので、購入前によく把握してください。 

 

駐車場と自宅の距離は2km以内でなければならない

マイクロバスを自家用車として購入する際は、駐車場と自宅の距離を定める規定があります。車庫証明にその規定があります 

車庫証明は正式には自動車保管場所証明書と言い、「自動車の保管場所の確保等に関する法律」に基づいています。その規定によって、駐車場と自宅の距離は直線距離で2km以内でなければ車庫証明が取れません。ただし、車庫が見つからない正当な理由がある場合、「理由書」を提出すると特例として認められる可能性もあります 

どうしても2km以内に駐車場が見つからない場合には、具体的なケースによって判断されますから、まずは最寄りの警察署に相談してみてください 

 

日常点検と3カ月ごとの定期点検が必要になる

マイクロバスの日常点検と3カ月ごとの定期点検は、道路運送車両法や自動車点検基準に基づいて決められた必須の点検です日常点検は「道路運送車両法第47条の2」に規定され、運行の前に目視などで車両の状態を確認することが義務付けられています。 

日常点検は、毎日、運行前に目視で状態を確認します。例えば、タイヤの空気圧や損傷・摩耗はないか。オイル漏れ、エンジンオイル・冷却液の適量、バッテリー液の適量のチェック。ライトの作動、ワイパーの作動、ウインドウォッシャー液の適量の確認などがあります

定期点検に関しては「道路運送車両法第48条」で、3カ月ごとに定められた項目に従って行う必要があります。3ヶ月点検は事業車両の場合、道路運送車両法で定められた通り、51項目の点検を実施しなければなりません。 

タイヤやブレーキ、サスペンションなどの足回りやマイクロバスの心臓部であるエンジンの状態、ボルトの緩みなど、安全走行に必要となるすべての装置、部品を点検します。そして、1年に1回必ず車検を受けなければなりません。 

 

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まとめ

不特定多数の乗員の移動には電車や路線バスなどの公共機関を利用するよりもマイクロバスがあれば非常に便利です。しかし、マイクロバスを所有すれば相応の維持費がかかり、手間がかかるという事実もあります。 

現在そのような理由でお困りの方がいらっしゃれば買取専門業者に買い取りを依頼するのも一つの方法です。トラックファイブが高価買取に努力します。売却代金で新しい方策を考えてみてはいかがでしょうか。 

 

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