トラックを廃車にする流れや必要書類、無料の方法とは？
今回の『豆知識』ではトラックの廃車方法を説明します。トラックを手放したいが手続きがわからず、廃車にするのが面倒と感じる方は少なくないと思います。そんな悩みをお持ちの方に最後までお付き合いただければ幸いです。
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目次
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トラックの廃車の種類について
トラックの廃車手続きは普通車など一般車両と基本的には何ら変わりありません。トラックの廃車の種類には、永久抹消登録と一時抹消登録の2種類があります。
永久抹消登録
永久抹消登録は読んで字のごとく、もう二度と乗ることがなくなったトラックを解体業者で解体してもらい、この世から完全にそのトラックをなくしてしまう時に行う抹消登録です。
事故や水没、経年などのさまざまな理由から乗らなくなったトラックをそのままにしておけば自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は永遠に支払わなければなりません。仮に解体しても手続きを行わなければ同様な状態は続きます。廃車としての区切りに不可欠な手続きです。
一時抹消登録
一時抹消登録はトラックを廃車するのではなく、さまざまな理由から一時的にそのトラックを使用しない場合や、公道走行はせずに私有地のみでの走行を行う場合に一時的に自動車登録を抹消する手続きです。
将来的にそのトラックを車検に通して再び公道で走行することができるように残しておく時に行う登録です。手続きを行えば当然ながら公道は走れなくなりますが、自動車税の支払いが不要になります。
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トラック廃車の手続きの流れ
永久抹消登録と一時抹消登録の2種類がトラックを廃車する際の手続きとしてあります。それぞれの廃車手続きの流れを紹介します。
永久抹消登録の必要書類
廃車手続きにおける永久抹消登録での必要書類等は以下のとおりになります。
①永久抹消登録申請書（運輸支局窓口もしくは国土交通省HPでダウンロード可能）
②手数料納付書（自動車検査登録印紙を貼付、キャッシュレスの場合はその旨記載）
③自動車検査証（車検証）
④個人番号カードもしくは通知カード（番号確認）と運転免許証、パスポートなど（身元確認できるもの）
⑤自動車税・自動車取得税・自動車重量税申告書
⑥移動報告番号と解体記録日が記載されたリサイクル券
⑦廃車手続きを行うトラックのナンバープレート（前後2枚）
⑧自賠責保険証明書
⑨印鑑登録した印鑑
⑩印鑑証明書
解体業者にトラックを解体してもらい、必要書類を持参して運輸支局で解体終了後15日以内に廃車手続きを行わなければなりません。1ヶ月以上車検有効期限が残っている場合は、その後に自動車税、自動車重量税、自賠責保険料の還付金申請を行います。
ここでかかる費用は、トラック解体費用の3万円ほどを見込んでください。申請等を自身で行えば費用はかかりませんが、行政書士などに登録抹消手続きの代行を依頼すれば代行費用として1万円ほどかかってきます。
そして、リサイクル料も必要となります。新車購入時や車検のタイミングでこのリサイクル料を支払うタイミングがありますが、もしもここまで支払ってなかったとしたら、2～3万円が必要となります。
永久抹消登録を行う流れ
永久抹消登録は不要になったトラック、もう乗ることのないトラックを正規のルールに従ってこの世からその存在をなくすことです。それまで必要だった自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は不要になります。
永久抹消登録を行う流れとしては、まず信用できる解体業者を探して選ぶことです。「移動報告番号と解体記録日」が記載されたリサイクル券を渡してくれる解体業者を選んでください。そして15日以内に現住所管轄内の運輸支局に上記の必要書類を持参して手続きを行ってください。
手続きの流れは以下のとおりです。
①永久抹消登録申請書を購入し必要項目を記入
②返納窓口にナンバープレートを返納
③手数料納付書の必要項目を記入
④必要書類を陸運支局の登録窓口に提出し、問題がなければ永久抹消登録が完了
手続きは行政書士などに代行してもらう方法もありますが、委任状の用意やそれなりの代行費用が必要になってしまいます。複雑な手続きではありませんのでご自身で行えば今後の役に立つことでしょう。
一時抹消登録の必要書類
ナンバープレートだけを取り外して必要書類と共に手続きを行います。
必要になるのは以下の書類です。
①一時抹消登録申請書（運輸支局窓口もしくは国土交通省HPでダウンロード可能）
②前後2枚のナンバープレート（盗難や紛失で用意できない場合は、警察への届出と理由書の提出が必要）
③手数料納付書（自動車検査登録印紙を貼付、キャッシュレスの場合はその旨記載）
④自動車検査証（車検証）
⑤事業用自動車等連絡書（自動車運送事業等の用に供する自動車の場合に限り必要）
⑥自動車税・自動車取得税・自動車重量税申告書
⑦印鑑登録した印鑑
⑧印鑑証明書
一時抹消登録を行う流れ
まずは、運輸支局や国土交通省のホームページで一時抹消登録申請書を入手して作成してください。トラックの解体処分がないため、廃車手続きのある永久抹消登録とは流れが変わります。
前項で説明した書類の作成からスタートになります。必要書類をそろえて運輸支局ヘ行き、ナンバープレートを返却窓口で返してください。続いて書類一式を窓口で提出します。その後、登録識別情報等通知書の交付を受けます。書類に記載ミスがないかをよく確認しておく必要があります。
そして次に、運輸支局場内の自動車税申告窓口に「自動車税・自動車取得税申告書」と「登録識別情報等通知書」を提出します。これで一時抹消登録の手続きは完了です。
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トラック廃車手続き時の注意点は？
トラックの廃車手続き時の注意点は、廃車を行う計画性とタイミングです。ご自身の事業計画において、長く乗って車検を控えるトラックや必要性のなくなったトラックを廃車しようと決めた際には、そのタイミングで廃車手続きを行うべきです。
使用をしないトラックを維持していても駐車場などトラックの保管場所にかかる費用や法定点検費用、租税公課などの経費が事業に重くのしかかってきます。利益を生むことのないトラックを維持するだけで、必要のない経費を支出しなければならなくなるのです。
思い切ってタイミングよく廃車手続きを行えば、廃車手続き時に車検有効期間が1ヶ月以上残っていれば重量税・自動車税・自賠責保険の還付金を受けることができます。たとえ少額の還付金でも手続きが1日違うだけで戻ってこなくなります。そして、一時抹消登録したトラックを有効に使用できれば何の問題もありませんが、万が一、永久抹消登録を重ねて行うことになってしまえば、そこでさらに抹消登録の手間が発生します。そこから解体業者を探し、解体を依頼して「移動報告番号と解体記録日」が記載された「解体届」の提出を再び運輸支局で行わなければなりません。時間も費用もかかってしまいます。
この提出にはすでにお手元にあるはずの一時抹消登録証明書も必要書類になります。そのため、一時抹消登録したと安心していたものの、この一時抹消登録証明書を紛失しないように大切に保管しなければなりません。使用しないトラック、使用頻度が低いトラックを廃車する際に、この2種類の抹消登録手続きの意味や意義をよく考えていただくことが注意点となります。二度手間になってしまったり、払わなくてもよかった経費の支払いをしないように注意してください。
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トラックを廃車するのにかかる費用は？
トラックを廃車するのにかかる費用は大きく分けて、永久抹消登録時のトラック解体費用、その際のトラック回送料、運輸支局での申請手数料などです。トラックの解体はご自身で解体業者を見つけることができるのならば、トラック引き取り料も含めての相談となりますが、一般的には解体費用のみで数万円～数十万円かかるようです。トラックのサイズや種類、装備品によって解体費用は変わります。
トラックを分解して鉄部品、非鉄金属部品、プラスチック部品、中には産業廃棄物になる物も含まれるため複雑な解体になります。そして、2005年から制定されたリサイクル法によるリサイクル料金の支払いを行っていない場合には2～3万円ほどのリサイクル料金が必要になります。
運輸支局での抹消登録時にかかる費用は、一時抹消登録の申請書に350円の登録手数料が必要です。抹消登録申請書類はダウンロードして無料で入手できます。この申請業務は、書類作成を含めて行政書士やディーラーに代行してもらうことも可能です。ここでかかる費用は行政書士に1万円以内のようですが、地域や行政書士によっても違いがありますので、必要に応じて調べてください。
また、ディーラーに頼んだほうが高くつきます。長く良い付き合いや、新車購入の予定があれば変わってくるでしょうが、行政書士よりも高くなります。本来の業務ではなく、そのために社員を動かし、利益を出さねばならず５～７万円もかかってしまいます。
トラックを廃車にした際の還付金など補助制度
ここまで説明してきた中でも述べたように、トラックを廃車した際に「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」「任意保険」の還付を受けることが可能です。4月1日時点でのトラック所有者に支払い義務のある「自動車税」、車検ごとに支払いが必要になる「自動車重量税」「自賠責保険」と、「任意保険」が月割りで返金される場合があります。
「自動車税」「自動車重量税」「自賠責保険」については毎年支払っているものなので、廃車した時点の経過月数で返金額は計算できます。「任意保険」は保険会社と相談して最適な解約日を廃車手続きとともに決めてください。
「自動車税」は廃車手続きと同時に還付の手続きも完了しますので廃車手続きの時期にご注意ください。手続きを4月に行うと、4月1日時点の所有者に5月になって納付書が届きますので、それからの手続きが必要になってしまいます。
「重量税」は永久抹消登録した場合のみ還付されます。車検までの期間が1ヶ月以上残っていないと還付されません。
無料でトラックを廃車にする方法は？
不要になったトラックや、もう乗ることのないトラックに費用をかけて廃車することは無駄なことです。解体業者を探す手間も、運輸支局で費やす時間も必要なく、無料でトラックを廃車する方法があります。
それは「買取」です。経験豊富な信頼のおける買取業者に任せれば、費用がかからないばかりか、廃車手続きである永久抹消登録まで済ませてしまいます。
『トラックファイブ』にお任せください。トラックファイブは永年の買取経験を持ち、年間13,000台もの買取を行っています。書類作成代行も知識豊富な社員が行い、出張査定やトラックも引き取りも行いますので、ご負担はありません。
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まとめ
トラックの廃車は運送事業者であれば多くの場合、最終的に経験しなければならない大きな仕事であると思います。廃車のルールを知って無駄な出費ともなる税金や保険料返金の回収を忘れないようにしてください。今回の説明でもまだご不明な点があるかと思います。
そのような際には、私ども『トラックファイブ』にご連絡いただければ、前向きに対応させていただきますのでよろしくお願いいたします。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。
