ダンプの法定耐用年数は? トラックとの違い、耐用年数算出方法も解説

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はじめに

今回の『豆知識』ではダンプの法定耐用年数について取り上げます。 

新車と中古車とでは法定耐用年数が違いダンプについては一般的なトラックとも異なります。法定耐用年数を知ることで減価償却による経費予測を立てやすくなります。 

ここでは、ダンプの法定耐用年数や中古ダンプの耐用年数算出方法、トラックとの違いについて解説しますみなさんがご存じのように、法定耐用年数と実際に走行に耐えうる耐用年数は違っています。そのダンプの寿命と寿命を延ばす方法についても解説しますので、参考にしていただければ幸いです。 

 

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ダンプの法定耐用年数とは 

ダンプの法定耐用年数について説明いたします。

「法定耐用年数」は減価償却の期間 

ダンプの法定耐用年数とは、国税庁が定めた減価償却が認められた期間のことです。法定耐用年数の長さはトラックの種類によって違います。その期間中、資産計上したダンプを、毎年経費として処理することが認められます。

ダンプの法定耐用年数は4年 

ダンプの法定耐用年数は4年と定められています 

国税庁が定める減価償却資産の耐用年数等に関する省令別表第1(機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表)における「車両及び運搬具」の「前掲のもの以外のもの」の「貨物自動車(ダンプ式のもの)」に該当しますので、一度ご自身で確認してください。 

 

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トラックとダンプの耐用年数は違う? 

トラックとダンプでは耐用年数が違います。大きな分類ではダンプはトラックの仲間ですが、そのトラックの中でもダンプの作業はハードです。重量のある積載物を積むばかりか、その積載物は土砂や建材など車体に大きな負担をかけるものが多いです。 

ダンプの法定耐用年数が一般用貨物自動車や通常の大型トラックより短いのはそのような意味が含まれているのでしょう。 

下記をご参照ください。

・新車トラックの法定耐用年数 

一般用のもの(特殊自動車次表の運送事業用等以外のもの) 

種類  耐用年数 
小型車(総排気量が0.66L以下のもの)   4年 
貨物自動車 
  ダンプ式のもの  4年 
  その他のもの        5年 

 

運送事業用のもの 

種類   耐用年数 
小型車(貨物自動車にあっては積載量が2t以下、その他のものにあっては総排気量が2L以下のもの)    3年 
大型トラック(総排気量が3L以上のもの)  5年 
その他のもの   4年 

 

中古ダンプの耐用年数算出方法 

ダンプが中古車である場合の法定耐用年数の算出方法です。法定耐用年数以内であるか、超過してしまっているかによって算出方法は変わってきます。

新車登録から4年以内の場合 

新車登録から4年以内の中古トラックは、耐用年数から経過年数を引き、下記の計算式によって耐用年数を算出することができます。

(法定耐用年数 – 経過年数 )+ 経過年数 × 20%=中古トラックの耐用年数  

登録後2年であれば、 

(4年-2年)+2年×20%=2.4年 

となりますが、端数は切り捨てられて2年が耐用年数と計算されます。

新車登録から4年を超過している場合 

法定耐用年数を超えている場合、表を見ると耐用年数がないように思えますが、耐用年数はダンプをどれだけ使用していても2年を下回ることのないルールがあります簡便法による減価償却の計算方法が使用されます。

法定耐用年数 × 20%=中古トラックの耐用年数

上記の式で計算されます。

例えば、7年経過した法定耐用年数4年の事業用トラックを購入したとします。 

計算式は7年×20%=1.4年となりますが、2年未満の場合は一律2年が法定耐用年数となります。 

 

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ダンプの寿命の目安 

法定耐用年数ではなく、実際ダンプがどれくらい走ることができるのか、というダンプの寿命について説明します。

寿命は10年15年程度 

日本のダンプは優秀です。法定耐用年数を超えると動かなくなるダンプは1台もありません。それ以上に長期間使用し、その後も海外で活躍するダンプが数多くあります。 

年式での寿命は一般的に10年から15年程度と言われています。しかし、それはあくまでも一般的な目安です日々のメンテナンスや普段の使用状況によってそれ以上活躍しているダンプは少なくありません。日本で役目を終えたあと、そのまま海外に運ばれて、走行不能になるまで2度目の人生を送ったり、部品のみを必要とするユーザーのもとに行ってまだまだ活躍します。

走行距離の寿命は20万km 

走行距離での寿命は一般的に小型ダンプが20万km、中型ダンプが40万km、大型ダンプが70万kmと言われています。 

ただし、日々のメンテナンスや普段の使用状況によって、走行距離の寿命も変わってきます。 

 

ダンプの寿命を延ばす方法 

ダンプの寿命は、車両に愛情をもって接することで延ばすことが可能です

定期メンテナンスの実施 

ダンプの寿命を延ばすために何よりも大切なのは日頃のメンテナンスを徹底することです。日々のメンテナンスによって人間の健康維持と同様に、ダンプの健康状態は続き、トラックの寿命が延びます。車検、月次点検、日常点検と数多くある点検によって徹底したダンプのメンテナンスを心がけてください。 

エンジンやタイヤ・ホイールの主要駆動機関は特に念を入れたメンテナンスをおすすめします。日頃のメンテナンス次第でダンプの寿命を耐用年数以上に延ばすことが可能です。

急発進・急加速・急停車を避ける 

そして、寿命を延ばすために大切なのはダンプを大切に扱うことです。日々のメンテナンスが大切であることは言うまでもありませんが、急発進・急加速急停車・急ハンドルなどトラックのエンジンや車体主要部品に過度の負荷を与えるような運転は避けてください。 

始業時には必ず暖機運転を行うなど丁寧な運転を意識することで各部品への過度な負担を減らすことができトラックの長寿命化につながっていきます。 

 

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まとめ

ダンプの法定耐用年数は新車で4年、中古ダンプでも必ず2年の法定耐用年数があります。上手に減価償却し、節税に役立ててください。 

そして、法定耐用年数よりも長いダンプの寿命は日々のメンテナンスや運転方法によって変わってくることをよく理解して、今後の業務に役立ててください地球環境保全のためにもダンプに愛情をもって接し長くご使用いただければ幸いです。

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。 

 

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