トレーラーとトラックの差異は?わかりやすく解説

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トレーラーとは

トレーラーとは?

トレーラーには、キャビン部分が無くエンジンもありません。

トレーラーは、トラクターにけん引される被けん引車両です。

トレーラーを走らせるためにはけん引車となるトラクターが必要になります。

そして、貨物輸送に特化したトレーラーですが「貨物」部分を切り離すことが可能か、いつも一体なのかでその利用方法が異なります。

この部分が貨物自動車であるトラックとの大きな違いです。

また、トレーラーには重量税がかからないこともトラックとの差であり、利点でもあります。

事業者の考え方次第で、大きく輸送事業の可能性を広げることができるのがトレーラーと言い換えることができるかも知れません。

加えて、この先さらに深刻化する少子高齢化によるドライバー不足への対応策の一つとなるかも知れません。

 

トレーラーの種類

そして、トレーラーには大きく分けて、セミトレーラー・フルトレーラー・ポールトレーラーという三種類のトレーラーがあります。

 

  • セミトレーラー

セミトレーラーは、私たちが目にすることが多く、日本で一番普及しているトレーラーです。

けん引車両(トラクター)にけん引され、後輪だけを持っており前輪を持ちません。

セミトレーラー単独で自立させるには補助足を使う必要があります。

トラクターに連結されて初めて運搬車両としての機能を果たします。

比較的小回りが利き、バック進行時の操作性がよくトレーラーのなかでは運転がしやすいです。

 

  • フルトレーラー

より多くの荷物を積むために前輪と後輪の両方を持つ被けん引車両です。

フルトレーラーのけん引車両であるフルトラクターは普通のトラックとしても使うことができます。

運転時にはセミトレーラーと違い先頭のキャビンで二台の車両を連行することとなり、運転は複雑で難しくなります。

 

  • ポールトレーラー

長尺物を運ぶトレーラーで、積荷の長さによってトレーラー車体のポールを伸縮することが出来ます。

用途が特殊なため、大型特殊自動車として取り扱われます。

 

トレーラーの特徴

トレーラーは、一人のドライバーが一度に輸送できる量を最大化し、積荷・荷降ろし作業の手間を最小限にすることができます。

トラクターはトレーラーをけん引して目的地まで走り、そこでトレーラーを切り離してそのまま置いてくることができます。

トラックであれば当然積載物の荷下ろし作業があり、そこでの滞在時間が長くなってしまいます。

トレーラーはその時間を省略でき、その分を走行時間に充てることができます。

この場合、トラクターが複数台あれば、中継地点を設けてそこで次のトラクターにけん引して来たトレーラーを引き継ぐこともできます。これによって、これまでのトラック輸送であれば宿泊しての作業となる輸送距離でも、ドライバーは日帰り作業として業務をこなすことができ、働き方改革にも役立ちます。

また、トレーラーは通常のトラックより積載量が大きくなります。

これは一人当たりの輸送量を増やすことであり、物流業界のドライバー不足に役立つこととなるでしょう。

 

【参考】トラクターヘッドの買取相場・実績はこちら

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トラックとは

トラックの種類

トラックの種類はその用途によって、物流系トラック・建設系トラック・エッセンシャルワーク系トラックの3種類に分けることができます。

 

物流系トラック

  • 平ボディ

トラックと聞けば誰もが一番に想像する荷台がフラットな形状の「平ボディ」です。

運送業のみならず、農業・林業・水産業でも活躍しています。

 

  • バンボディ

アルミ素材等の荷室がシャーシに載ったトラックです。

密閉性・保管性が高く、インターネットの個人普及によって様変わりしたBtoC時代の物流に対応するバンボディです。

 

  • ウイングボディ

荷物の積み降ろしがしやすいように、バンボディの両側が鳥の羽のように開くトラックです。

 

  • 冷蔵冷凍車

その名称の通り冷蔵冷凍装置が装備され、荷台が冷蔵庫や冷凍庫のようになる種類のトラックです。

 

  • タンク車

タンク車もしくはタンクローリーと呼ばれるトラックです。

ガソリンなどの液体ばかりではなく、食品や工業用原材料であるさまざまな種類の固体・気体の輸送も行う輸送トラックです。

 

建設系トラック

  • ダンプカー

土砂を荷台に積み、ダンプアップ機能で積載する土砂の排出が一度に可能な建設車両の代表選手です。

 

  • ユニッククレーン車

トラックのキャブと荷台の間にクレーン装置が据え付けられたトラックです。

 

  • 高所作業車

高所での作業を可能とするトラックで昇降台が設置されています。

 

  • 穴掘建柱車

私たちの日常生活のインフラで欠かすことが出来ない電柱を建てるためにトラックに穴掘り機を架装した穴掘り建柱車です。

 

  • ミキサー車

建設工事でなくてはならない生コンクリートの搬送を行うトラックで、生コンクリートミキサー車ともいいます。

 

エッセンシャルワーク系トラック

  • 消防車

火災の消火活動を行う特殊車両です。見たことない人はいないでしょう。

 

  • バキューム車

下水道の普及率がまだ80%の日本において「縁の下の力持ち」です。

 

  • パッカー車

日本に住んでいれば誰でも必ず目にしたことがある車両で、一般的にはゴミ収集車、清掃車、塵芥車と呼ばれている種類のトラックです。

 

トラックの特徴

トラックがこの世に誕生してまだ100年ほどの歴史しかありません。

それまでは人力や牛馬の力に頼っていたものを、現在ではその100倍、200倍以上の力で輸送業務や作業をトラックが行っています。

小型・中型・大型トラックは、それぞれの能力を最大限に活かせる業界で住み分けて輸送業務に当たっています。

さまざまな種類のトラックがありますが、特化した業務を淡々とこなすのがトラックの大きな特徴でしょう。

トレーラーのほうがトラクター1台でさまざまな荷を運ぶことが可能な汎用性があります。

しかし、けん引免許が必要であったり、運転操作が非常に難しくなったりとマイナス面もあります。

トラックを利用する上では、用途や目的に合った最適な1台の選択が大切なことなのでしょう。

しかし、トラックにはたくさんの種類があります。

そのすべてを目にすることはなかなかできることではありません。

動画サイトなどで興味あるトラックを検索し、多くのトラックの特徴を知ることはこの先の業務にマイナスになることはないでしょう。

 

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まとめ

トラックと、広い意味でトラックの仲間であるトレーラーは、それぞれが持つ輸送能力でここまで日本経済を引っ張ってきました。

そこには多くのドライバーたちの並みならぬ努力があったからです。

しかしながら現在では、労働者の生き方や環境を軽視できない世の中になりました。

それらを重く受け止めてドライバー達の働き方改革を実現させるためにも、トラック・トレーラーの性能向上や効率的な利用方法が強く求められつつあります。

トラックやトレーラーの特性をよく見極めて、この先の輸送業界を見直し、組み立てていく時期なのかも知れません。

この先の時代を導くトラックとトレーラーの利用方法を見出し、この先の事業に役立てていってください。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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