アサヒロジスティクス 新断熱材採用で保冷車の積載量アップ
アサヒロジスティクスは3月22日、「高性能断熱パネル小型冷凍車」のテスト運行を開始した、と発表した。従来よりも薄型の断熱パネルを採用した荷台に改良して車両総重量を軽くしたトラックを導入することで、より多くの荷物を積めるようにする。
環境対策装置や安全装置の搭載義務化・標準化でトラックの車体重量は年々増加している。その影響で荷物の積載量は減少傾向にあり、アサヒロジスティクスでは、東京日野自動車と特装メーカーの矢野特殊自動車と共同で、小型車規格のシャーシに中型車規格に近いコンテナを搭載する取り組みを進めてきた。しかし、コンテナの容積は従来型に比べ不足気味になるなどの課題が生じていた。
矢野特殊自動車はアサヒロジスティクスからの依頼を受けて現行よりも薄い断熱パネルを開発。コンテナの有効内寸長の拡大に成功した。新断熱パネルと小型車規格シャーシを採用することで、アサヒロジスティクスがテスト運行するモニター車は現行の中型車とより300キログラム多く積載量を確保できるようになったという。
モニター車の車種は4トン車の日野デュトロ。アサヒロジスティクスの愛川物流センター(神奈川県愛甲郡)を拠点に1年間運行し、実稼働によるコンテナ内の温度維持状況データなどを取得・分析する。
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