
小型トラック「エルフ」の警告灯一覧! 点灯した場合の対応法についても紹介
目次

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トラックの警告灯とは?
商用車両としてのトラックは、さまざまな積荷を安全・確実に運ぶために多くの装置や部品で構成されています。その装置や部品は経年劣化やアクシデントによって不調をきたすことや、故障することがあります。その時に、トラックのメーターパネルに搭載されている警告灯が不調や故障を知らせてくれます。また、半ドアやサイドブレーキのロックなどトラックの現況も知らせてくれます。
ドライバーは、各警告灯の意味と緊急度合いを確認して対応しなければなりません。トラックの不調や故障を、整備士たり修理する知識や技術は必要ありませんが、警告灯の意味を知る必要があります。警告灯の表示を見て、対応することで安全で確実な走行が約束されます。
・警告灯の色の意味
警告灯には赤色・橙色(オレンジ色、黄赤色)・黄色があります。この3色はISO(国際標準化機構)の規格を踏まえ、JIS(日本産業規格)が定める安全色の規格です。安全色には「赤」「黄赤」「黄」「緑」「青」「赤紫」の6色が規定されています。その中で危険を示すのが赤色・橙色(オレンジ色、黄赤色)、黄色なのです。
緊急度合いが一番高いのは赤色です。赤色の警告灯は『禁止』『危険』『緊急』『停止』などのサインです。早急に安全な場所にトラックを停車して対応しなければなりません。
橙色(オレンジ色、黄赤色)と黄色では、橙色の警告灯のほうが危険度は高いです。橙色は『危険』を警告し、黄色は『注意』を警告します。警告灯の色の意味をよく知り適切に対応する必要があります。
・警告灯の内容はメーカー・車種によって異なる
警告灯の内容は、メーカーや車種によって異なります。特に近年の自動車業界ではEV化が進み、AIが入り込み、各メーカーが独自に培った経験と技術に基づき、新車種や先進運行システムを登場させています。それに伴い警告灯の種類は増え、メーカーや車種によって警告灯はさまざまです。
特に新しい車種のトラックに乗り換える際には、その警告灯の違いをよく認知してトラブルがないようにしなければなりません。まずはディーラーでこれまでとの違いなどレクチャーをしっかり受けて、取扱説明書を運転席の横に置いて、疑問は駐車時に確認して理解を深めていってください。
・警告灯と表示灯の違いとは
警告灯と表示灯はISO(国際標準化機構)の規格で、『赤色』『黄色』『緑色』の3色定められています。危険や注意を示す警告灯は『赤色』『黄色』で、トラックに重大な問題や故障が発生していることを知らせるためのランプでもあります。
表示灯は、特定の機能が作動していることや、状態を示すためのランプであり、『緑色』が主に用いられています。
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いすゞ自動車の小型トラック「エルフ(ELF)」の警告灯一覧
ここで、いすゞ自動車の小型トラック「エルフ(ELF)」を例に取って警告灯を見ていきたいと思います。エルフは各種先進運行システム等を取り入れた、いすゞ自動車のトラックであり、エルフ独自の警告灯も含まれています。
・赤色の警告灯
走行中に赤色の警告灯の点灯を認めた場合の状況と、対応方法をまとめました。
警告灯の種類 | 状況と対応方法 |
パーキングブレーキ警告灯 | エンジン始動時にパーキングブレーキが『ON』の場合に、パーキングブレーキを効かせると点灯します。異常の場合は点滅します。その際にはすぐに安全な場所を見つけてトラックを停車してください。すぐにいすゞ販売店に連絡してください。 |
ブレーキ警告灯 | ブレーキ警告灯はブレーキの異常の際に点灯します。
・ブレーキフルードに異常を生じた場合(ブレーキの摩耗、液漏れなど)
ブレーキ警告灯が点灯したときは、すぐに安全な場所を見つけてトラックを停車してください。早急な点検・整備が必要です。 |
シートベルト未装着警告灯 | スタータースイッチが『ON』位置のときに運転席、助手席、中央席のいずれかがシートベルト未装着の場合に点灯します。そのため、運転者、助手席および中央席の乗員がシートベルトを装着すれば消灯します。
警告灯が点灯した状態で車速20km/hを超えると、警告音であるブザーが『ピーピー』と鳴り、警告灯が点滅します。シートに荷物などを載せると、人が座っていなくても、この警告灯が点灯する場合があります。 |
キーレスライド警告灯 | スタータースイッチが『ACC』、または『ON』位置のまま、リモコンキーを車外に持ち出し、ドアを閉めた時に警報音が『ピッピッピッ』と鳴り、警告灯は約1秒間隔で点滅します。
スタータースイッチを『LOCK』位置以外にしても消灯しない時や、スタータースイッチを『LOCK』位置にしても点滅しない時や、たびたび点滅する場合には点検・修理を受けてください。
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SRSエアバッグ警告灯 | SRS エアバッグ警告灯が点灯すると、万一のとき、プリテンショナー付シートベルト&SRSエアバッグが作動しないおそれがあります。点灯を確認した場合には早急に点検を受けてください。
プリテンショナー付シートベルト&SRSエアバッグが作動した場合にもSRSエアバッグ警告灯が点灯します。SRS エアバッグは展開後、すぐにしぼみ視界を妨げることはありません。 ※SRS はSupplemental Restraint System(サプリメンタル・レストレイント・システム:補助拘束装置)の略です。 |
EVシステム異常警告灯 | EVシステム異常警告灯が点灯した場合は、『赤色』か『橙色』のどちらかを確認してください。『赤色』の場合はEV システムに漏電などの重大な故障が発生している場合です。同時に、メーターディスプレイに『EVシステム故障!』と表示され、連続した警報音が「ピーピー」となります。すぐにいすゞ販売店に報告してください。
『橙色』の場合には、赤色の警告灯ほど重大な故障ではないにしても、早急な点検・修理が必要な合図です。 |
充電警告灯 | EV システム始動後、補機用バッテリーの充電系統に異常がある場合に点灯します。走行中に点灯を認めたら、すぐに点検を受けてください。 |
バキューム警告灯 | 運転中、またはスタータースイッチを『ON』位置にした時にブレーキ倍力装置のバキュームが不足した時に点灯します。また充電系統に異常が生じた時にも点灯します。
安全な場所に停車させても警告灯が消灯しない場合には、すぐにいすゞ販売店で点検を受けてください。 |
・橙色の警告灯
続いて、走行中に橙色の警告灯の点灯を認めた場合の状況と、対応方法をまとめました。
警告灯の種類 | 状況と対応方法 |
電動パーキングブレーキ警告灯 | 電動パーキングブレーキシステムに異常がある時に点灯するので、いすゞ販売店での点検を受けてください。
※電動パーキングブレーキスイッチを繰り返し連続して20 秒以上操作したことにより、モーター保護回路が作動してパーキングブレーキが効いたときは点滅しますが、少し時間をおくと消灯します。 |
マスター警告灯 | 先進運転支援システムおよび関連装置、または回生ブレーキ制御に異常がある時に点灯します。全般的な異常の警告となりますので、お近くのいすゞ販売店へ連絡してください。 |
IESC警告灯 | IESCは、ドライバーの操作状況や車両の挙動をセンサーで検知しています。スタータースイッチを『ON』位置にするとIESC 警告灯、ASR OFF表示灯およびIESC OFF 表示灯が点灯し、約3秒後またはEVシステム始動後に消灯すれば正常です。IESCの異常時、以下の状態の時にはいすゞ販売店へ連絡してください。
・運転中、旋回時や滑りやすい路面以外でIESC 警告灯(橙)が点滅し続ける場合。 |
ABS警告灯 | ABS(アンチロックブレーキシステム)は、制動時の車輪のスリップ状況を検知して車輪のロックを防ぎ、方向安定性や操縦安定性を確保するシステムです。異常があり点灯した時には、いすゞ販売店で点検・整備を受けてください。 |
タイヤ空気圧モニタリングシステム警告灯 | タイヤの空気圧が低下している場合や高すぎる時、タイヤが高温になっている時に警告灯が点灯します。原因を確認して適切な処置を行ってください。 |
ステアリングシステム警告灯 | 操舵アシスト制御に使用しているモーターや、電動パワーステアリング装置に異常が発生すると点灯する警告灯です。このステアリングシステム警告灯が点灯した時は、ハンドルの操作が重くなる場合があります。すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
出力制限警告灯 | EV システムに高負荷が続いた場合や、高電圧バッテリーのバッテリー残量が低下した場合に点灯します。点灯中はドライブモーターの出力が制限されます。バッテリー蓄電が行われることによって消灯します。 |
オートブレーキホールド警告灯 | ブレーキペダルから足を離しても車を停止状態できる機能であるオートブレーキホールドが作動時に離席、動き出しやオートブレーキホールドの故障がある場合は警告灯(橙)が点灯します。オートブレーキホールドに異常がある場合は、オートブレーキホールドを解除して、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
車線逸脱抑制機能OFF表示灯 | 車線逸脱抑制機能が作動すると、メーターディスプレイのメイン表示エリアに表示される画面が、先進運転支援システム表示に自動で切り替わります。車線逸脱抑制機能を『OFF』 にすると点灯します。また、レーンキープアシストシステムが故障して停止した場合にも点灯します。
レーンキープアシストシステムが故障した時には、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
EDSS警告灯 | ドライバー異常時対応システム(EDSS)故障により、システムが作動を停止した時に点灯します。EDSSが作動すると、ストップランプ(制動灯)やハザードランプ、およびホーンで車外に注意喚起を行います。
バッテリー電圧が低い場合、エア圧減圧で正常にブレーキが作動しない時などにEDSSが正常の作動せずEDSS 警告灯が点灯する場合があります。そのような場合には、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
ヘッドランプオートレベリング警告灯 | ヘッドランプオートレベリングの異常時に点灯されます。ハイビームが対向車両の障害となっている可能性がありますので、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
可変配光型ランプ警告灯 | カメラを使用して夜間走行時に前方状況を判断し、ヘッドランプの照射範囲、照射部分や明るさを自動的に変化させる可変配光型ランプは、状況によって周囲の車両のsともなりますので、警告灯が点灯した時には、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
BSM OFF表示灯 | BSM(ブラインドスポットモニター)は、レーダーセンサーを使用して周囲の移動物の存在を運転者に知らせることにより、交差点進入時、右左折時、発進時の前方確認を支援するシステムです。
このシステムに慣れた状態でBSM OFF表示灯が点灯し、不作動では重大事故につながる恐れがありますので、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
LDWS OFF表示灯 | LDWS(レーンデパーチャーワーニングシステム)は走行中に車両が車線から逸脱するとカメラが感知し、警報音とメーターディスプレイ表示により注意を促すシステムです。車線逸脱警報の機能を停止させた時や、車線逸脱警報に異常がある時に点灯します。
消灯しないときや、車線逸脱警報の機能を停止させていなくても点灯する時には、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
PCB OFF表示灯 | PCB(プリクラッシュブレーキ)はカメラにより追突を避けられない物体、主に車両を前方に検知した場合に、自動的にブレーキを作動させ衝突時の被害を軽減するシステムです。
EVシステム始動後、常に『ON』のPCB OFF表示灯の点灯は、プリクラッシュブレーキ設定を故意に『OFF』にする場合や、プリクラッシュブレーキシステム故障によりプリクラッシュブレーキを停止した場合に点灯します。そのような場合には、すぐにいすゞ販売会社で点検・整備を受けてください。 |
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走行中にトラックの警告灯が点灯したら?
走行中にトラックの見慣れない警告灯が点灯したら、熟練のドライバーでも驚くことと思います。でも、そんな場合にこそいつもの『安全走行』を心がけてください。ハザードランプを点灯させてスピードを落として徐行運転し、路側帯や広い駐車場所などの安全な駐車可能場所を見つけて停車させてください。そして、警告灯の点灯している状態をよく把握して、ディーラーや整備工場へ連絡を取ってどう対応するか判断してもらってください。
その後、警告灯が消えたとしても、何かの原因があって警告灯は点灯していますので、必ずディーラーや整備工場で点検を受けてください。
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エンジンをかけた時に警告灯が点灯したら?
エンジンをかけた時に警告灯が一斉に点灯して、最初は驚きがあったりします。しかしこの一斉点灯はすぐに消灯し、通常のメーターパネルの表示に戻ります。このエンジン始動時の一斉点灯は異常を知らせる警告ではありません。もともとメーターパネル内のランプ表示は消灯されたものとなっています。
エンジン始動時に一斉点灯を行うことによって、万一の場合のランプそのものの故障をドライバーは発見できます。そのためのエンジン始動時の一斉点灯なのです。エンジン始動時にメーターパネルの点灯表示の確認もドライバーの大切な点検業務といえます。この点灯表示が消灯しない場合には、なんらかの異常がありますので、ディーラーや整備工場に連絡を取り、点検整備をしてもらってください。
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まとめ
普段、メーターパネルの表示は気に止めることなく運転することが多いと思います。それでもいつも表示されていない警告灯が点灯すると気がつくものです。警告灯はその名称のとおり、危険や故障を知らせる警告の表示です。走行中に点灯してもあわてず、安全第一に事故を起こさないことを一番に考えて行動してください。大事故を未然に防ぐためのシステムの一つがこの『警告灯』です。
エルフは独自の先進安全機能や運転支援機能を備えています。そのため、警告灯は独自のものが含まれます。メーカーによって警告灯が違うことも、知識として理解してこの先の安全運転に当たっていただきたいと思います。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
