タイムズ２４　ダブル連結トラックに駐車場予約システムを提供

タイムズ２４は３月１７日、中日本高速道路（ＮＥＸＣＯ中日本）が２０２１年４月１日から実施する「ダブル連結トラック駐車場予約システム実証実験」に、自社の駐車場予約システムを提供する、と発表した。駐車スペースを事前に確保できる予約システムを導入することで、サービスエリア（ＳＡ）やパーキングエリア（ＰＡ）に設けられているダブル連結トラック向け専用駐車スペースの有効活用に貢献する。

ダブル連結トラックは、１台で大型トラック２台分の輸送力を持つ全長２５メートルの車両。ドライバー人材不足の解消や物流の省力化・効率化を目的に、国土交通省が２０１９年１月に車両通行許可基準を緩和したことで、高速道路でのダブル連結トラックの走行が可能になった。

これを受けて、ＳＡやＰＡではダブル連結トラック専用の駐車スペースが整備されてきたものの、当該スペースにダブル連結トラック以外の車両が駐車するなどの事態が生じて、ドライバーが休憩を予定していたＳＡやＰＡに駐車できないため、輸送効率の低下や交通安全上の課題が生じていた。

ＮＥＸＣＯ中日本は、新東名高速道路「浜松いなさインターチェンジ」の路外駐車場や「足利ＳＡ（上り）」で実証実験を実施する計画。インターネットでの事前予約によって専用駐車マスを確実に確保できるようにするもので、予約をした車両が入り口ゲートや駐車マスに進入するとＥＴＣ２．０で車両を判別する仕組みを運用する。利用料金は当面無料とし、今後の運用状況を見ながら有料実験も検討するという。