
エンジンオイルの交換は自分でできる? 必要な道具や交換手順を解説
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エンジンオイルの交換は自分でできる?
トラックの重要なメンテナンスの一つにエンジンオイル交換があります。走行距離が長いトラックでは、乗用車と違い、エンジンオイルの交換頻度が高くなります。その頻繁に行われるエンジンオイルの交換を自分で行うことは可能です。道具や、廃オイルの処理が必要になりますが、愛車であるトラックを知るうえで、エンジンオイル交換を行うことは不足のトラブルが起きた際に役立つかもしれません。
今回の『豆知識』ではオイル交換を解説します。最後までお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。
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エンジンオイルの交換を自分で行うメリット・デメリット
まずは、エンジンオイルの交換を自分で行うことによるメリットとデメリットを紹介します。
・メリット
一番のメリットはエンジンオイル交換にかかる費用がリーズナブルなことです。整備工場に依頼すれば、当然工賃や会社の経費まで費用請求の中に入ってきます。自分でエンジンオイル交換を行うためには、必要な工具や道具類をそろえなければなりませんが、一度工具や道具類を揃えてしまえば、それ以降はオイル代だけで交換ができます。
自分の身体を動かし、自分の時間を使うだけでオイル交換がリーズナブルに行えるのです。そして、トラックの構造や仕組みを知ることができます。万が一のトラブル時にその知識は役に立つかもしれません。プロのドライバーとして一度くらいはエンジンオイル交換を自分で行う価値はあるでしょう。自分の都合の良い時間にエンジンオイル交換作業を行えることは、大きなメリットになるでしょう。
・デメリット
エンジンオイル交換を行うことや、作業によって手や服装が汚れることが好きではない人にとっては作業そのものがデメリットになるかもしれません。そして、スパナやオイルトレイ、オイルジョッキなどの工具や道具類をそろえなければなりません。乗用車と違い大型のエンジンでは交換するエンジンオイルの量が10L~30L以上と非常に多いです。その廃オイルの処理に手間がかかることもデメリットとなるかもしれません。
使用済のエンジンオイルは産業廃棄物として扱われ、その処分には手間と費用がかかります。作業は、安全に行われなくてはならず、エンジンが冷えた状態で行うことなどの基本的な知識を先輩から手ほどきを受けたり、動画で予習したりする必要もあります。実際の作業時間以上の時間が必要かもしれません。
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エンジンオイルの交換に必要な道具
エンジンオイル交換に必要な工具や道具類を紹介します。安全性を高め、効率よく作業を行うために揃えていただきたい工具や道具類です
・耐油手袋
エンジン回りの作業のためオイルを抜いたり入れたりと、どうしてもオイルで手が汚れてしまいます。耐油手袋があれば、手を汚すことなく作業できます。安価な薄いゴム手袋でも代用できます。
・保護めがね
保護めがねは、トラックの下に入り込んでドレンボルトを外す際に必要です。トラックの足回りの泥やホコリ、エンジンオイルが目に入らないように保護してくれます。
・めがねレンチ・スパナ
ドレンボルトの開閉にメガネレンチやスパナが必要です。ラチェットレンチがあれば、なお便利です。ボルトを外さなくてもよいドレンコックを装着すれば、めがねレンチやスパナは必要なくなります。
・廃油処理ボックス・オイルトレイ
エンジン底のオイルパンから廃オイルを抜く際にオイルトレイは必須です。10L~30Lもの廃油を受けるオイルトレイは丈夫で大きなサイズのものが必要です。
廃油は一般的には廃油処理ボックスで処理し、一般家庭から出たオイルは自治体のルールに従って処理しますが、運送業の事業で出た廃エンジンオイルですから、これもまた自治体のルールに従って産業廃棄物としての処理が必要になります。
・オイルジョッキ
エンジンオイルをこぼすことなくエンジンに注ぐために必要なオイルジョッキです。通常5Lサイズです。オイルジョッキを使うことによって、必要なエンジンオイルの分量を量ることができます。
・オイルチェンジャー
オイルチャージャーがあればエンジンオイルの分量を間違えることなく、エンジンに注ぐことができます。こぼすこともなく、非常に便利ですが、トラックのエンジンオイル用オイルチャージャーは大型のもので、費用がかかります。オイルジョッキで回数を間違えずに行うほうが現実的でしょうか。
・トルクレンチ・ソケット
ドレンボルトに限らず、ボルトの締付けすぎは禁物です。しかし、トラックのディーゼルエンジンは振動が激しく、緩ければドレンボルトは振動で外れてしまいます。トルクレンチ・ソケットを使用して規定値で締めれば、振動により外れてしまったり、オイルパンを締付けすぎで傷めてしまうことはありません。
・交換用ドレンパッキン
エンジンオイル交換時にしか外すことのないドレンボルトです。この際ドレンパッキンも替えましょう。交換用ドレンパッキンを用意して古いパッキンと交換してください。オイル漏れの心配がなくなります。
・パーツクリーナー
油汚れの洗浄用パーツクリーナーです。万が一、オイルをこぼしてしまったり、垂らしてしまった時に非常に便利です。すぐに掃除して油汚れのない状態を保ちたいものです。
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エンジンオイルの交換方法は2通り
自分でエンジンオイルを交換する方法には2通りあります。
一つは「下抜き」と呼ばれる従来方式です。エンジン底のオイルパンに取り付けられているドレンボルトから廃オイルを抜き出し、エンジン上部にあるオイル給油口から新しいオイルを給油してエンジンオイルを交換する方法です。
二つ目は「上抜き」と呼ばれる方法です。ドレンボルトを外して、オイルトレイで廃オイルを受ける手間が要りません。オイルレベルゲージ挿入口からエンジンオイルを抜く方法です。オイルチェンジャーと呼ばれるオイル交換専用の機械を使って廃オイルを吸い取ります。その後、空になったエンジンに通常の手順でオイルを給油する方法です。
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エンジンオイルの交換手順
ここで、エンジンオイルを交換する手順をお伝えします。オイルチャージャー不要の一般的な「下抜き」の方法を紹介します。
・フィラーキャップとオイルゲージを緩めておく
下抜きの手順として、まずはオイルフィラーキャップとオイルゲージを緩めてオイルがエンジン下部のドレインから抜けやすくしてください。このフィラーキャップはエンジンオイル交換時のオイル注入口です。最後にここからオイルジョッキでエンジンオイルを注ぎ入れます。
・古いエンジンオイルを抜く
続けて、エンジンオイルを抜きます。ここで注意していただきたいのは、エンジンが冷めた状態になっている確認を必ずしておくことです。高温のエンジンが停止したばかりで熱が残っていれば、当然エンジンオイルは高温で、作業中に火傷をしてしまう危険があります。
使用していたエンジンオイルは真っ黒で、エンジン内に生じたスラッジやカーボンなどを洗い流してくれていることが確認できます。オイルパンの汚れたエンジンオイルを流し切ってください。
・ドレンボルトを締める
エンジンオイルを流し切って、最初に外したドレインボルトを締めて止栓します。ここでの注意点は、ドレンボルトと一緒になっているパッキンを交換することです。万が一、エンジン最下部のオイルパンにあるドレインの、ドレンボルトに緩みがあってオイルが少量でも漏れてしまえば、時間経過とともにエンジンオイルは抜けてしまいます。そして、エンジンはオーバーヒートを起こしてしまいます。
オイル漏れの予防のために、ドレンボルトを最後に締める際に、毎回ドレンパッキンを交換することをおすすめします。なお、ドレンプラグを締めすぎないようにトルクレンチを使用してください。
・オイルエレメントを交換する
オイルエレメントの交換を同時に行う際にはオイルパンを用意してください。オイルエレメント内のフィルターは、かなりの量の汚れたエンジンオイルを吸い込んでいます。オイルエレメントを外す際に、エンジンオイルがこぼれます。これをオイルパンで受けてください。
オイルエレメントを外すには、オイルフィルターレンチやベルトレンチを使用してください。新しいオイルエレメントを装着する時には取付け面のゴミや汚れたオイルをふき取ってください。古いオイルエレメントのパッキンが残ったままになっていないかも確認してください。手で回し込んでから、オイルフィルターレンチやベルトレンチで締め付けますが、締めすぎてしまうと、次の交換時に外しにくくなってしまいますので気をつけてください。
・新しいエンジンオイルを入れる
ここでやっと新しいエンジンオイルを注入できます。先ほど緩めていたフィラーキャップは外してください。
決められたオイル容量を確認し、オイルジョッキで注入します。オイルジョッキの容量は5Lです。10Lのオイル容量ならば2回、20Lならば4回と、回数を確認し、間違いのないようにしましょう。オイル注入口が大きくないので急ぐと吹きこぼしてしまいます。吹きこぼし防止にジョウゴが役に立ちます。
ペットボトルの先端をカットしたような形状のジョウゴは、オイルの流れ具合を確認しながらオイルジョッキで注入でき、こぼすことがなく便利です。注入後、確認のために一度エンジンをかけてください。エンジン内のオイルを一巡させ、オイルレベルゲージで適量であるかを確認してください。
・オイル漏れがないかを確認する
最後にオイル漏れがないかを確認してください。使用していた古いエンジンオイルはスラッジやカーボンが含まれていて、粘度が高くなっています。それに比べて、新しいエンジンオイルは粘度が低くサラサラの状態です。
粘度の高さで漏れ出すことのなかったエンジンオイルが新しいエンジンオイルに替えてエンジンのどこかから漏れ出す可能性があります。そのため、オイル漏れがないかを、しばらく気にかける必要があります。
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まとめ
エンジンオイルはエンジンに必要な「潤滑」「冷却」「密閉」「防錆」「洗浄」の各作用を果たし、エンジンを守り、エンジンの性能を最大限に引き出してくれます。定期的に行うオイル交換をプロの整備士に任せることは、時間と大きな安心を買うことにつながります。
しかし、相棒であるトラックの仕組みを知り、健康状態を把握するためにも一度くらい自分でエンジンオイル交換をやってみることは大きな意味があると思います。輸送途中の遠方で、万が一のエンジントラブルなどがあった場合でも落ち着いて対処できるでしょう。オイル交換費用の節約ばかりではなく、意義のある『自分で行うエンジンオイル交換』を一度考えてみてはいかがでしょうか。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
