全日本トラック協会 業界の景況感は今後再び悪化の見通し

全日本トラック協会は2月12日、「トラック運送業界の景況感」調査を公表した。それによると、2020年10〜12月期は、業界の景況感を「好転」とした事業者が全体の11・0%、「悪化」とした事業者が62・1%となる一方で、業況判断指数は▲65・3と、前回調査(2020年7〜9月期)から26・4ポイント改善した。ただし、今後(2021年1〜3月期)の判断指数は再び▲71・6まで低下し、今回調査よりも6・3ポイント悪化する見通しだ。

判断指数は2020年4〜6月期を底に2期連続で回復傾向に転じていた。しかし、政府が2021年1月に2度目の緊急事態宣言を発出したのを受けて、景気がさらに後退するとの懸念から再び悪化することが予想されている。

2020年10〜12月期のトラックの「実働率」は▲44・8で31・6ポイント、「実車率」も▲44・3と27・1ポイントの改善となった。「採用状況」は▲7・2で8・6ポイント上昇。「雇用状況(労働力の不足感)」は▲49・4で15・5ポイント上昇し、労働力の不足感はより強まった。

今後は「実働率」「実車率」「採用状況」が今回調査とほぼ同水準となるものの、「雇用状況」は不足感がやや強まる見通しだ。

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