Nauto(ナウト)は今話題のAIドライブレコーダー! その特徴や評判は?
目次
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はじめに
話題のAIドライブレコーダーを生み出したNauto(ナウト)をご存じですか?
トヨタやGM、BMW、そしてソフトバンクなど巨大企業の傘下であるベンチャーキャピタルが、こぞって出資している画像認識技術と人工知能アルゴリズムを開発するスタートアップ企業です。
まだまだ進化途上のドライブレコーダーですが、「ナウト」はAI搭載の通信型として開発されました。ながら運転やわき見、眠気を検知し、危険運転時には警告を発する機能を備えたこのAIドラレコは、事故の記録を残すだけでなく、事故リスクの軽減やコスト削減にも貢献するため、多くの企業が導入しています。
今回の『豆知識』ではAIドラレコ「ナウト」の特徴や導入メリット、評判、料金などについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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Nauto(ナウト)とは
Nauto(ナウト)は、IT企業の一大拠点であるアメリカ合衆国シリコンバレーに本社を置くAI開発のスタートアップ企業です。
・AI搭載通信型ドライブレコーダーナウト
AIを活用した安全運行管理システムのパイオニアである「ナウト」は2017年にわき見運転をリアルタイムで検知できるシステムを世界で初めて実用化し、その進化型ドラレコであるAI搭載通信型ドライブレコーダーナウト」を開発しました。
・本社はアメリカ、日本法人Nauto Japanも設立
アメリカに本社を置くNautoは日本での事業基盤の強化・拡大を図るため、2017年に日本法人のNauto Japanを設立しています。
「AIを活用した交通事故削減支援ソリューション」を広く日本国内でも活用してもらうべく、2018年からNauto Japan合同会社は事業展開しています。
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AI搭載通信型ドライブレコーダー「ナウトの特徴
ナウトの大きな特徴は、クラウド技術の利用と、AIが処理した映像の総距離数45億㎞(2024年12月現在、只今進行中)という膨大なデータを基に、進化し続けるAIが学習を続け、その結果を利用者に提供していることです。
・AI技術でわき見、ながら運転を検知
ナウトはAI技術とカメラでドライバーの状態をリアルタイムで把握しています。
ナウトの備える検知機能は「わき見」や「ながら運転」にとどまりません。 事故などによる強い「衝撃」、接触や衝突事故を回避したための「ニアミス」、「居眠り」はもちろんのこと、「眠気」や「シートベルトの不着用」、「スマホの使用」、「急発進・急ブレーキ・急加速」などを検知し、即座にドライバーに告げます。
そしてそれらのデータを数値化することで、事業主が安全管理に役立てることができ、ドライバーに改善を促すことができます。
・リアルタイムで映像チェックが可能
ナウトでは、わき見や居眠り運転などドライバーの危険を見逃すことなく感知し、ドライバーの運転をリアルタイムで管理者側が映像チェックすることが可能です。
ドライブレコーダーを導入する企業が目的としている事故対策や安全運転指導に有用なシステムをナウトは備えています。
・前方と車内の映像を同時に記録
アウト/インカメラ一体型のナウトは前方と車内の映像を同時に録画します。
交通事故や危険運転が発生した時にはこの2点で撮影された映像とともに運転の速度、走行距離、走行経路も記録されます。
・ドライバーの顔認識機能を搭載
ナウトにはドライバーの顔認識機能が搭載されており、免許証やSDカード、車載機の操作によりドライバー登録を行うことなく、ドライバーと車両を紐付けて、ドライバーの運転評価までをナウトが行います。
・危険運転データを自動でクラウド保存
さまざまな危険運転データを自動でクラウド保存し、分析・数値化までを行います。その可視化された運転データはSDカードを使ってアップロードする必要がなく、管理に手間がかかりません。
・シンプルで使いやすい管理画面
ナウトは「シンプルで直感的」な運行管理画面として構成されています。どんなに高性能なシステムでも複雑で使いにくいものであってはその用を足すことはできません。
誰にでも使いやすいシンプルな管理画面は導入した各企業の事故防止と安全運行に役立てています。
・定期的なアルゴリズム更新で精度向上
ナウトはリアル走行のデータを基にして定期的なアルゴリズム更新で精度向上に努めています。
・国内700社以上で導入済み
2018年にNauto Japan合同会社が設立されて以来、日本国内ではすでに700社以上の企業がナウトを導入しています。従来のドラレコは「帯に短し、たすきに長し」で満足できずにいましたが、ナウトを導入してからは満足感を得たばかりでなく、事故減少やドライバーの安全運転への意識が高まるという非常に大きな結果をもたらしています。
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ドライブレコーダーナウトを導入するメリット
法人専用のドラレコであるナウトは、膨大な走行距離データとAIの高度な能力によって日々進化を続けています。
危険運転を検知・警告するなどして交通事故リスクを軽減。公式サイトによると、事故件数は73%減、保険料は60%減、燃料費は6%減と、事故リスクの軽減はもちろんばかり、習慣となった運転方法の改善によりコスト削減にもつながるナウトのもたらすメリットを紹介します。
・交通事故のリスクを軽減
従来のドラレコとは違うナウトは事故を記録するだけではなく事前に防ぐことができます。「わき見」、「眠気」、「急加速」、「急ハンドル」、「急停止」、「車間距離不保持」、「スマホの使用」、「シートベルトの不装着」、「喫煙」などを検知して、その場での警告はもちろんのこと、データとして残るため分析も可能で事故の防止にもつながります。
リアルタイムでの警告と、将来的なリスクを回避するために危険運転の数値化を行い、二段構えで交通事故のリスクを軽減できるのがナウトのメリットの一つです。
・保険料を削減
ナウト導入により事故の発生を減らすことができれば翌年の保険料を下げることになります。
ナウトは単なるドラレコではなく、運転習慣を改善するツールであると多くの利用者から声が上がっています。継続、習慣化された安全運転はフリート契約の割引率も下げていきます。ナウトを導入することによって、保険料を削減できるメリットもあります。
・燃料費の節約
ナウトの導入によって急発進、急ブレーキなどの危険運転だけではなく、エンジンに過度の負担を与えない運転は、燃料費の節約にもつながります。高騰する燃料費対策にもなり、ナウトの大きなメリットの一つに数えられます。
・管理コストの削減
ナウトの導入がもたらす事故リスクの減少、保険料の削減、燃料費の節約や運行管理者の手間が減ることは、全体の管理コストの削減にもつながっていきます。
燃料費をはじめとする物価が高騰しているこの時代にナウトがもたらすメリットは事業者にとって心強いものばかりです。
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ドライブレコーダー「ナウト」を導入するデメリット
すべてに万全と思えるナウトですが、導入に際してのデメリットを考えてみます。
・監視されていると感じる可能性がある
リアルタイムで危険運転を検知して、ドライバーに警告を与えるということは運転中にずっと監視されていると感じる可能性があります。しかしこのことは、事業主とドライバーで解決しなければならないことです。
ドライバーのミッションはお預かりした荷をお客様に届けることです。運転を行う車内は職場であってプライベートな空間ではないのです。そして危険運転習慣の是正は、ドライバー自らの業務中のリスクを除外することになるのです。
ナウトの導入をデメリットとしてとらえるべきか否かは、事業主とドライバーがよく考えて話し合う必要があるでしょう。
・導入コストがかかる
導入コストをデメリットとして考える場合もあるようです。
しかし、既存のドラレコの導入費用や維持費用と、ナウトの導入費用や管理コストとを比べ、出てくる結果も比較してみなければデメリットとはいえないでしょう。まずは試算と、導入した結果をシミュレーションすることが必要です。
・交通事故のリスクが完全にゼロにはならない
『交通事故のリスクが完全にゼロにはならない』ことをデメリットと考えるのは、そもそも違っています。
AIを搭載したナウトのミッションは、事故リスクの軽減とコスト削減です。いくらナウトとはいえ、現状で交通事故をゼロにするのは難しいことです。自動化運転がすべてに行き渡り、世の中のすべての交通システムが一つのシステムで制御されるようになったとしても交通事故のリスクが完全にゼロになることはないでしょう。
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ドライブレコーダーナウトの導入事例と評判
ナウトの導入事例と評判を紹介します。
・企業
【事例1】
首都圏のキオスクやコンビニに向けた配送を行っている株式会社JR東日本物流は、安全運転指導を強化するために様々なAIドラレコや車両管理ソリューションの検討を行い全車両への導入に至りました。事故原因の究明と、それに基づく再発防止および事故発生時の予兆把握による未然防止を目的としています。
【事例2】
創業55年のピアノ・管楽器の買取・修理再生・販売を専門とする神和ピアノ株式会社は、重量物であるピアノ輸送に伴う危険回避等のための「安全運転に対する意識改革」を目的としてAI搭載型ドラレコ「ナウト」の導入に至っています。ナウト独自による運転方法の採点「ベラスコア」は、良い意味で社員の安全運転意識向上に役立っています。
【事例3】
水道・トイレまわりのトラブル対応に電話一本で駆けつける株式会社クラシアンでは、台数の多い車両管理の難しさをナウトが解決。社内での情報共有も行いやすくなり、ドライバーの交通安全に対する意識向上にもつながっています。「安全運転も仕事である」という意識をドライバーに浸透させつつあります
・自治体
【事例1】
北九州市交通局ではオリックス自動車とともに構築した「AIを活用した高齢ドライバー見守りシステム」にナウトを導入しました。若松営業所および向田営業所管内の各10台のバスにナウトを装備しています。 バスの運転データ蓄積や分析等により、危険運転の兆候の早期把握に役立っています。
ドライブレコーダーナウトの料金プラン
ナウトの利用料金を確認するためには問い合わせが必要です。ホームページから必要事項を記入のうえ「資料請求」をしてください。
料金は、まず車載機器を購入して月々のサービス利用料を支払うプランと、車載機器をリースしてリース料金とサービス利用料を月々支払うプランの2つがあります。別途通信料などの追加料金は発生しません。契約期間は原則3年間となっています。
まとめ
Nauto, Inc. のCEO兼創設者であるステファン・ヘックは、ニューロサイエンス(脳科学)の研究で博士号を取得しており、AIのみならず人間行動への探求心がナウトの開発につながり、従来のドラレコを越える機器を開発できたのです。AI搭載のナウトを導入することで交通安全対策の強化やコスト削減などが期待できます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。