扁平タイヤの適正空気圧は? その調べ方や空気圧不足のリスクを紹介

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら

はじめに

回の『豆知識』では扁平タイヤを取り上げました。 

扁平タイヤを採用することによって、見た目がスタイリッシュでかっこよくなり性能もハンドリングやコーナリング、ブレーキングが向上します。そして、最近ではトラックやバスなどの商用車両においても、扁平率70%前後と低い傾向があります。 

見た目の良さや操作性にその要因はありますが、トラックやバスにおいては低床化で積載容量を増やすことができ、乗降客の利便性も向上します 

そこで、扁平タイヤの空気圧の調べ方やチェック頻度、適正空気圧について解説しますので、空気圧の不足によるバーストやヒートセパレーションのリスクを避けるためにもぜひご参照ください。 

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら

扁平タイヤ(ロープロファイルタイヤ)とは? どこからが低扁平? 

扁平とは「平べったさ・平たいことを表す日本語扁平タイヤは、タイヤの平たさを表す扁平率が低いタイヤのことです。断面形状プロファイル:Profile)が薄く低くなっており、ロープロファイルタイヤ(Low Profile Tire)とも呼ばれています。 

扁平率は(タイヤの高さ÷断面幅×100)で算出でき、扁平率が55%以下を扁平タイヤと呼ぶことが一般的です。

タイヤの扁平率はサイドウォール(装着されたタイヤのサイド部分)の表示内容を理解すればすぐに読み取ることができます。 

サイドウォールの表示は下記のようになっています。

 

255 / 70 R 22.5 143 / 140 J
①    ②  ③    ④      ⑤      ⑥   ⑦

 

① 255:断面幅(タイヤの断面幅、ミリ表示)
70:扁平率(タイヤの扁平率)
③ R:構造記号(R=ラジアルタイヤ)
④ 22.5:リム径(リムの径、インチ表示)
⑤ 143:ロードインデックス 単輪
⑥ 140:ロードインデックス 複輪
    (タイヤが支えられる最大負荷能力を示す数値/143:2,725㎏ 140:2,500㎏)
⑦ J:速度記号(対応表で確認 J:100km/h) 

 

扁平タイヤの空気圧はどうすればいい? 

「ハンドリング性能の向上」「コーナリング性能の向上」「ブレーキング性能の向上につながる扁平タイヤですが、適正な空気圧を保つことができなければ、いずれの性能向上にも寄与してくれません。 

路面からホイールまでの距離が短い扁平タイヤでは、ホイールに対する路面からの衝撃を避けるために、一般的なタイヤより空気圧を少し高めにする必要があります。 

タイヤの空気圧が低ければホイールが路面と接触してしまう可能性が高くなります。高い空気圧でホイールを守ってください。加えて、タイヤの空気は抜けていくものだと認識してください。そのためにも高めの空気圧が必要なのです。タイヤの適正空気圧はフロントドアもしくは運転席開口部の足もと付近に「空気圧表示シール」が貼ってありますので確認してください。 

タイヤ交換の際には店舗の方、整備士の方に具体的な空気圧を確認してください。 

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら

扁平タイヤの空気圧の調べ方 

扁平タイヤだけでなく一般のタイヤでも同じですが、タイヤ内の空気は微量ですが漏れるものです。そのため商用車両であれば日々の始業前点検が必要で、一般の自動車ならば給油時にガソリンスタンドでエアゲージを使ったチェックが必要です。 

扁平タイヤの空気圧の減少は見た目ではわかりにくいものです。

 

空気圧チェックの頻度 

空気圧のチェックは一般車両であれば最低でも1ヶ月に1度、扁平タイヤを使用している場合にはそれ以上の頻度で2週間もしくは3週間に1度は行うようにしてください。トラックなどの商用車両であれば、毎日の始業前点検時にチェックを行いましょう。 

タイヤの空気圧が減少することによって、タイヤやホイールに悪影響を与え故障や事故につながるばかりか、燃費を悪くしてしまいます。 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

 

扁平タイヤの推奨空気圧(16・17・18・19・20インチ) 

扁平タイヤに限らず、タイヤの推奨空気圧に一般的な基準はないようです。これは車種によって空気圧が変わってくることが大きな理由です。 

ドアの内側などを確認して空気圧の確認を行う方法もありますが、この数値は自動車出荷時の装着タイヤの空気圧ですので、タイヤやホイールを交換する時には新たに調べる必要があります。交換時には必ずタイヤを購入した店舗で確認するか、ブリヂストンのタイヤサイズ変更時の推奨空気圧検索システムで調べてください。 

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら

扁平タイヤの空気圧不足によるリスク 

扁平タイヤでは空気圧の管理が非常に重要です。タイヤの空気圧には扁平タイヤに限らず自然減があります。空気圧の不足によって、タイヤの負荷能力は著しく低下してしまいます。日常点検を怠り、空気圧不足での走行はさまざまなリスクを引き起こす可能性があります。 

トレッド面が路面にきちんと接することができず、片側や両肩部が偏摩耗を起こしたりタイヤが歪みやすくなったりすることによって異常発熱を起こしてタイヤゴムやコードなどの劣化を進めてしまいます。 

降雨時などの濡れた路面でのハイドロプレーニング現象を起こしやすくしたり、発熱とたわみでスタンディングウェーブ現象を起こしやすくしたりします。そして、もっと怖いのは走行中のバーストです。破裂によって一気に空気が抜けてしまい、非常に危険な状態となります。 

その他にもタイヤが剥離してしまうヒートセパレーションや通常と違う負荷によって起きるコード切れなどのリスクを引き起こす可能性があります。 

 

扁平タイヤのメリット 

扁平タイヤのメリットは、一般車両においてやはりインパクトもあるスタイルでしょう。商用車両であるトラックやバスには車体を低くすることによって積載量の増加や、乗降のしやすさといった実用的なメリットがありますここでは扁平タイヤが生み出す一般的なメリット3つを紹介します。

 

洗練されたスタイルを演出 

ホイールを大きくして、低扁平タイヤを装着した自動車は見た者にスタイリッシュなイメージを与え洗練されたスタイルを演出してくれます。 

スポーツカー中心に装着されていた低扁平タイヤは、現在ではセダンやミニバンでの採用も増えてきています。日常的な空気圧の管理が必要になったりと、手間がかかる扁平タイヤですが、日々使用するマイカーの見栄えが良くなることに誇らしさや日常における楽しさにもつながると思います。

 

優れたハンドリング性能 

低扁平タイヤは接地幅が広くなり、トレッドが確実に路面をつかまえてくれます。そのため、優れたハンドリング性能を発揮することができます。 

通常の高扁平タイヤのようによじれたりたわんでしまったりすることが少ないです。高速道路などでの直進時の走行における安全性が増すばかりか、ハンドリング性能が向上します。

 

コーナリングとブレーキング性能の向上 

低扁平タイヤの接地幅の拡大による接地性の向上はコーナリングとブレーキング性能も向上してくれます。コーナリングではハンドル操作による車の反応が早く、シャープなコーナリングを実現します。そして接地面が拡大することによって安定感も増します。 

低扁平により、よじれやたわみの少ないタイヤはブレーキ性能も向上させます。実際にブレーキを踏んだ時、高扁平タイヤよりもよじれやたわみが少ないです。 

 

扁平タイヤのデメリット 

扁平タイヤにはデメリットもあります。以下の3つのデメリットをよくご周知してください。

 

乗り心地の悪化 

タイヤ内の空気が多くない低扁平タイヤは、当然クッション性能が落ちてしまいます。いろなメリットがあるなかで、扁平タイヤの性能における一番のデメリットだと考える方少なくないと思います。

 

燃費の低下 

低扁平タイヤは路面との接地面が大きくなってしまい、その分抵抗が大きくなります。エンジンへの負荷が大きくなってしまって、その分燃料が必要になってしまいます。扁平タイヤのデメリットには、燃費の低下もあります。

 

高い維持費 

そして、3つ目のデメリットは維持費の高額化です。広く普及していないタイヤであ、薄く強度の高いタイヤ製造のために高コストになってしまいます。さまざまなメリットのために目を瞑らなければならないデメリットといったところでしょうか。 

 

まとめ

自動車は現在、脱化石燃料に向けての電気化や新燃料化の開発ばかりでなく、新しいタイヤの開発も進んでいます。 

トラックのダブルタイヤをさまざまな面で超えるスーパーシングルタイヤと呼ばれる超扁平の幅広シングルタイヤがトラック業界に導入され始めています。

ダブルタイヤと同様の能力を持ちながら軽量化され、積載量を増やし、燃費向上にもつながります。その他にもローテーションの容易さや保管場所の確保がしやすいことなどのメリットもあり、今後普及していくタイヤとなる可能性を秘めているようです。ますます進化するタイヤに今後も注目していきたいものですね。
 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。 

 

【参考】トラックの買取相場・実績一覧はこちら

【参考】トラックの全国無料出張査定依頼はこちら

【参考】LINE友達登録でトラックの買取実績・お役立ち情報を送信!無料出張査定依頼ができる!

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡

トラック買取の無料査定はこちら

関連記事一覧