サイドバンパーは一部トラックに装着を義務化! 保安基準や車検対策は?
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はじめに
一部のトラックは道路運送車両の保安基準によってサイドバンパーの設置が義務づけられています。
車体の長いトラックにとってサイドバンパーは右左折時に歩行者や、自転車・バイクなどの軽車両を巻き込まないようにする重要な役割を担っています。保護装置としての安全性を高めるため、サイドバンパーの種類や状態によっては、車検に合格しないことがあります。そのようなことがないように、事前に車検に関する法規や保安基準、注意点を理解しておくことが大切です。
今回の『豆知識』では、トラックのサイドバンパーに関する保安基準や車検対策について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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トラックのサイドバンパーとは
サイドバンパーは道路運送車両の保安基準(第18条の2)で「巻込防止装置」と称されています。
そして、サイドバンパーを「歩行者が自動車の後車輪へ巻き込まれることを防止できる形状であること」と、その役目を示しています。自動車の中でもトラックは車体の長さと車幅によって、運転席から見る助手席側の側部および後方の確認が非常にしにくく、また内輪差が大きいので左右折時に巻き込み事故を起こしやすい特性を持っています。加えて、一般的な自動車と車体形状が違い、車高が高いことも巻き込み事故を起こしやすい原因になっています。
このサイドバンパーの形状は一体板物、すのこ状、網状、棒状などさまざまです。取付け位置にも保安基準によってルールがあります。それらも追って紹介します。
トラックのサイドバンパーは車検に必要?
道路運送車両の保安基準で「巻込防止装置」として定められたトラックのサイドバンパーは車検に必要です。
・そもそも車検とは
そもそも車検とは、取付けているサイドバンパーが道路運送車両の保安基準に適合しているかを確認するための検査です。国土交通省が定めた自動車検査登録制度(車検)は一部を除いた自動車や、排気量250㏄を越える自動二輪車に対して実施されています。
安全確保を目的に制度化された車検制度は、国土交通省が一定期間ごとに検査を行って保安基準との適合を確認します。その時同時に所有権の公証のために登録を行います。
・サイズの違うトラック
商用車両であるトラックは貨物運送を行なう普通自動車であり、サイドバンパーの装着が義務づけられています。道路運送車両法によって普通自動車は車長4.7m超、車高2m超、車幅1.7m超の自動車とされています。そしてディーゼルエンジン以外のものは総排気量2000cc超であることも普通自動車であることの条件に入っています。
下表がサイズの違うトラックの大きさ、サイズです。中型・大型トラックを含む普通自動車にはサイドバンパーの取付けが必要です。
自動車種類 | 軽自動車 | 小型自動車 | 普通自動車 |
大きさ、サイズ |
車長3.4m以下 |
車長3.4m超4.7m以下 |
車長4.7m超 |
エンジン総排気量 |
660cc以下
|
660cc超2000cc以下
|
2000cc超
|
サイドバンパーの必要性は、車長や車高による巻込み防止が大きな目的であるため、トラックのサイズによってサイドバンパーの必要なトラックと、そうでないトラックとに分かれます。
その中でも軽トラックはサイドバンパーの装着がなくても車検に合格できます。そして、4ナンバーである小型貨物自動車に該当するトラックもサイドバンパーの装着がなくても車検に合格できます。
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トラックのサイドバンパーの保安基準
普通自動車に該当するトラックは道路運送車両の保安基準の細目(101条)に「巻込防止装置」として詳細が定められています。基本的な構造は同じものの、トラックのサイズによって形状のルールが変わってきます。
道路運送車両の保安基準(第18条の2)において、サイドバンパーの基本的な構造を、「堅ろうであること」としています。腐食等により取付けが不確実なものは基準に適合しないとしています。そして、形状を「板状その他歩行者、自転車の乗車人員等が当該自動車の後車輪へ巻き込まれることを有効に防止する形状であること。一体板物、すのこ状、網状、棒状(3本以上)またはこれに準ずる形状」ともしています。加えて、このサイドバンパーの基準を「車両総重量8tまたは最大積載量5t」を境にして分けています。
・車両総重量8t未満または最大積載量5t未満のトラック
車両総重量8t未満または最大積載量5t未満のトラックのサイドバンパーは、「鋼管1本等の形状を有する巻込み防止装置」で基準に適合するとしています。ただし、空車状態での取付け基準が決まっています。
・サイドバンパーの下縁高さ:600mm以下
・タイヤとの間隔:400mm以下(サイドバンパーのコーナー部は含まない)
・平面部と取り付け部の間隔:150mm以上
以上が車両総重量8t未満または最大積載量5t未満のトラックの適合基準です。
・車両総重量8t以上または最大積載量5t以上のトラック
車両総重量8t以上または最大積載量5t以上のトラックのサイドバンパーは、「鋼管3本等の形状を有する巻込み防止装置」で基準に適合するとしています。
形状は同様に「板状その他歩行者、自転車の乗車人員等が当該自動車の後車輪へ巻き込まれることを有効に防止する形状であること。一体板物、すのこ状、網状、棒状(3本以上)またはこれに準ずる形状」としています。
空車状態での取付け基準は、
・サイドバンパーの下縁高さ:450mm以下
・上縁高さ:650mm以上
・上縁間隔:550mm以下
・タイヤとの間隔:400mm以下(サイドバンパーのコーナー部は含まない)
・平面部と取り付け部の間隔:150mm以上
以上のように定められています。
・トラックリアバンパーの保安基準
トラックのリアバンパーの保安基準も参考に付け加えさせていただきます。後部突入防止装置(リアバンパー)の保安基準が変わりました。
車両総重量3.5tを越える貨物自動車およびポールトレーラーのリアバンパーの強度試験が強化され、負荷荷重が現行の2倍になっています。そして、取り付け高さ、車体後端からの位置等が変更されました。
サイドバンパーとともにリアバンパーも交通安全、特にドライバーの身を守るためにも非常に大切な装置です。
トラックのサイドバンパーが車検に合格するためのポイント
トラックに装着したサイドバンパーが車検に合格するためのポイントを紹介します。
・車検基準を満たした適切なサイドバンパーを取り付ける
道路運送車両の保安基準第179条に「堅ろうであること。腐食等により取付けが確実でないものは基準に適合しない」としています。
強く丈夫な素材を用い、防錆性がある錆びにくいサイドバンパーを取り付けてください。
・サイドバンパーをしっかりと固定する
そして、万が一接触事故を起こした際にサイドバンパーが外れてしまっては装着した意味がありません。
巻込み防止装置であるサイドバンパーの強度がいくら高くても、確実な取付けをしてなければ車検は通りません。
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トラックのサイドバンパーの購入・修理・交換費用の目安
サイドバンパーの購入・修理・交換費用の目安を紹介します。
強度が重要になるサイドバンパーですが、複雑な構造でも装置でもないので高額な物ではありません。車検に合格するためには適合品を選択するのはもちろんですが、確実な装着が大切なポイントになります。
・購入費用の目安
車体の大きさに合わせたサイズや使用素材によってサイドバンパーの購入費用はさまざまです。左右1組で数万円~20万円ほどと、取付け工賃が片側だけで5千円~1万円程度になるようです。整備工場に依頼するのかディーラーに依頼するのかでも変わってきます。
インターネットなどで価格を調べ、まずは見積りを取ってみて価格の比較をしてみましょう。
・修理費用の目安
接触などでのキズやヘコミであれば、修理したほうが安く対処できるかもしれません。まずは整備工場等で修理可能か、修理で車検に合格できるかを確認してみてください。それから見積りを取って、修理が良いのか交換が良いのかを比較してみましょう。
修理の場合、ヘコミを直す板金加工か、傷を直す塗装加工かなど、作業内容によっても費用はさまざまでしょう。修理費用の内訳の多くは工賃(人件費)です。この工賃が意外と高く、時間をかけて(工賃をかけて)修理するならば、交換したほうが安く、早くトラックに乗れるようになります。
トラックを整備工場に預ける間、稼ぎがなくなることも「見えない見積り」として考えておいてください。
・交換費用の目安
交換費用のほうがわかりやすいかもしれません。インターネットであらかじめ価格を調べ、サイドバンパー左右1組の価格と取付け工賃を頭に入れて、整備業者やディーラーと相談してみてください。
まとめ
トラックのサイドバンパーは巻込み事故防止に非常に重要なパーツです。車検に通すことは当たり前のことです。トラックの多くのパーツのうち表舞台にはなかなか上がってこない地味な存在のサイドバンパーですが、重大な交通事故防止に役立つパーツだということを日頃から認識して、これからの安全走行に当たってください。
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