高収入の海上コンテナトレーラードライバー! 仕事内容や給与水準を深掘り!!
目次
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はじめに
海上コンテナトレーラーのドライバーは、海上コンテナ(以下、海コン)を陸上で輸送するために設計された専用のトレーラーを運転するのが仕事です。このコンテナのサイズはユニバーサルサイズ(国際規格)であり、世界の物流における必須アイテムです。
20フィート(約6m)と40フィート(約12m)の2種類のコンテナは船に揺られて世界中を行き来し、港で降ろされたあとはトレーラーによって移送され、目的地にまで運ばれます。
今回の『豆知識』では、専門的なスキルと知識が求められる職種である海コントレーラードライバーの主な仕事内容、そのメリット・デメリットを紹介します。
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海上コンテナトレーラーの仕事内容
海コントレーラーの仕事内容はトレーラーをけん引するトラクターの運転であり、多くのトラックドライバーと基本的に変わりません。
しかし、貨物の積み降ろしを自分で担当するケースはほぼありません。海コントレーラーの仕事内容は、クレーンによる埠頭でのコンテナの積み降ろしと、目的地への輸送がほとんどです。
・車両点検
海コンドライバーの一日は、一般ドライバーと同様に、まずは会社に出勤して、点呼、アルコールチェックを受けます。そしてラジオ体操を終えた後に社内打合せです。
運行管理者などとその日の作業確認を行って、車両点検に移ります。トラクターに異音や異常がないかエンジンや足回りの確認を行い、トレーラーに備わるコンテナとの緊締装置であるツイストロックに不具合がないかなどの点検を行います。
・荷物をトレーラーに積み込む
車両点検後、埠頭に向かい、タンカーからの荷降ろしを待ちます。タンカーからトレーラーにコンテナを積み込みますが、もちろんドライバーは所定の場所に移動するだけで大型クレーンや大型フォークリフトが積み込みを行ってくれます。
ドライバーは積み込みを確認した後に、コンテナとトレーラーの緊締装置であるツイストロックでしっかり固定できたかを確認します。
・配送先への運送
ドライバーはトレーラーに積むコンテナの内容と重量を、ターミナルオペレーターや取次事業者等に必ず確認しなければなりません。
重量超過や偏荷重等での事故を起こさないことはドライバー一人の責務ではなく関わる担当者各人の責任にもなります。
海コンのトラック運送はひとたび事故を起こしてしまえば、大事故につながってしまいます。
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海上コンテナトレーラーのドライバーになるメリット
海コントレーラーのドライバーになると以下のようなメリットがあります。
一般のトラックよりも大きく重いコンテナを輸送する海コントレーラードライバーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
・肉体労働が少ないため体力が不安な人でも働ける
一般的なトラックのドライバーには荷の積み降ろし作業が加わる場合があります。
平ボディであれば手積みをすることや、積み込んだ荷をロープでしっかり固縛しなければなりません。場合によってはシートがけをすることもあります。
しかし、海コントレーラーにはそれがありません。荷はコンテナの中にあり、クレーンや大型フォークリフトで、そのコンテナを吊り上げて荷台に載せてくれるのを待てばいいだけです。
・需要が高く転職しやすい
運送業界はただでさえ慢性的なドライバー不足なうえに、大型免許に加えてけん引免許の必要な海コントレーラードライバーは少ないので需要が高く、転職がしやすいです。
将来にわたってなくなることはないであろう海コントレーラードライバーをこれから目指してみてはいかがでしょう。
・年収500万円程度が期待できる
2023年の全日本トラック協会資料によれば、一般的にけん引車のドライバーの年収は男女とも500万円程度を期待できるようです。
ハードな積み降ろし作業はなく、待ち時間にはクーラーの効いたキャビンで自由に過ごせます。資格取得の勉強や趣味の時間にも活かすことができるでしょう。
この500万円前後を高いと考えるか、安いと考えるかは人によって変わってくるでしょう。
⚫︎2023年度男性運転手平均(特積・一般平均) (円)
種類 | 年収 | 平均年齢 |
けん引 |
5,208,000
|
49.4
|
大型 |
4,838,400
|
49.8
|
中型 |
4,170,000
|
49.0
|
準中型 |
4,220,400
|
47.6
|
普通 |
4,063,200
|
47.2
|
男性ドライバー平均 |
4,545,600
|
49.0
|
⚫︎2023年度女性運転手平均(特積・一般平均) (円)
種類 | 年収 | 平均年齢 |
けん引 |
4,808,400
|
45.8
|
大型 |
4,258,800
|
46.8
|
中型 |
3,637,200
|
42.6
|
準中型 |
3,468,000
|
41.4
|
普通 |
3,194,400
|
45.7
|
女性ドライバー平均 |
3,744,000
|
44.5
|
※全日本トラック協会資料(2023 年度版トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態)から
・大型免許とけん引免許を取得できる
海コントレーラーのドライバーになるには大型免許とけん引免許が必要です。
自動車運転免許の最上位である大型免許とけん引免許があれば、国内において二種以外では運転できない自動車がなくなります。
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海上コンテナトレーラーのドライバーになるデメリット
海コントレーラードライバーになるメリットばかりではなく、将来に向けてのキャリアプランを考えて、デメリットも考えておく必要があります。
・トレーラーが大型で扱いが難しい
まずは海コントレーラードライバーになるには大型免許とけん引免許の取得という大きなハードルがあります。
そして取得後、20フィート(約6m)の2連や、40フィート(約12m)という長いコンテナを積んでの実際の運転は慣れるまで非常に難しいものです。
・待機時間が長いからこそ拘束時間も長い
荷の積み降ろしはドライバーの仕事ではありませんが、順番を待つ待機時間が長くなることがデメリットとなりかねません。
しかし、2024年問題の解決のために解消されつつあり、業務中の拘束時間ではあるものの、資格取得の勉強など自己研鑽の時間として使うことも可能です。
考え方でメリットともなり得るデメリットです。
・景気や天候に左右されやすい
景気や天候などは物流に大きく影響を与えます。コロナ流行で世界の物流は分断されコンテナの動きがストップしてしまい、世界各地で大きな影響が出ました。
異常気象による巨大台風や震災などの影響で港湾が機能しなくなれば船積みによる物流は停止してしまい、海コントレーラードライバーの仕事にまで影響が出てしまいます。
その他の物流にも影響を与えますが、港湾の復旧を待たなければならない海コントレーラードライバーへの影響は大きいです。
まとめ
身体的負担が少ない海コントレーラードライバーは、2024年問題の解決が進みつつあるため、この先の働き方改革はますます実行されていくことが予想されます。
運送業界の一般的なドライバーの仕事とは少し違う、海コントレーラーの仕事は見方によれば魅力ある仕事といえるでしょう。
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