花王&ライオン 関東〜四国間で共同輸送をスタート

日雑メーカーの花王とライオンは12月22日、関東〜四国の工場・物流センター間で製品の共同輸送をスタートした、と発表した。拠点間輸送の共同化でトラックの空車走行を減らし、環境負荷の軽減や物流コストの削減を実現する。

両社は、内閣府が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「スマート物流サービス」に参画。2020年10月下旬から関東〜四国の拠点間での往復輸送をスタートした。

具体的には、花王の川崎工場(神奈川県川崎市)で生産された製品を積んだトラックが東京港まで陸送。東京港から徳島港まではフェリー輸送を利用する。徳島港を出発したトラックは、花王の「坂出ロジスティクスセンター」(香川県坂出市)で製品をおろした後、ライオンの「ライオンケミカル坂出工場」(同)に立ち寄り、同工場で生産された製品を積んで再び徳島港に戻る。徳島港〜東京港間のフェリー輸送後、東京港を出たトラックがライオンの加須(埼玉県加須市)、柏(千葉県柏市)、相模原(神奈川県相模原市)の各流通センターにそれぞれ製品を届ける仕組みとなっている。

この取り組みによって、両社では従来の輸送方法に比べてCO2排出量を45%、輸送コストを23%削減できると試算している。

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