4WDとは?重い荷物を運ぶトラックに適したシステムを紹介
目次
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4WDとは
4つの車輪を回転
4WDとは、日本語では四輪駆動車、四駆(ヨンク)とも呼ばれます。
英語で4 wheel driveで、その略が4WDです。
4WDはトラックや車両の4つの車輪を回転させることです。
4つの車輪を回転させるということは各タイヤに動力を提供しており、車両の走行性能を高めます。
トラックには4輪車ばかりでなく、車両重量、積載重量によって車輪の数は増えていきます。
全輪駆動(AD:All-wheel drive)もあり、トラックには四輪駆動(4×4)ばかりではなく六輪駆動(6×6)、八輪駆動(8×8)の全輪駆動車もあります。
メリット
4WDの一番のメリットは悪路で発揮する高い走行性能です。
降雨時や積雪時の走行でタイヤ滑りを起こすことが少なく、その高い走行性能は活かされます。
また、前後左右対称にバランスよく力がかかることで強風にあおられてもハンドルは取られにくく安心して走行できます。
特に2WDと比較するとその違いは歴然です。
4輪での発進はスリップを少なくし、悪路でも全ての車輪にエンジンの力がかかり、安定した走行につなげてくれます。
デメリット
2WDよりも走行性能が高い4DWですが、その有能さゆえに生じてしまうデメリットもあります。
まずは燃費の低下があります。
エンジンの力を4輪に伝えて作動させるため、2WDよりも燃料が必要になります。
そして4DWはそのシステムや部品が増えることによって車両重量が増えて、更に製造にかかるコストも上がってしまいます。
これは最大積載量を減らすことにもつながります。
また、複雑になるシステムはメンテナンスや修理にも費用はかかってしまい、タイヤの摩耗は促進されてしまい、トータルでのコスト高につながります。
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2WDとの差異
悪路や雪道での対応力
2WDとの大きな違いは駆動する車輪の数です。
4輪の駆動は車両を安定して始動させ、安定した走行に導いてくれます。
未舗装の悪路、降雨や降雪時の走行、アイスバーンでの走行で4DWの威力は発揮されます。
駆動伝達装置が多いため車両重量が重くなってしまいますが、その増えた車重は車両の走行を安定させてくれることにつながります。
2輪駆動の2WDとの走行の違いは歴然で、悪路や雪道での走行には4WDが適しているのです。
購入価格
この購入価格の差は仕方のないことです。
4輪を駆動するために駆動伝達装置が増え、車両の構造も増強されます。
そのすべては製造コストにかかってしまい、4DWの車両の購入価格は2WDよりも高くなってしまいます。
2WDと異なる車両の複雑さは製造コストばかりか、メンテナンスや故障時の修理コストにもはね返ってきます。
メリットはありますが購入価格の高さは、2WDと比較して購入時に悩むポイントになるでしょう。
燃費
4DWの車両が4輪を駆動するために駆動伝達装置が増え、車両の構造も増強されることから車重が重くなってしまいます。
そしてその車重の重さは燃費を悪くしてしまいます。
2WDのほうが低燃費です。
加えて、装置が多いということはその分車両の荷室は狭くなります。
重い荷物を運ぶ必要がない会社では、低燃費の2WD車を購入の検討対象に加える判断があってもいいのかも知れません。
4WDのシステム
4DWのシステムは種類が多く、メーカーによって呼び方が異なり理解に時間を有しますが、代表的な5種類を説明いたします。
センターデフ式フルタイム4WD
エンジンと前後輪の間にセンターデフを備えた4DWのシステムです。
走行時にはいつも4輪が駆動しているシステムです。
多くの車種は電子制御化されて走行路面や走行状況に合わせて、前後の車輪へ配分する駆動力を変えることができます。
パートタイム4WD
一番オーソドックスな4DWのシステムです。
通常は2WDで走行し、必要な時だけドライバーの手動によって4DWに切り替えるシステムです。
2WDと4DWの切り替えで、燃費のコントロールが可能です。
アクティブオンデマンド4WD
通常は2WDで走行し、必要なときだけ自動で4WDに切り替わるシステムです。
走行状況によって自動で2WDと4DWの切り替えが行われるので手動操作は必要ありません。
パッシブオンデマンド4WD
パッシブオンデマンド方式もアクティブオンデマンド4WDと同様に通常は2WDで走行します。
タイヤが空転した時などの限定した場合のみに4DWとして駆動するシステムです。
電動独立式(電気式)4WD
電動独立式(電気式)4WDは、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車で採用されているシステムです。
このシステムには後輪駆動専用のモーターが設置されているのが大きな特徴です。
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4tトラックには4WDが最適
4tトラックには4WDが最適であることを証明するようにトラックには4DWの採用車が少なくありません。
燃費低下のデメリットはありますが、強力なトルクや馬力は積荷を積載した4tトラックをスムーズに発進させて悪路や悪天候の道路でもスムーズな走行を約束してくれます。
交通安全を目指すドライバー達の優しい相棒となることに間違いないでしょう。
最適な駆動システム
4tトラックに4WDが最適なのは、トラックの目的が重量のある荷を運ぶことであるからです。
大量の重い荷を運ぶためには強いトルクや馬力が必要です。
未舗装の悪路、降雨や降雪時の走行、アイスバーンの走行でその力は発揮されます。
信号などで一時停止が多い市街地でも、重い車体をスムーズに発進できる4DWの4tトラックはドライバーのストレスを減らしてくれます。
手動での切り替えタイプ
4DWのデメリットである燃費の低下を克服するために、状態が良い道路や高速道路などでは2WDに切り替えて走行し、悪路や悪天候下の道路、信号などでの一時停止が多い市街地内での走行時には、4DWに手動で切り替えることができるタイプのパートタイム4WDが4tトラックのなかにもあります。
中古市場での人気
中古車市場において、一定量の4DWトラックは存在します。
4DWの4tトラックは人気が高いトラックです。
三菱ふそうトラック・バスのファイター、いすゞ自動車のエルフ、日野自動車のデュトロ、UDトラックスのコンドルなどの中古車を見つけることができます。
まとめ
4WDのシステムは技術的に向上を続けています。
4WDによる走行性能の向上は安全性を高めてくれます。
重い荷を積んで走行と停止を繰り返すトラックには強いトルクが必要です。
スムーズな停車とスムーズな発進は、積荷に衝撃を与えることはありません。
トラックの一番のミッションである積荷の輸送を安全かつ完全に行うために、4WDは最適なシステムだと言えることができるでしょう。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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