トラックの後輪はなぜ2つ?ダブルタイヤのメリット・デメリットを紹介

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ラックの後輪がダブルタイヤである理由

ダブルタイヤの特徴

ダブルタイヤはツインタイヤやデュアルタイヤとも呼ばれ、トラックの後輪車軸に並列に左右2本ずつのタイヤを装着しているスタイルのことを言います。

トラックでは普通にあるスタイルですが、普通乗用車でダブルタイヤが採用されることがないことも特徴の一つかも知れません。

重い積荷の輸送をしなければならないトラックは、タイヤの耐荷重を保つために後輪タイヤを左右2本ずつにしています。

このようにタイヤの本数を増やすことによってトラックと積荷の荷重を分散させて、タイヤ1本あたりの荷重を減らしているのです。

このことがダブルタイヤを積荷の輸送を目的とするトラックの後輪に採用する大きな理由です。

 

後輪が内側に凹んでいる理由

後輪が内側に凹んでいる理由は簡単です。

後輪とは違って前輪タイヤは外側に突出しています。

一見違うタイヤのように見えますが、どちらも同じタイヤとホイールなのです。

トラック真横から見た前輪タイヤを、後輪では逆にしてして凸部同士を合わせてボルトで密着させて一体化しているのです。

そしてタイヤローテーション時には前輪で向きを変えて装着すればタイヤのトレッドは偏摩耗[1]を起こすことなく均一に摩耗します。

 

タイヤサイズを選ぶ基準

タイヤサイズを選ぶ基準はいくつかあります。

まずは作業効率を考えましょう。

ダブルタイヤにすることによってタイヤの径は小さくなり、トラック荷台床の地上高はシングルタイヤより低くなります。

ドライバーが手積みで作業を行う際に、低床であれば荷の積込みや荷降ろし作業が非常に楽になります。

そして低床になったぶん高く荷が積み込めることになります。

ダブルタイヤは積載量を増やすことになり、タイヤの選択基準の一つになるでしょう。

その他、走行性能や安全性を高めることや、タイヤ単価の安さも基準になるでしょう。

 

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ダブルタイヤのメリット

積載物の重量を分散

ダブルタイヤのメリットの一つはトラックの車両重量と積載物の重量を分散できることです。

ダブルタイヤはタイヤ一つにかかる重さを半分に分散することができます。

道路法の一般的制限値で輪荷重(1つの車輪にかかる重さ)は5tまで、軸重(1本の車軸にかかる重さ)は10tまでと決められています。

1本当たりの重量が分散されることで、タイヤの減り方が遅くなるメリットもあります。

 

低床化による作業の簡易化

ダブルタイヤの採用によってトラック荷台の低床化が可能になります。

その荷台の低床化によって荷の積込みや荷降ろし作業が楽になります。

更に荷台床面に飛び出していたホイールスペースの突出を無くすことが可能になり、このことも荷を積みやすくします。

このトラックの低床化はダブルタイヤの大きなメリットとなります。

 

安全性

ダブルタイヤの安全性におけるメリットはパンクを起こしにくくすることです。仮にパンクした場合も危険性が低下します。

まずは、タイヤの本数が増えて1本当たりの輪荷重が減ることによってパンクを起こしにくくさせます。

そして、万が一のパンクの発生時はすぐにパンク修理を行うことなく、安全を確保できる場所まで走行することが可能です。

パンクタイヤはスペアタイヤへの交換が必要ですが、急停車して即交換しなくてもよく、周囲の状況に合わせての対応が可能になります。

そして道路面とトレッド面[2]の設置面積が増えることから、雨天時の濡れた路面や悪路でもハンドルを取られにくく、安定した走行が行いやすくなるという安全性も確保できます。

 

タイヤ単価の変化

そして、経営者に優しいダブルタイヤのメリットがあります。

それはタイヤの単価が変わることです。

タイヤの外径が小さくなり、タイヤのサイズが小さくなることによってタイヤの1本当たりの金額がシングルタイヤと較べると安くなります。

これはトラックの長い使用期間に積み重ねていくものとなり、大きくそのトータル費用を安くおさえることができる可能性を持っています。

 

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ダブルタイヤのデメリット

乗り心地

タイヤの外径が小さくなることでクッション性が下がってしまい、増えた道路面との設置面積は走行時の衝撃をトラックに伝えやすくしてしまいます。

それらが原因となって乗り心地がシングルタイヤと較べると落ちてしまいます。

これはドライバーにとっては大きなデメリットです。

 

交換費

タイヤの本数が増えるということは、新品のタイヤに交換する際や定期的なローテーションを行う場合に、本数が増えた分交換費用が高くなってしまうというデメリットがあります。

 

車両の総重量

ダブルタイヤはシングルタイヤと較べると1本当たりの重量は軽いのですが、本数が増えることによって車両の総重量が増えてしまいます。

それによって積載量が減ってしまうデメリットや燃費を悪くしてしまうデメリットがあります。

 

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トラックの車軸の構造

4×2(前1軸・後1軸、1軸駆動)

この4×2は、車軸とタイヤの配置による構造でが、車軸は2本、タイヤは4輪のうち後輪2輪のみの駆動する場合です。

そしてこのタイプが最も一般的なトラックの車軸構造です。

特に積載量8t程度までの小型トラック、中型トラックでの採用が多いです。

 

4×4(前1軸・後1軸、2軸駆動)

これは全輪駆動で、車軸は2本、タイヤは4輪です。

4輪全輪にエンジンの駆動力が伝わり、さまざまな路面においても確実な走りを期待できます。

未舗装路などの悪路での走行や、豪雪地帯で不可欠な除雪車において、4×4のトラックは活躍しています。

 

6×2(前1軸・後2軸、1軸駆動)

これは車軸は3本、タイヤは6輪のうち真ん中の車軸の2輪のみの後輪駆動です。

通称ワンデフと呼ばれています。

車両総重量20~25t、積載量11~15tの標準的な大型トラックに採用される駆動方式です。

 

6×2(前2軸・後1軸、1軸駆動)

これは車軸は3本、後輪2軸を荷台前後に配置しタイヤは6輪の最後部車軸の2輪のみの後輪駆動です。

車両総重量20~23t、積載量11~13tのカーゴトラック[3]やタンクローリー[4]など長距離や高速輸送に適した駆動方式です。

 

6×4(前1軸・後2軸、2軸駆動)

これは車軸は3本、後輪2軸を荷台後方に配置し、タイヤは6輪で、後部車軸4輪の後輪駆動です。

また、通称ツーデフ車とも呼ばれています。

車両総重量20~25t、積載量11~15tのカーゴトラック・ダンプ・ミキサー車に採用され、不整地や雪道での走行に高い能力を発揮します。

 

6×6(前1軸・後2軸、6軸駆動)

これは車軸は3本、タイヤは6輪で全輪駆動です。

6輪全輪の駆動方式は強い走破能力を持ち、不整地や雪道で高い走行能力を約束してくれ、除雪車などで採用されています。

 

8×4(前2軸・後2軸、2軸駆動)

これは車軸は4本、タイヤは8輪です。

荷台側3車軸のうち2軸は後方にあり、その2軸4輪が駆動します。

車両総重量20~25t、積載量11~15tの低床のカーゴ系バンやウイング車などで採用されています。

 

まとめ

ダブルタイヤはトラックにメリットを多くもたらしてくれますが、さらなるメリットを求めたスーパーシングルタイヤと呼ばれる超扁平で幅が広いシングルタイヤがトラック業界に導入され始めています。

ダブルタイヤと同様の能力を持ちながら軽量化され、積載量を増やしたり燃費向上を図ることができます。

その他にもローテーションの容易さやタイヤ保管場所の確保しやすさなどのメリットもあり、今後普及していくタイヤとなる可能性を秘めているようです。

ますます進化するタイヤに今後も注目していきたいと思います。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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[1] タイヤのトレッド(路面との接地面)が道路条件や使用条件等により、部分的に異常に摩擦する現象のこと。(参考資料:株式会社ブリヂストン)

[2] タイヤが路面と接触する部分のゴム層の面こと。

[3] 主にアオリ付き平ボディのトラックを指す(参考:グーネット)

[4] ガソリンや軽油、灯油などの石油製品から、LPガス・天然ガス・飲料水などを運ぶ車。(参考:いすゞ自動車)

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