中型トラック「レンジャー」の内装を詳しく解説!

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日野レンジャーの特徴

「日野レンジャー」とは日野自動車株式会社の中型トラックで、長年に渡ってクラス販売台数のトップシェアを誇っています。

レンジャーは短距離から中距離、さまざまな用途に応えるトラックです。

積載量は4tクラス、車両総重量7.6tから19.8tまで幅広いバリエーションが揃っています。

そのレンジャーの特徴をご紹介します。

 

サイトアラウンドモニターシステム

ドライバーの快適運転を支える機能の一つである「サイトアラウンドモニターシステム」(SAMS:Sight Around Monitor System)は、見通しが悪い前側方での自転車・自動車・歩行者を検知します。

出会い頭や左折時の事故を防ぐために、検知した時にはドライバーに警告音で知らせてくれるシステムです。

ドライバーが気づきにくい死角エリアの接近車両や接近者の検知はとても心強いです。

 

ドライバー異常時対応システム

「ドライバー異常時対応システム」(EDSS:Emergency Driving Stop System)は一般的にはデッドマン装置(デッドマン=死人)と呼ばれます。

走行時にドライバーに急病等が起こり、意識の喪失などで車線逸脱が続くと、監視システムがトラックの異常を検知するとともに、クラクション・ブレーキランプ・ハザードランプで車外に異常を知らせて、自動で減速・停止させるシステムです。

事故防止やドライバー救助に寄与するシステムです。

ドライバーが我に返れば解除は可能です。

 

PCS

「プリクラッシュセーフティシステム 衝突被害軽減ブレーキ」(PCS:Precrash Safety System)は衝突被害軽減ブレーキです。

歩行者・自転車運転者(昼夜)検知機能付衝突回避支援システムとして、夜間はヘッドランプの照射範囲で歩行者・自転車を検知すれば、ドライバーのブレーキに加えて、ブレーキアシストを行い事故回避に寄与します。

 

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レンジャーの内装【空間】

レンジャーは様々なドライバーが働きやすい空間を生み出しています。

 

シート

日野自動車がレンジャーで目指したのは「疲れにくい商用車トップレベルの座り心地」です。

標準シートは三種から選べます。

ファブリック(ブラウン)、ファブリック(ブラック)、PVC(ブラック)の三種の標準シートは腰・腿周辺のサポート性能を上げるためにシート断面を見直しています。

人間工学に基づく疲れにくい着座姿勢を維持し、激しい動きによる縫製破れ対策も強化しました。

オプションで、減衰力が調整可能な高機能シートと、実用シートも用意されました。

 

広さと移動性

キャビン室内の広さと移動性の高さはドライバーを運転のストレスから解放してくれます。

Pro Shift車はギヤセレクターをインパネ※1に移し、コンソール部分の突起を最小限に抑えることによってキャビン内を移動しやすくしました。

ハイルーフでは2,030mmの室内高さによりフロアトンネル上でも立ち上がって着替えができます。

そして多くの収納スペースがさらに広さを感じさせてくれます。

 

ベッドスペース

運転姿勢から身体を解きほぐし、足を伸ばすことができるベッドスペースはドライバー思いの空間です。

少しでも運転の疲れを軽減し、安全運転に努めることができるように設計された仮眠スペースです。

ちょっと休憩する時でも、休んで次の運転や作業に当たることができます。

また、カーゴのみですが、運転席側には雑誌や新聞などを収納できる便利なクォータトリムポケットをオプションで設定しています。

 

レンジャーの内装【乗り心地】

レンジャーは内装で乗降時と着座時の快適性も追求しました。

 

アシストグリップ・ステップ

女性・シニア層・小柄なドライバーでも、乗降が楽にできるよう設計されたアシストグリップ・ステップです。

運転席に無理のない姿勢で楽に乗降できるように、アシストグリップの形状を直線・大型化し、ステップの面積を拡大しています。

 

ドライバー席パッケージング

ドライバーの体格はさまざまです。

ドライバーの誰もが窮屈さを感じず、アクセルやブレーキペダル等に楽に足が届くよう、快適運転が可能な設計をしています。

ドライバー席パッケージングではドライビングポジションの調整幅を見直し、シートをこれまでより15mm低下を可能にし、前後可動を48mm拡大させました。

 

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レンジャーの内装【運転席】

快適性は安全走行につながります。

レンジャーの運転席は最高の安全走行を目指して作られています。

 

コンビネーションメーター

従来機種と較べて視認性が高いユニバーサルデザインを採用して安全走行につなげています。

レンジャーのコンビネーションメーターは、速度計やエンジン回転計の大径化、メーター内の文字を拡大、マルチインフォメーションも7インチに大型化し、ドライバーのストレスを減らしシニアドライバーにも見やすいメーターになっています。

 

丸型レジスター

夏の暑さも冬の寒さもキャビンに入れば快適な風を受けることができる丸型レジスターが用意されています。

丸形は運転中でも操作がし易く、中央ノブで風量調節が可能、室内温度を快適にコントロールすることができます。

 

スイッチ操作パネル

安全性とストレス軽減を考慮して、操作シーンごとにスイッチ類のゾーン分けをしたスイッチ操作パネルです。

運転時、停車時と使用のタイミングごとにゾーン配置してドライバーの操作性を向上させています。

 

ステアリングスイッチ

ステアリングを握ったままでさまざまな操作ができるステリングスイッチで、視線を大きく動かす必要がない操作は安全性を高めます。

マルチインフォメーション操作、クルーズ操作、ハンズフリー通話が可能です。

 

空調コントロールスイッチ

ドライバーの感覚で操作可能なデザインの空調コントロールスイッチです。

操作性向上を目指し、あえてダイヤル式コントロールパネルを採用しています。

直感的に操作可能なデザインになっています。

 

Pro Shift

日野自動車が開発したセミオートマトランスミッションがPro Shiftです。

運転の負担や疲労、ストレスの軽減に努める優れものです。

 

各種ソケット

ドライバーのプライベート空間であるキャビンを活かす各種ソケットがあります。

充電用USBソケットは、オプション設定でスマホやタブレット類の充電が可能です。

24V電源を標準装備、オーディオのUSB、Bluetoothも装備してドライバーの好みの音楽が再生可能です。

 

LED室内灯

LED室内灯は、省エネであり、長寿命で経費を抑えてくれます。

また、室内の明るさはドライバーのストレスを軽減し、夜間の書類作成も快適に行うことができます。

 

まとめ

中型トラック「レンジャー」の内装はドライバーのために考え抜かれたものです。

過酷なトラックドライバーの仕事が少しでも楽になり、これからの「働き方改革」にも貢献します。そして、少子高齢化によるドライバー不足にも対応していくことが求められるなか、日野自動車のレンジャーは更にその実力を発揮することでしょう。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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※1:運転席前面の計器盤のこと

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