快適性や利便性に優れた「エアサス」とは?メリットとデメリットも解説
目次
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エアサス(エアーサスペンション)車とは
エアサス車とは
エアサス(エアーサスペンション)車とは空気圧を利用したサスペンションを装備したトラックです。
金属製バネのサスペンションと比べると、エアサスは衝撃を吸収する能力が高く道路の凹凸による衝撃を吸収して荷を安定した状態で運ぶことができます。
金属製バネのサスペンションは路面からの衝撃を吸収するだけですが、エアサスは荷物の重量に応じて車高を調節することができます。
空気圧を調整することで車高の調整や走行時の振動の制御が可能になります。
構造と仕組み
エアサスはコンプレッサーで圧縮した空気を高圧にしてエアタンクにためます。
そしてエアタンクから必要に応じて高圧の酸素をゴム製のエアバッグに送り込み、そのエアバッグの収縮によって車高の調整を行うことができる仕組みです。
エアバッグに送り込む空気量を調整する電磁弁と電子制御ユニットも含めてエアサスと言います。
デリケートな荷物に最適
エアサスの空気圧による快適な走行は、下記のような輸送に細心の注意を払う必要があるデリケートな荷物の輸送に最適です。
- 精密機械(工作機械、研究室実験装置、ロボットなど)
- 楽器(学校の吹奏楽部や楽団員の楽器類、譜面台、キーボード、アンプ、ミキサーなど)
- 美術品(絵画、造形美術品など)
- 事務所移転(パソコン、コピー機、OA機器など)
エアサスを採用したトラックはこのようなデリケートな荷物の輸送に最適です。
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エアサス車が活躍するシーン
斜面走行時
車高の調整が自由にできるエアサス車はさまざまなシーンで活躍します。
トラックの車内から車高の変更ができるので、斜面を登らなければならない時に事前に車高を上げれば、キャビン前面のバンパーと斜面が擦ってしまうことが無くなります。
積荷が多くその重量で車高が下がってしまった時にも、エアサスを使えば同様に斜面で車体を擦ることなく走行が可能になります。
荷物の搬入・搬出時
荷物の搬入・搬出時にエアサス機能を使えば非常に仕事がスムーズになります。
物流センターや配送先の倉庫搬入口のバース※1の高さにエアサスを調整して合わせればトラックの荷台高さと倉庫床面の高さを同じにすることができます。
これでカゴ台車をスムーズにトラックから搬入・搬出することが可能になります。
毎回利用する配送先倉庫のバースの高さに自動設定をすれば仕事はさらに楽になります。
ドライバーの仕事が省力化され、働き方改革にもつながります。
ウィングの開閉時
エアサスの利用法は車高を上げるばかりではありません。
荷受け先や配送先でウィング車を利用する際に、広げたウィングが天井についてしまい作業ができない場合があります。
そのような際にはエアサスの空気圧と車高を下げれば、その分ウィングを上げることができて、作業効率を上げることが可能となります。
エアサス車のメリット・デメリット
運転席から車高の操作が可能
仕事の効率や走行における安全性を高める有能なエアサスですが、これらのメリットを高めているのが車内で車高の上げ下げ操作が可能なことです。
安全確保のためにエアサス使用時にはサイドブレーキを引かなければなりません。
サイドブレーキを引かないとエアサスの操作ができないように設計されているトラックもあります。
周囲の安全確認さえできれば、運転席からの車高操作は作業効率を高めてくれます。
路線バスが停留所で乗降時に、バリアフリー対応で車体を下降させる場合も運転手が運転席で行っています。
乗り心地の良さ
金属製のサスペンションとは異なる空気のサスペンションは走行中の衝撃を柔らかく吸収してくれます。
空気圧の調整でドライバーの好みに合わせて足回りの固さを設定できます。
積荷の重量に合わせて好みの走行感に近づけることができ、乗り心地の良さを実感できます。
そしてこの乗り心地の良さは、上記で解説しました輸送に細心の注意を払う必要がある精密機器や美術品などのデリケートな荷物の輸送に適しています。
製品価格
非常に有能で、高性能であるエアーサスペンションの製品価格は高額です。
加えて、エアサスの取付け・調整、・検には専門の知識と技術が必要になり、その分が工賃が高くなってきてしまいます。
しかしながら、一見デメリットにも見える金額の高さですが、費用対効果で考えると高いと言えないかも知れません。
エアサスの必要性・有用性と費用をもとに検討してみてください。
メンテナンスの手間
複数のパーツで組み立てられたエアサスは、金属製のバネや板バネのサスペンションのような単純な構造ではありません。
単純構造でないエアサスのメンテナンスには手間がかかります。
コンプレッサーやタンク等の定期的な点検やゴム製品の定期的な交換も必要です
エアサスを長く利用するためにはメンテナンスに手間がかかるので、それはデメリットと言えるかも知れません。
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総輪エアサスとは
特徴
総輪エアサスとは前輪・後輪ともにエアサスを装備していることです。
積荷の荷重がかかるため、道路の凹凸による衝撃が伝わりやすいために後輪だけにエアサスが装備されることがあり、そのような装備方法は後輪エアサスと呼ばれています。
総輪エアサスを搭載することで、トラックの乗り心地は改善され輸送品質を高めることができます。
メリット
総輪エアサスの採用はドライバーの乗り心地が良くなり、快適性が高まり労働環境の向上につながります。
そしてドライバーの労働環境の向上ばかりでなく、エアサスが振動を吸収して低減できることから積荷へのダメージを最小限に抑えてくれます。
自由に車高を上下させることができますので、必要に応じて積荷の荷重や道路の環境に合わせた高さに自在に調整できます。
トラックの運転効率と快適性、積荷への優しさを高める大きなメリットを総輪エアサスは持っています。
デメリット
高性能で複雑な構成のエアーサスペンションは高価なものであり、その装着個数が増えるので、導入時に高額な費用がかかり、点検・調整費、故障の際の修理費にも高額な費用がかかってしまいます。
そして、高性能で複雑な構成はメンテナンスに専門的な技術と知識、労力と手間が必要になります。
このコストとメンテナンスにおける課題が総輪エアサスのデメリットとなってしまいます。
まとめ
「エアサス」は快適性や利便性に優れ、燃費性能も高めるとされています。
道路の衝撃を吸収してトラックの安定性を高めることによって燃料の使用量を削減できるからです。
エコにも通じるエアサスは環境保護の観点からも今後ますます注目を集めていくでしょう。
ドライバーの乗り心地の向上、荷物の保護、環境保護の観点から、エアサスが今後の運送業界を変えていく一因になっていくかも知れません。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
※1:荷物の積卸しのためにトラックを停車する場所のこと。
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