荷室が大きい冷凍車の構造と種類を解説!人気メーカーもご紹介
目次
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冷凍車とは
冷凍車の用途
冷凍車は第二次世界大戦後、在日駐米軍の要請に応えて苦心の末に福岡運輸の女性社長と矢野特殊自動車が作り上げました。
大手運送会社は匙を投げたのですが女性の観点から福岡運輸の社長は日本の将来に必ず必要とされるトラックだと確信していたのです。
優秀な日本の冷凍技術は冷凍食品だけでなく、採れたての新鮮な魚介類や野菜や加工食品を日本全国の家庭に冷凍車で運ぶことを可能にしました。
そして、現在では冷凍車の用途は食品にとどまらず、低温定温輸送は医薬品や化学物質の品質を保全するために利用されています。
冷凍車の構造
一般的な機械式冷凍車はトラックとクーラーが合体していると考えていいです。
冷却のために下記の5つの装置が搭載されています。
- コンプレッサー:冷媒を圧縮してそのガスを送る。
- コンデンサー:送られたガスを外気で冷やして冷媒液に変える。
- エバポレーター:冷媒液を気化させてバンボディ内の空気を冷やす。
- ターボファン:バンボディ内の空気を循環させて全体を冷やす。
- コントローラー:ボディ内の温度管理を行う。
運転に必要な免許
冷凍車は、トラックのシャーシに冷凍庫、冷凍装置が架装されるものでさまざまなサイズがあります。
トラックの各サイズに合わせて必要な免許を取得してください。
もちろん大型トラックの冷凍車であれば大型自動車免許が必要になります。
大型自動車免許の取得要件は年齢21歳以上であり、普通免許保有期間が通算で3年以上が必要となります。
冷凍車の種類
ここでは冷凍方法が異なる冷凍車を3種類紹介します。
各冷凍車の特性を見極めて、用途に合った大型トラックの冷凍車を選んでください。
機械式冷凍車
最も一般的な冷凍車のスタイルです。
大型トラックに冷凍庫を架装したと考えてください。
冷却方法はクーラーと同じ原理です。
このタイプには、冷凍庫の稼働のためにエンジンから動力を得る機種と、小排気量のエンジンを別途備えている機種(サブエンジン方式)があります。
約80%の冷凍車は、車両のエンジンを動力として使用する冷却機構を採用しています。
それに対して、サブエンジン方式は車両重量を増やしてしまい、積載量を減らしてしまいます。
液体窒素式冷凍車
強力な液体窒素の冷却作用を利用する機種が液体窒素式冷凍車です。
冷却能力としては一番高い冷凍車であり、液体窒素の沸点は1気圧下で−196 ℃です。
液体窒素がなくならない限り、−40℃以下の低温を持続することが可能な冷凍車です。
難点は、この原動力となる液体窒素がとても高価なことです。
蓄冷式冷凍車
蓄冷式冷凍車は、冷気を冷凍庫内に保つために保冷剤を利用します。
保冷剤となる冷凍板を利用して冷凍庫内を冷却します。
安価な深夜電力、ないし、配送していない時間帯に冷凍機を動かして保冷剤を凍結させます。
冷凍板の冷気で庫内を冷やし、配達中に低温を保つ仕組みです。
保冷庫であるバンボディの断熱技術の高さが蓄冷式冷凍車を支えています。
毎日の輸送であるため、安価な深夜電力利用は経営に大きなメリットになります。
単純な仕組みで故障はしにくく、エンジンを切っても庫内の温度が下がらないというメリットはありますが、長時間冷気を保てないというデメリットもあります。
輸送商品により冷凍板の装着場所が異なる3つのタイプがあります。シーリングタイプ(天井取付け型冷凍板タイプ)、サイドタイプ(サイドパネル取付け型冷凍板タイプ)、フロータイプ(強制対流ファン付きフロントパネル取付け型冷凍板タイプ)です。
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冷蔵車との違い
メリット
冷凍車と冷蔵車を比較したなかで冷凍車のメリットは低温にするための機能です。冷凍車は冷蔵車より低い温度を保つことができます。
その冷凍能力で分類すると、-25~30℃を保てる低温車と、-5℃前後までの冷凍機能を持った中温車があります。
低温車はアイスクリーム・冷凍魚介類(マグロやカツオなど)の運送で利用され、中温車は精肉・生鮮魚介類・乳製品・野菜類・和洋菓子などの運送で利用されます。
それに対して冷蔵車の保管温度は5℃前後です
氷点下まで冷やさない冷蔵車は、野菜・果物・乳製品・薬品・植物などの輸送に向きます。
温度管理能力が冷凍車と冷蔵車では違います。
機能
「冷却」を目的とした冷凍車と冷蔵車の機能は同じです。
冷凍車と冷蔵車は、積荷を低温で保管することが可能であり、さらにその低温を定温で保つことができます。
冷凍車は-30℃前後まで冷却できる機能を持ち、冷蔵車の可能な冷却温度は冷凍車よりも高く5℃前後です
冷却する温度の差が機能としての差と言えるでしょう。
選ぶときのポイント
冷凍車、冷蔵車を選ぶ時のポイントは、主な積荷が何であるかです。
その積荷を最適な温度で管理できる冷凍車もしくは冷蔵車を選択してください。
既述した冷凍車の冷凍方式である機械式・液体窒素式・蓄冷式や、主エンジンから動力を得て冷凍・冷蔵機能を働かせるのか、小排気量のエンジンを別途備えているサブエンジン方式なのかも車両選択のポイントです。
また、積荷の輸送距離や量もあわせて考え選択してください。
必要な冷凍、冷蔵の能力が決まってきます。
そして、必要になる費用も変わってきますので、選択時の最大のポイントになっていくことでしょう。
大型冷凍車(10tトラック)の人気メーカー
日野「プロフィア」
日野自動車のプロフィアは10tクラスの積載量を持った大型冷凍車としても活躍しています。
ディーゼル・ハイブリッドエンジンを搭載し、安全性能・環境性能・快適性能に優れた機能を持った大型トラックです。
中・長距離の輸送に向き、ドライバーにも優しいプロフィアの大型冷凍車は、大量の新鮮な海産物や冷凍加工食品を現地や工場から各都市に運んでいます。
三菱ふそう「スーパーグレート」
三菱ふそうトラック・バスのスーパーグレートはカーボンニュートラル達成の要請にこたえるためにCO2削減の対応策を推進している大型トラックです。
高性能で低燃費な12.8Lエンジン、空力特性に優れた新しいボディデザインとスーパーハイルーフの採用などによって、新燃費基準を達成しています。
その能力は、冷凍機を稼働させて大量の積荷を各地方から都心部へ運ぶには十分です。
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まとめ
現在では不可欠と言うよりも、当たり前の存在になっている冷凍車です。
地方都市から都心への長距離輸送を考えると、大型トラックの冷凍車両による輸送が一番効率のよいものとなるでしょう。
積荷に最も適した定温での冷凍輸送を考えて効率よく輸送を実現させることは、貴社の利益を上げながらお客様に喜んでいただける最も好ましい結果につながっていきます。
今回の記事がお役に立てば幸いに思います。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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