最大吊り上げ荷重700tのオールテレーンクレーン「AR―7000N」を徹底解説!
目次
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オールテレーンクレーンってどんなクレーン?
オールテレーンクレーンとは?
オールテレーンは英語でAll Terrain、「全地対応」という意味です。
タイヤが全輪駆動・全輪操舵であって、不整地でも道路でも走行・移動が可能な移動式クレーンです。
ホイール式キャリアであるラフテレーンクレーンとその姿はよく似ていますが、オールテレーンクレーンはキャビン(運転室)とクレーン操作室が分かれているトラック式キャリアです。
ラフテレーンクレーンよりも大型の車両が多く、その大きさが理由でクレーン部を解体し別途移動させることもあります。
複数の車軸と車輪は全駆動・全操舵となっていて、一般公道では走行速度は80㎞まで認められており、不整地の走行も可能な大型車両中心のトラッククレーンです。
オールテレーンクレーンの用途
高い吊り上げ能力を持つオールテレーンクレーンは様々な場面で必要とされています。
小型オールテレーンクレーンは、小回りがきくため敷地が狭い市街地の現場でも対応ができます。
大型オールテレーンクレーンは、高速道路や大型橋梁での橋桁の吊り上げや、ビル・マンション建設での各部材の吊り上げ時などで活躍しています。
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オールテレーンクレーンの特徴
①走行する路面を選ばない
オールテレーンクレーンはAll Terrain「全地対応」の通り走行する路面を選びません。
タイヤが全輪駆動・全輪操舵のため、不整地でも道路でも走行・移動が可能な移動式クレーンです。
オールテレーンクレーンは公道での走行速度が80㎞/hまでです。
運転室とクレーン操作室が分かれており大型の車両が多く、その大きさが理由でクレーン部を解体し別途移動させることもあります。
②吊り上げる荷重が大きい
オールテレーンクレーンの特徴に吊り上げ荷重の大きさがあります。
加藤製作所では400t吊りまでのオールテレーンクレーンを自社で設計・製造しています。ちなみに、加藤製作所では「オルタークレーン」を商品名にしています。
タダノでは最大吊り上げ能力100t~700tのオールテレーンクレーンをそろえています。
③操作がしやすい
オールテレーンクレーンは、クレーン操作・移動における運転操作がしやすいのも特徴の一つです。
運転用のキャビンとクレーン操作の専用キャビンが別個になっています。
トラック式キャリアに搭載されたクレーンは、本来のクレーン操作のみに集中できてクレーン操作がしやすくなります。
大型であるオールテレーンクレーンは移動時にはクレーンを取外して別途輸送することで運転操作をしやすくしています。
④安定している
オールテレーンクレーンは最大8軸16車輪を備えています。
しかも全輪駆動・全輪操舵もしくは多輪駆動・多輪操舵のため、移動時にもクレーン操作時にも非常に安定しています。
しかしながらその自重の重さは公道で制限を超えて、特殊車両通行許可申請が必要な場合があります。
重量物を吊り上げるクレーンに自重の重さは不可欠ですが、その自重を減らすことと安定を兼ね備えることがオールテレーンクレーンのさらなる進化のために必要になるようです。
タダノ「AR-7000N」
製品紹介
それまで国内最大級の吊り上げ荷重を誇っていた超大型オールテレーンクレーン「AR-5500M」(550t吊り)を大きく上回るのがこの「AR-7000N」です。
タダノは2021年にこの「AR-7000N」を市場に登場させました。
世の中の変化に対応する市場の要望に応えたもので、現場が求める大型化への対応と作業効率の向上を実現させました。
そして、新素材の採用によって軽量化に成功し、AR-5500Mと同等の重量・寸法でありながらクレーン能力を最大40%向上させています。
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最大のオールテレーンクレーン「AR-7000N」の特徴
①吊り上げ性能
1998年に発売したAR-5500Mの550tという吊り上げ性能を上回る国内最大級である700tという吊り上げ性能を持つ最大のオールテレーンクレーンです。
高速道路や橋梁での橋桁の吊り上げやビル・マンション建設での各部材の吊り上げなどで使用頻度の高い作業半径20mにおいては、AR-5500Mに対して最大約35%吊り上げ性能が向上しています。
そしてブーム性能では、約10~40%の大幅な性能向上を実現し、新たな現場のニーズに応えています。
②「4段ESPブーム」の採用
AR-5500Mは3段ブームでしたが、AR-7000Nではブーム長さ43mの「4段ESPブーム」が新しく採用されています。
これによりAR-5500Mの場合には必要だったフィクスブーム(※1)の組み立てをせずとも伸ばした「4段ESPブーム」で同様の作業が可能となっています。
これまでの組み立て時間と組み立てのための場所を確保する必要が無くなりました。
そしてフィックスブームとラフィングジブ(※2)との組み合わせを行うことによって、地上からフックまでの高さである最大地上揚程は、 140.5mと拡大し、作業領域が大幅に拡がりました。
③コンパクト性
走行時やクレーン作業時のコンパクト性を維持させることに成功しています。
これまで使用していない新素材である超高張力鋼板を採用して、大幅な軽量化を実現させ、AR-5500Mと同等な寸法・重量を維持しています。
6段ブーム装着時の構内走行寸法は、AR-5500Mよりも短い全長18,820mmです。
そして、AR-5500Mと同等であるクレーン作業時のアウトリガー設置幅は9.0mです。
クレーンの旋回体後端が旋回する範囲であるテールスイング(※3)も6.3mと、AR-5500Mと同寸法のコンパクトさを保ちながら一回り上の吊上げ能力を発揮しています。
④一新した装備類
新デザインのキャリアとキャブを採用したこともAR-5500Mと同寸法のコンパクトさを保てた一因です。
そして大型ディスプレイによるコントロールシステムなど装備類も一新されました。
それらによって操作性が向上されました。
安全面においては、左ハンドルである運転席からは確認しづらいキャリア前方右側をカバーするカメラを新装備し、キャブ内のディスプレイで確認が可能になりました。
オペレーターの視認性と安全性を向上させ大幅なストレス軽減を実現しています。
⑤Web情報サービス「HELLO-NET」
車両管理や運行安全を手伝うWeb情報サービス 「HELLO-NET」が標準装備されました。
携帯通信によるクレーンの稼働状況の把握と、GPSによる位置情報確認、さらに保守管理のための情報をウェブサイトでサポートしています。
クレーン部とキャリア部は分解搬送を行うため、双方に「HELLO-NET」を装備しています。
まとめ
時代の要求によって生まれたこの「AR-7000N」には、タダノのこれまでの経験と、そこから生まれた技術の粋を結集したオールテレーンクレーンです。
「大は小を兼ねる」は真実です。
最大限の力で物を吊り運ぶのではなく、余裕ある力をもっての作業が私たちにとって一番大切な「安全」につながります。
タダノの技術は進化を止めることなくこの先もまだまだ私たちを驚かせることでしょう。
この先にあるタダノの姿を見ていくことは私たちの楽しみでもあります。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報を皆さまにお届けします。
※1:4段ESPブームの先端に接続する固定式のブーム。
※2:ブームの先にラチス構造型のジブを装着することで、任意のジブ長さを設定。
※3:クレーンの旋回体の後端が旋回する範囲のこと
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