スキッドステアローダーとは?特徴やメリットを解説
目次
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かつて存在したTCMとは?
企業の紹介
TCMとは東洋運搬機製造株式会社として1949年に設立されたかつて存在した輸送機器などのメーカーです。
1999年にTCM株式会社に商号変更をしました。
Toyo Carrier Manufacturingの頭文字を取った略称とされています。
2012年に産業革新機構(経産省所管の認可法人)を中心として設立されたユニキャリアグループの傘下となりました。
2013年に日産フォークリフト株式会社を吸収合併し、ユニキャリア株式会社となりました。
2017年にニチユ三菱フォークリフトと経営統合を行いました。それにより製造はニチユ三菱フォークリフトから商号変更された三菱ロジスネクスト株式会社へ一本化されました。
そして、ユニキャリア株式会社はロジスネクストユニキャリア株式会社に商号変更した上で、三菱ロジスネクスト製品の販売会社となり今に至っています。
フォークリフト、ホイールローダー、そしてスキッドステアローダーなどの産業機器を取り扱っています。
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取り扱っているスキッドステアローダーの種類
スキッドステアローダー(350-650kg積み)
スキッドステアローダーは小型のホイールローダーの仲間です。
スキッドステアローダーの「スキット」は横滑り、「ステア」はステアリングのステア、操舵という意味です。
ホイール式でありながら操舵機構が無く、左右輪の回転速度や回転方法を変えることによって進行方向を変えるのがスキッドステアローダーの特徴です。
その中でも小型の350㎏-650㎏積みタイプがあります。
環境性と機動性を備え、車両サイズに合わせた最低なディーゼルエンジンを搭載して、各種排出規制に適合しています。
同クラスにおいてはトップクラスの最大荷重を誇り、農業、畜産、造園や土木工事などで作業に当たります。
安全性を徹底的に考慮したセーフティーバーと荷役ペダル安全ロック機構は運転者を万が一の事故から守ります。
デザインは躍動感が感じられるエクステリアデザインです。
コンパクト設計ながら、視認しやすいオーバーヘッド・メーターパネルや広々したキャビンで快適な運転を運転者に約束してくれます。
8種揃ったアタッチメントは土木工事、除雪作業はもちろんのこと、牧畜舎での運搬や清掃、果樹園での農作業、小型の機体を活かしたハウス内での運搬・農作業にその力を発揮します。
スキッドステアローダー(750-900kg積み)
小型のホイールローダーの仲間でも大きめのサイズのスキッドステアローダー(750-900kg積み)です。
特定特殊自動車排出ガス2014年基準に適合したコモンレール式ターボディーゼルエンジンを搭載することによってHC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)、PM(粒子状物質)(※1)の大幅に低減しました。
無段変速式トランスミッションと4輪駆動は走行場所を選ばずに力強い走行、荷役を可能にします。
電子制御による走行・荷役インターロック(※2)や電気スイッチ式パーキングブレーキの採用などで安全性、走行性を高めています。
保護規格のFOPS(落下物保護構造)・ROPS(転倒時保護構造)に適合するヘッドガードも作業時の運転者に安心を与えてくれます。
農作業や土木工事でのさまざまな現場で小柄ながらもスキッドステアローダーは大きな活躍をします。
スキッドステアローダーの特徴
360°旋回
スキッドステアローダーは旋回性能の高さが大きな特徴です。ホイール式でありながら操舵機構が無く、左右輪の回転の仕方で、その場で360°旋回を行うことが可能です。
小型の車体でありながらの大きな馬力は、狭い場所での作業やハウスや牧畜舎内での作業に能力を発揮することができます。
スキッドステアローダーの特徴とも言うべきホイールベースの小ささが、360°の旋回など小回りの利きやすさに役立ってます。
レバーで操作
ハンドルが無いこともスキッドステアローダーの大きな特徴です。
2本の手元にあるレバーを操作して、左右タイヤの前進・後進やタイヤの回転速度の調整を行って、無限軌道(キャタピラー)付きの車両と同様に車両が進む方向を変えます。
アタッチメントが豊富
もう一つのスキッドステアローダーの特徴はアタッチメントが豊富なことです。
さまざまな場面で能力を最大限に発揮できるようにさまざまなアタッチメントが用意されています。
パレットフォークはフォーク作業を可能にし、ユーティリティフォークは堆肥や雑草、わらなどのすくい込みに非常に有用です。
メッキバケットはメッキ加工によって耐腐食性を高めて除糞作業や堆肥の生産現場で活躍します。
ライトバケットは標準バケットのサイズより大きく、雪、わら、チップなどの比較的軽いものを一気に大量に運びます。
バケットグラップルは産業廃棄物や紙類をつかんで運搬することができます。
豊富なアタッチメントの取り換えによってスキッドステアローダーの活躍できる場所が広がり、作業効率を豊かにしてくれます。
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スキッドステアローダーのメリット
小回りが利く
ホイールベースの短さが作り出すコンパクトなボディは、ホイール式でありながら操舵機構が無く左右輪の自在な回転によってその場で360°旋回を可能にしています。
その小回りの良さはスキッドステアローダーの大きなメリットです。
狭隘地での土木作業、広くない牧畜舎内での家畜への飼料の配給、ハウス内での農作業時に大きな力を発揮します。
メンテナンスが容易
スキッドステアローダーには操舵機構が無く、構造が単純なためにメンテナンスが容易です。
4輪油圧駆動・無段変速のスキッドステアローダーは、左右それぞれの前後2輪はチェーンでつながれており、デフ(差動歯車)(※3)はありません。
複雑さの無い内部構造により難しいメンテナンスを必要とされる部分が比較的少なくなっています。
走行やアームの上げ下げで利用する油圧部分の管理は重要ですが、基本的な日常のメンテナンスを怠らなければ難しさは少ないです。
比較的安価
スキッドステアローダーは構造が非常に単純なため、その車体価格は比較的安価です。
こちらもスキッドステアローダーのメリットとしてあげることができるでしょう。
ホイールローダーよりも全体的に小型ですが、同スペックで比較してもスキッドステアローダーの車体価格の方が安価になっています。
アタッチメントが豊富
スキッドステアローダーのアタッチメントは豊富な種類が用意されています。
土木作業向け建機を中心にして設計されておらず、牧畜業や農業における重作業においても活躍できるように堆肥やわら、雑草などのすくい込み用のユーティリティフォーク、フォーク作業用のパレットフォーク、産業廃棄物などのつかみ運搬に最適なバケットグラップル、除雪作業用のライトバケットなど、他のさまざまな作業に最適なアタッチメントが用意されています。
まとめ
スキッドステアローダーは、コンパクトでありながら操作性・走行性の高さと、車体の大きさや小回りの良さから小規模の事業所での作業に向いています。
利用者の目的に合わせて揃えられたアタッチメントを取り換えることによって、1台で複数台の役を果たしてくれることでしょう。
無駄を最小限に抑えて私たち人間の能力を補ってくれるスキッドステアローダーの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
※1:Particulate Matter、固体又は液体の粒子。大気汚染防止法においては、自動車排出ガスの項目として粒子状物質が指定されており、ディーゼル自動車からの排出ガスに対して排出許容限度が定められている。
※2:ある条件が整わないと、電気錠が解錠しない機構のこと。安全装置・安全機構の考え方の一つ。
※3:デファレンシャルギアの略。曲線を走るとき自動車の駆動系内部で活躍。
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