新車でユニック車を買うメリットとは？チェック項目も解説
目次
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ユニック車とは？
ユニック車の正式分類は？
一般社団法人日本クレーン協会は、厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課編「クレーン等安全規則の解説」にもとづいてユニック車をクレーンのなかでも「移動式クレーン」として大分類し、中分類ではトラッククレーン、さらには「車両積載形トラッククレーン」として小分類しています。
よって、この「車両積載形トラッククレーン」をユニック車の正式分類として考えることができるでしょう。
移動式クレーン
前述のように、日本クレーン協会の分類する「移動式クレーン」にはいくつか種類があります。
ラフテレーンクレーンを含むホイールクレーン、足回りが違うキャタピラーのクローラークレーン、鉄道レール上を走行する鉄道クレーン、台船上に据え付けられて海上など水上で作業できる浮きクレーンなどがあります。
ユニック車はトラッククレーンに中分類されますが、さらに分類された小分類にはこのトラッククレーン、車両積載形トラッククレーン、レッカー形トラッククレーンに分けられます。
ユニック車は移動式クレーンの1つです。
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必要な資格
移動式クレーン運転特別教育修了証
吊り上げ荷重0.5t～1t未満のクレーンの運転操作には「小型移動式クレーン運転特別教育」の講習受講が義務付けられています。
事故を起こさず安全に作業を行うための知識を得るための特別教育で、誰でも受講ができます。
移動式クレーン運転技能講習修了証
労働安全衛生法により吊り上げ荷重が1t以上5t未満の場合に「小型移動式クレーン運転技能講習」の修了が必要です。
ちなみに上位資格である「移動式クレーン運転士免許」の資格があればこの講習を修了前に操縦の業務に従事できます。
移動式クレーン運転士免許
吊り上げ荷重が大きくなり、難易度も上がって実技講習・学科試験を経て「移動式クレーン運転士免許」の取得が必要です。
吊り上げ荷重が3tを越えると労働安全衛生法のクレーン等安全規則が厳しくなり免許となり、この移動式クレーン運転士免許は国家資格です。
玉掛け技能講習
ユニック車での作業時にはドライバーが自らクレーンを操作して荷の積込み、荷下ろしを行うことが多いです。
そのために「玉掛け」の資格が必須となります。
吊下げる荷の荷重で2つの資格に分けられます。
玉掛け技能講習は吊下げ荷重1トン以上のクレーンの玉掛け作業を行なえます。
玉掛け特別教育
玉掛け特別教育は吊下げ荷重1トン未満のクレーンの玉掛け作業を行なえます。
特別教育も技能講習も落とすことを目的としたものではありません。
正しい技能を身に付けて安全に作業を行うことが目的です。
楊重（※1）能力3t未満が多いユニック車での玉掛け資格取得は、作業範囲が広がる技能講習の受講をお勧めします。
新車を買うメリット
自分好みにカスタム
ユニック車における新車購入のメリットであり楽しみは、所有者の好みに任せてカスタマイズできることでしょう。
ボディのカラーリングからクレーンの能力、オプション機能、キャビン内部のすべてが自在です。
費用を考慮しながらのカスタマイズですが、新車ならではの楽しみです。
保証が充実
トラックメーカーごとに新車に対しての保証がその内容と期間とともに定められています。
トラックのサイズ・走行距離数・購入後の期間で、一般保証・特別保証が定められています。
消耗部品・油脂類、車を動かす上で絶対に必要不可欠な部品などが対象になっています。
最先端＆高機能
日進月歩でトラックは進化しています。
最先端のAI技術を取り入れた各種機能は、周囲の環境（歩行者、他の車両）をトラック自ら感知し、判断して減速・停止命令まで出します。
環境にも優しいユニック車の新車は最先端＆高機能で不具合を起こしにくいです。
任意保険で「新車特約」が可能
これは新車ならではの「特約」です。
しかしながら車体価格が大きいユニック車になれば、月々の保険料は大きな負担になるかも知れません。
仕事の内容を加味して、さまざまなシミュレーションとともにその必要性を考える場面が出てくるでしょう。
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新車のユニック車を買う前のポイント
ラジコンの有無
新車のユニック車を買う前に調べなければならないポイントがいくつかあります。まずはクレーンの操作を行うラジコンの有無でしょう。
たいていの新車はラジコンがありますが、念のために確認してみましょう。
時々、有線リモコン式をラジコンに変更したいと希望される方がいますが、多くの部品を取り替える必要があり多くの費用がかかってしまいます。
部品などの不具合・不備の確認
中古車両ではない新車のユニック車に不具合や不備はほとんどありませんが、念には念を入れての確認が大切です。
試運転はもちろんのこと、クレーン操作は複数回ブームの伸び縮め、旋回などを行って不具合や不備が無いことを確認してください。
アウトリガーの種類
ユニック車のアウトリガーにはいくつかの種類があります。
主に行う作業によって使い方が異なりますので、作業に合ったアウトリガーを選ぶ必要があります。
「リアアウトリガー」も備えれば、4点のアウトリガーが接地してトラックを支えるので通常のキャブバックのみのユニック車よりも車体を強固に支えることが可能です。
また、「ハイアウトリガー」装着のユニック車も通常のユニック車よりも車体を強固に支えることが可能です。
通常の2倍ほどあるアウトリガーは車体を強く支えるばかりか、腕立て伏せを行うように車体前方を持ち上げて、後部からミニユンボなどの建機を積み込んで回送車として機能を果たすことも可能です。
クレーンの段階と動作確認
クレーンの段階数と旋回などの動作確認も十分に行ってください。
次にユニック車のサイズと想定する作業内容で必要なクレーンの長さを決めてください。
クレーンの動作確認はブームの伸縮、ブームの旋回のスムーズさなどを、時間をかけてしっかり確認してください。
吊り上げ能力
想定される作業によって吊り上げ能力の選定を行う必要があります。
例えば4tトラックであるならば車両総重量7.5t以上11t未満、最大積載量4.5t以上6.5t未満となります。
ここにクレーンの重量が加わってきますから、最大積載量は3tほどに減ります。
4tユニックのクレーンの吊り上げ荷重は2.63ｔ～2.93ｔくらいが多いです。
各サイズのトラックとも車両総重量、最大積載量などとバランスの良い吊り上げ能力を用意していますので、新車購入前によく確かめましょう。
フックイン・補強板
ユニック車は現場で揚重作業を行うのと同じくらい積荷の輸送が大切なミッションになっています。
フックインや補強板は輸送時にクレーンの先にあるフックをしっかりと固定することができます。
安全走行のために必要なフックインや補強板ですのでこれらが装着されているかを確認してください。
安全装置
安全装置が機能しているかを確認することも非常に大切です。
安全装置には、アウトリガー・ブームの未格納警報装置、アウトリガー・ブームのインターロック装置、高さ制限装置、転倒防止装置、巻過防止装置、盗難防止装置などがあります。
これらの安全装置が機能しているかを確認してください。
まとめ
ユニック車を新車で購入する際には多くのチェックポイントを通過して、満足のいく1台を選んでください。
新しいほどに最新の機能を搭載しているユニック車です。
仕事をストレス無く、安全に行えること、これ以上のメリットは仕事において無いでしょう。
好環境のもとで毎日の仕事ができるよう、最高の新車のユニック車と出会えることを祈念いたします。
トラックファイブはこれからも『豆知識』で皆さまのお役に立つ情報をお届けしていきます。
※1：建築資材や重量物をクレーンやフォークリフトなどの重機を使って、指定した場所へ運搬や配置をすること
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