住友建機のバックホーとは?特徴とユンボやショベルカーの差異を解説

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住友建機とは

住友建機の歴史

住友建機株式会社はもとをたどると、住友重機械工業株式会社に設置された事業の一つでした。

1963年、当時はまだ住友機械工業株式会社であった住友重機械工業に建設事業部を新設したのがスタートです。

高度経済成長期であった1960年代には高速道路や大型ダムなど日本の礎とも言えるインフラ整備のためにバックホーを初めとする建設機械を中心とした重機が必要不可欠だったのです。

その時代とともに大きく成長していったのが住友建機です。

1986年には分社化されて完全子会社として事業継続をしています。

 

創立当時、ショベルやクレーンの技術において日本は遅れをとっており、1963年に米国のリンク・ベルト社(現、FMC社)と技術提携を行いました。

そして住友機械工業の全額出資によって、建機の国内総代理店として販売会社の住機建設機械販売株式会社を資本金1億円にて設立しました。

1983年、住機建設機械販売の社名を住友重機械建機に改称。

1986年、住友重機械工業の建機事業本部を分社し、住友建機株式会社を設立。

そして、住友建機が住友重機械建機を合併して、製販一体の建機専業会社になりました。

 

住友建機の特徴

住友グループの住友建機の歴史をさらに遡ると、住友家の別子銅山で使用した機械器具の製作・修理を行った住友建設機械までたどり着きます。

そこからスタートした建設機械事業を担って伝統・信頼をつないできたのが住友建機の特徴です。

そして、高い生産性と環境負荷を低減する省エネ性能を両立させて、国内のみならず、海外でも高い評価を得ながらバックホーや道路機械を広く世界に送り出してきました。

市場のニーズに応えながら舗装機械アスファルトフィニッシャーや林業機械、金属スクラップ機など現場の声を取り入れながらユニークな設計思想によった多彩なラインアップの製品を取り揃えています。

 

「こだわりの心と、共に先を見据える力で、人と社会を優しさで満たします」、これは住友重機械グループ全体でのメッセージですが、このメッセージの具現化に向かって進み、誰もが安心して暮らせる、豊かで持続可能な社会づくりに貢献するのが住友建機の特徴です。

 

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バックホーとは

バックホーとは?

 とは、私たちの生活や産業の基盤であるインフラ建設に欠かすことの出来ない建設機械の代表選手であり、住友建機では「油圧ショベル」と呼称しています。

バックホーは油圧で動くアームの先に装着された力強く大きなバケットで一度に大量の土砂を掘削・移動させることが可能です。

その動きはまるで人間の手・腕のようで、掘削して土砂をそのままダンプに積込むことが可能です。

バケットサイズ0.5㎥(コンマ5)の掘削の1回で800㎏の土をすくうことができます。

これは人間がスコップを手にして一度の掘削量を2㎏と想定すれば、なんと400回のスコップの移動を1度の掘削で行うことができる計算になります。

 

バックホーの特徴

バックホーは作業場所(特に地盤)によってクローラー式(キャタピラー)の場合とホイール式(タイヤ)の場合があります。

多くの場合はクローラー式を回送車で現地に運びこんで作業します。

クローラーは左右に2本ついており別の動きが可能なので、それぞれ逆回転させてその場での転回であるスピンターンも、左右のどちらかだけを動かしてのピボットターンも可能です。

運転席と一体になっているアームはそのまま回転しながらでも作業ができます。

一度作業現場に入ることで大きな移動をすることなく作業が可能なので市街地の作業場所が狭い現場でも活躍可能です。

そして、現在ではバケットサイズが0.1㎥に満たない小型のミニユンボも、市街地での工事、道路工事、水道・ガス工事用として活躍しています。

 

ユンボやショベルカーとの違い

ユンボ・ショベルカー・バックホーには大きな違いはありません。

ユンボはフランスのシカム社(SICAM社)の製品呼称が広まったものです。

日本では重機レンタルのニッケンが、このユンボを登録商標(商標登録第2086745号)として取り扱っています。

ユンボという呼称は呼びやすいため、建設作業現場の従事者の間ではこのユンボの呼称が一番浸透しています。

ショベルカーという言い方が、一般社会のなかでは一番浸透しているでしょう。

バックホーは英語でbackhoeとなり、hoeは農作業用の鍬(くわ)を意味し、バケットをオペレーター側にかき込むように作動させて土砂を移動させる姿から命名されたようです。

さまざまな呼称で呼ばれるということは、それだけ一般からも親しまれている建機であるということかも知れません。

 

【参考】油圧ショベルの買取相場・実績はこちら

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住友建機のバックホーの特徴

グッドデザイン賞受賞

住友建機は過去にバックホーでグッドデザイン賞を獲得しています。

グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくデザインに与えられる賞です。

2007年 油圧ショベル「LEGEST」(SH200-5、SH240-5)が「グッドデザイン賞」受賞。

2014年 油圧ショベルSH135X-6が「グッドデザイン ベスト100」に選定。

さらにFVM(フィールド ビュー モニター)が「グッドデザイン賞」受賞。

受賞製品のデザイン・開発を手がけたデザイナーと技術者は、「技術者が発想する理想の油圧ショベル」を表現しました。

住友建機の技術の特徴である「操作性」「燃費」「安全性」をデザインに反映させて、オペレーターが誇りを持ち、このショベルで仕事をしたいと思えることが大切であると同時に、街の中で住友建機のショベルがどう見えるかという視点も忘れずに作り上げられています。

自社の作業だけ順調に終わればよいという独りよがりでない、社会との調和を考える、まさに今に働く住友建機のバックホーです。

 

操作性と安定性の高さ

「操作性」「燃費」「安全性」を重視する住友建機の考え方はバックホーに十分反映されています。

与えられた燃料である軽油を最大限に効率よく消費して、オペレーターは安心して操作することができ、もちろんまわりの作業員の皆さんも安心して働くことができるのです。

そして住友建機のバックホーは豊富なラインアップを揃えています。

土砂の掘削、解体作業、金属リサイクル向けなどの人気車種を取り揃えています。

 

KESLA社との提携

KESLA社は林業大国フィンランドの会社です。

1960年から続く林業アタッチメントを生みだす老舗企業です。

住友建機は20年近くKESLA社と提携を続けていて長い関係があります。

KESLA社との提携前に日本には小型でヒノキの枝を打てるハーベスタがありませんでした。

住友建機が日本のユーザーの声に応える形でそれを可能にしました。

KESLA社製品を住友建機が直接販売し、品質管理や性能確認することによって海外製品であっても国内のユーザーは安心して使えるようになったのです。

住友建機とKESLA社の提携は長期間続き、それによってユーザーとの信頼関係はさらに厚くなっています。

 

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まとめ

住友建機が重視する「操作性」「燃費」「安全性」はすべての住友建機の製品に反映されています。

1台ごとに住友建機の思いが詰まったバックホーは、これからも私たちの生活基盤を作っていってくれることと思います。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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