不整地運搬車とは何?種類や用途を解説
目次
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不整地運搬車とは
不整地運搬車とは?
まず、不整地とは建築や農耕のための耕作に向かない平らになっていない、整えられていない土地のことを言います。
その土地を建築や農耕ができるように平らにならすために使用される車両を不整地運搬車と言います。
そのような理由から、不整地運搬車は工事現場で使われる特殊車両です。
不整地走行に向くように設計されていて、土砂等の重量物を運搬します。
車両の平均接地圧が低いので傾斜地や軟弱地盤においても荷役作業が可能です。
不整地運搬車の歴史
不整地運搬車は日本の高度経済成長期における不可欠だった建設事業におけるビッグプロジェクト遂行のための必要から生まれました。
1960年代、70年代はダム建設のピークを迎えており、新幹線は博多に向かい延伸し、途中の六甲トンネルや多くのトンネル建設もちょうどこの時期でした。
ダンプトラックでは進入できない不整地に鉄製クローラーの不整地運搬車であるキャリアダンプが活躍し、大型土木現場ではこのキャリアダンプが不可欠なものとなっていきました。
不整地運搬車の特徴
不整地運搬車はどのような地盤であっても走行・荷役作業が可能でなければならないためにクローラータイプ(キャタピラー)とホイールタイプ(大きな頑丈なタイヤ)が用意されています。
不整地走行に向くように車両の平均接地圧が低く設計されているのも不整地運搬車の大きな特徴です。
不整地運搬車のクローラーもホイールも左右は別の動きが可能なので、それぞれ逆回転させることができます。さらに、その場での転回であるスピンターンも、左右のどちらかだけを動かしてのピボットターンも可能です。
土砂等の運搬のための積込みや排出のために狭い場所にも入り込むこともでき、自在な動きが可能なのも大きな特徴です。
そして、助手席は無く運転席は一つで、座席が前後に回転するタイプもあり、バック走行することなく安全に作業を行うことができます。
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キャリアダンプとは
キャリアダンプとは?
不整地運搬車の代表選手がキャリアダンプです。
建設工事現場内の不整地においてのダンプ作業が主たる仕事です。
クローラー(キャタピラー)もしくはホイール(タイヤ)で移動・作業を行います。
一般的なダンプトラックでもこなせそうな作業ですが、ダンプトラックは積載した土砂を、公道を走って移動させることを主たる目的としています。
不整地での土砂運搬作業は、一般的なトラックのシャーシで成り立つダンプトラックにはかなり難しい部分があり、接地圧が低く、クローラーもしくは専用ホイールを持つキャリアダンプに勝ることはできないです。
キャリアダンプの種類
キャリアダンプには作業現場の特性に合わせて作業を行いやすくするためにいくつかのタイプがあります。
・三方開タイプ
三方開タイプキャリアダンプは、この名称のようにリアのアオリだけではなく、左右のアオリが開き、必要に応じて左右のダンプアップも可能な装備を備えたタイプです。
狭小な作業現場や熟練したオペレーターでなくとも作業がしやすいタイプのキャリアダンプです。
・ベッセルタイプ
ベッセル(vessel)とは船や容器を意味する英語です。
荷台はアオリがないタイプで船底のような形状をしています。
ダンプアップした時に積載している土砂・砕石を排出しやすくしています。
キャリアダンプの用途
もちろん、建設現場での活躍が期待できるのがキャリアダンプの用途ですが、その他さまざまな場所でキャリアダンプは活躍しています。
林業において、山林の伐開作業で切り出された木材の搬出にもキャリアダンプは使用されています。
山間で足場が悪い作業現場での木材搬出作業にキャリアダンプは必要不可欠な車両です。
畜産業の現場では、重い飼料の運搬や、糞尿の片付け・清掃に活躍しています。
近年頻発している巨大台風や地震後の災害復旧時に、足場が悪くなってしまった被災地での瓦礫の撤去や片付けにも活躍し、無くてはならない車両になっています。
自衛隊ではキャリアダンプを常駐させて災害復旧活動時には必ず現地に向かわせています。
キャリアダンプの運転に必要な免許
大型特殊自動車免許
大型特殊免許は道路交通法に定められた「特殊自動車」を公道で運転する際に必要になる免許です。
道交法で定められる大型特殊免許で運転できる特殊自動車の条件は広範に定められており、ルールでは以下のようになっています。
大型特殊免許で運転できる特殊自動車の条件 | |
車体の長さ | 12m以下 |
車体の幅 | 2.5m以下 |
車体の高さ | 3.8m以下 |
排気量 | 制限なし |
最高時速 | 制限なし
(時速49㎞以下の自主規制あり) |
具体的には大型特殊免許に該当する「特殊自動車」とはトラクター、ショベルカー、クレーンや大型除雪車などであり、キャリアダンプも含まれます。
クローラー式のキャリアダンプが公道を走ることは無いのかも知れませんが、隣の現場に移動するほんの短距離であったとしても、公道走行に当たってはこの大型特殊免許が必要であり、普通自動車と同じように自賠責の保険への加入が必要になります。
そして、実際の作業では作業用の特別教育・特別講習を受けての資格が必要になります。
最大積載荷重1トン未満のキャリアダンプの場合
キャリアダンプの運転には厚生労働省が管轄する特別教育・特別講習の受講、もしくは国土交通省の管轄する建設機械管理技士の資格が必要となります。
建設機械管理技士はいわゆる特別教育・特別講習の上位資格であり、キャリアダンプに限らず各種建設機械の運転ができ、運転施工における指導・監督業務が中心になる資格です。
実際の作業に当たるための特別教育・特別講習は都道府県労働局長登録教習機関が行い、建設機械の大手メーカーの教育施設がその役を担う場合もあります。
「不整地運搬車運転者」は「不整地運搬車運転特別教育」及び「不整地運搬車運転技能講習」を修了した者であり、その二つは最大積載荷重1tを境にして分けられています。
最大積載荷重1トン未満のキャリアダンプの場合、不整地運搬車運転特別教育が必要となります。
受講資格は18歳以上となり、安衛法で規定された履修時間は12時間(以上)となっています。(学科受講時間は6時間、実技受講時間は6時間。)
最大積載荷重が1トン以上のキャリアダンプの場合
最大積載荷重が1トン以上になると、技能講習が必要となります。
受講資格は18歳以上となり、受講時に保有の資格によって学科受講時間や実技受講時間が変わってきます(少なくなります。)
原則では、学科・実技を合わせた講習時間は35時間です。
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まとめ
高度経済成長期の頃のようにインフラ整備や大きな土木工事が少なくなった現在、不整地運搬車であるキャリアダンプが活躍する場所は少なくなっているのかも知れません。
しかしながら、巨大台風や地震のような自然災害は想像を超えるほど近年頻発しています。
災害復旧に欠くことのできないのがこの不整地運搬車であるキャリアダンプです。
地域の自治活動で行っている消防団がこのキャリアダンプを1台、これから先の未来のために備えていても無駄はないでしょう。。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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