トップクラスの燃費性能を誇るスーパーグレートとは？
目次
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スーパーグレートとは
スーパーグレートとは？
スーパーグレートは1996年ザ・グレートの後継車として登場。三菱ふそうトラック・バスが製造・販売を行っている大型トラックです。
6年ぶりとなるフルモデルチェンジモデルを果たした最新車両である3代目スーパーグレートがジャパンモビリティショー2023で世界に先駆けて公開されました。
バリエーションは前1軸後1軸から前2軸後2軸まで各種揃え、除雪車・ダンプ用シャーシ、防衛省専用シャーシまで揃えられています。
キャブはフルキャブ（標準ルーフ・ハイルーフ）、スーパーフルキャブ（標準ルーフ・ハイルーフ）、ショートキャブ（標準ルーフ・スーパーマルチルーフ）が揃えられています。
内装はエコ・ライン、プロ・ライン、プレミアム・ライン、エグゼクティブ・ラインがあり、ドライバーの必要に応じたグレードの内装・設備を用意してキャビンでの快適さを追求しています。
先進的なCO2削減策を次々と実用化してきた三菱ふそうは新型スーパーグレートでも、その取り組みを前進させるために、高性能で低燃費な 12.8Lエンジンを開発し、空力特性に優れた新デザインとスーパーハイルーフの採用などによって、JH25モードによる新燃費基準を達成して環境に優しいトラックを開発しています。
三菱ふそうとはどんな会社？
三菱ふそうトラック・バス株式会社はその名称通り、トラックやバスなどの商用車と産業用エンジンを製造する会社です。
2000年に三菱自動車がトラック・バス事業をボルボとの提携のために社内カンパニーを興して、三菱ふそうトラック・バスカンパニーとしました。
2001年、提携カンパニーがダイムラートラックに変わって、その後ダイムラーグループ傘下となっています。
そして今後、2024年度末までにトヨタグループの日野自動車と経営統合が予定されており、トヨタとダイムラーの同率出資の持ち株会社の子会社になります。
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スーパーグレートの年式
初代
ザ・グレートの後継車として登場したのが初代スーパーグレートです。
1996年～2017年に製造販売されました。
4軸低床車のFSは第1軸のタイヤを第2軸以降と同径にしました。
それによって日本の大型トラックで初めて全輪同径の4軸低床車を実現し、軽量化に成功しました。
このことは最大積載量を増やすばかりではなく、第1軸の位置が通常の前輪1軸車と同じ位置に変更したことからコーナリング性能が向上し、最小回転半径を縮小することにつながりました。
途中、ダイムラーの傘下に入り、ダイムラーグループとの各種共同開発もあり、2014年にはFP-R全車、12段INOMAT-II搭載の単車、FV-R（基準内仕様）をマイナーチェンジと同時に「スーパーグレートV」と車名変更を行いました。
2代目
2017年に、モデルチェンジ予告を行い2代目スーパーグレートの登場となりました。
2代目モデルチェンジでは、平成28年排出ガス規制に対応した7.7Lの「6S10型」直列6気筒連続可変バルブタイミング機構付き2ステージターボDOHC24バルブ、および10.7Lの「6R20型」直列6気筒DOHC24バルブを搭載し、12段機械式自動変速機「ShiftPilot」が採用されました。
安全面でも大きく先進しました。
スーパーグレートの特徴
購入しやすい価格
もともと大型トラックの新車価格は安いものではありません。
地方都市に行けば一戸建てやマンションが買えてしまうくらいの金額である2000万円を超してしまうような相場価格になっています。
国内で大型トラックの人気車種である「いすゞギガ」や「日野プロフィア」と較べるとスーパーグレートは300万円ほど安く市場に出ています。
初期投資を抑えることができ、異常に長い納期を考えて総合的に判断すると購入しやすい価格かも知れません。
しかし、これはあくまでも参考であって、オーナーの判断によります。
高い安全性
安定走行と疲労軽減に役立つ先進の運転支援システムがスーパーグレートの特徴です。
操舵や加速・減速などの運転操作を適切にサポートしてくれる「アクティブ・ドライブ・アシスト2」は、安定走行と運転による疲労軽減を図ってくれます。
体調急変時などに車両を減速して停止させる機能である「エマージェンシー・ストップ・アシスト」は事故の危険からドライバーを守ってくれます。
これらの高機能な運転支援システムがスーパーグレートの特徴です。
人と稼働を支え、輸送ビジネスに貢献するのがスーパーグレートの先進の安全性能です。
エンジンが2種類
大幅な軽量化と燃費向上を図った6R20（総排気量10.7L）と6S10（総排気量7.7L）があり、
軽量化に成功した分、積載量を大幅に増やしています。
6R20にはアシンメトリックターボを搭載し、6S10には2ステージターボを搭載しています。
この2種類のエンジンからエンジンを選択することができます。
全車にISS®（アイドリングストップ&スタートシステム）を標準化し、実燃費の向上を図っています。
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新たなスーパーグレートの特徴
先進安全装備を初搭載
3代目でもある新たなスーパーグレートの一番の特徴はダイムラートラック・グループの中で一番新しく高精度・広範囲のサポートを可能とさせた先進安全装備を搭載させたことです。
・アクティブ・ブレーキ・アシスト6（ABA®6）を全車標準装備で新搭載
衝突被害軽減ブレーキであり、新たなスーパーグレートは対象物の検出範囲をさらに拡大して精度も向上し、危険を察知したらブレーキを作動させます。
・アクティブ・サイドガード・アシスト2.0を全車標準装備で新搭載
自転車や歩行者、車両との衝突を防ぐために大型トラックにとって死角になる左折時の巻き込み事故を予防するのはもちろんのこと、車両右側や車線変更時の危険を検出できる機能を搭載しました。
・Front Blind Spot Information System（フロント・ブラインドスポット・インフォメーション・システム）など
前方の自転車や歩行者を検知して、危険を警報する低速走行時前方衝突警報装置の搭載などさまざまな機能で安全機能のさらなる向上を図っています。
燃費性能のさらなる向上
新たなスーパーグレートは自動車の省エネルギー化と環境に配慮した走りを目指す「2025年度重量車燃費基準（JH25モード）」に適合しています。
新型6R30エンジンの採用やスーパーハイルーフによるキャブの空気抵抗を減らすことなど、総合的な機能改良に努めてさらなる燃費向上を目指しました。
スーパーハイルーフを新規設定
スーパーハイルーフの新規設定は新たなスーパーグレートの大きな特徴であり、キャブバリエーションを増やすばかりか、キャビン室内の快適性を高め、長距離運転でのドライバーの疲れやストレスを軽減します。
そしてスーパーハイルーフは、スーパーグレートのボディと一体化して大幅な空力改造を行い、走行時の空気抵抗を減らし快適な走行を実現し、燃費向上にも大きく寄与しているのです。
まとめ
ダイムラートラックのブランドの一つである「FUSO」は、いずれトヨタ・ダイムラーの傘下で日野自動車とともに、商用車両であるトラックの新しい歴史を作っていくことでしょう。
日本の物流・運送業界における「2024年問題」に伴い輸送の効率化が急務となるなか、果たす役割は大きなものになっていくに違いありません。
そして、日本にとどまることなく世界のトラック業界にも新しい風を吹き込んでいくに違いないでしょう。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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