大型セルフローダーの特徴とは?代表車種や購入のポイントを紹介
目次
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セルフローダーとは
セルフローダーとは?
セルフローダーは公道を自走できない重機や車両を輸送する車輛で、車検証において「車載専用車両」に分類されるトラックです。
セルフローダーという名称通りに、車載する重機や車両が自力でセルフローダーの荷台に乗り込みます。
通常より長く丈夫なアウトリガー(ハイジャッキ)を使って車体前方を持ち上げて車体全体を斜めにし、荷台後部に乗り込み用の補助である歩み板を設置して、そこから重機や車両は荷台に上がります。
また、故障車や不動車を積み込むためのウインチも備え付けられています。
セーフティーローダーとの違い
セーフティーローダーはセルフローダーと同じ「車載専用車両」です。
しかしながら、重機や車両の積込み方がセルフローダーよりも優しく、セーフティーの名称通り安全になっています。
セーフティーローダーにはアウトリガーが備え付けられた車両もそうでない車両もあります。
セーフティーローダーの場合は車体の角度はそのままです。
荷台だけを後方にずらし、更に斜めにすることによって重機や車両は自走して荷台の上に上がれます。
こちらにも、故障車や不動車にも対応できるようにウインチも用意されています。
セルフローダーの用途
セルフローダーの用途は重機・車両の運搬です。
注意して見ていると公道でさまざまな車両を運搬するセルフローダーを見かけることがあります。
運搬されている車両は、建機であるホイールローダー・ブルドーザー・ユンボなどであったり、故障車両や新車であったりします。
さまざまな理由で公道を自走できない、または自走できなくなってしまった車両を載せて走ります。
レース用のスポーツカーを載せることや、車検が切れてしまって公道を走ることを許されない車両を載せて走ることもあります。
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人気の大型セルフローダー
スーパーグレート(三菱ふそう)
大型セルフローダーと言っても、一般的な大型トラックと性能において違うところはありません。
スーパーグレートは三菱ふそうトラック・バスが1996年から製造・販売している大型トラックです。
キャブ形状はフルキャブ、スーパーフルキャブ、ショートキャブを用意し、走行距離や走行時間の長さなどの条件に合わせて選択ができます。
安全装置として、横滑り防止装置・車線逸脱警報装置・衝突軽減装置・アクティブアテンションアシストなどが装備されドライバーを走行中の危険から守ってくれます。
プロフィア(日野)
プロフィアはトヨタグループの日野自動車が製造・販売している大型トラックです。
スーパードルフィンのネーミングが1992年のモデルチェンジの際にスーパードルフィン・プロフィアと、サブネームがついて改名されました。
長い車名だったので、単にプロフィアと呼ばれることが多かったが、2003年のフルモデルチェンジに単にプロフィアという車名に変えています。
追突被害軽減ブレーキシステムは大型トラックとしては世界初の搭載です。
追突被害軽減ブレーキシステム、車両ふらつき警報、横滑り防止装置、運転席側アンダーミラーは早くに全車標準装備となりました。
その後、プリクラッシュセーフティ機能で停止車両や歩行者も検知します。
2017年にはグッドデザイン賞を受賞しました。
2023年には燃料電池トラック「プロフィアZ FCV」の実証運行を開始し新しい時代に備えています。
大型セルフローダーを運転するために必要な免許
運転免許
大型セルフローダーを運転するための運転免許は大型自動車免許が必要です。
大型自動車免許を取得するためには、普通自動車免許・準中型自動車免許・中型自動車免許・大型特殊自動車免許のいずれかの取得済みであることが必要で、通算3年以上運転経験も必要です。
なおかつ、年齢が満21歳以上であることも取得条件にあります。
特例として、19歳以上で普通免許等を受けていた期間が1年以上あれば、一定の教習を修了することで受験できる場合もあります。
その他、身体能力をクリアしていることも条件で、視力・深視力・色識別などの基準があります。
巻上げ機運転者
搭載させる車両の中には、自走できない故障車や不動車があります。
そのような走行できない車両の積載時には備え付けられたウインチを使用します。
このウインチを使用するためには厚生労働省が認定する「巻上げ機運転者」の資格が必要となります。
特別教育修了が必要で、国家資格でもあります。
受講資格は18歳以上となります。
安全衛生特別教育規程で規定されている特別教育の履修時間は学科6時間、実技4時間となっています。
特別教育は都道府県労働局長登録教習機関、もしくは建機メーカーの各事業所で行われます。
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大型セルフローダーの中古車を購入する際のチェックポイント
車両の年式
大型セルフローダーの中古車を購入する際には、一般的な中古大型トラックの購入時と同様にチェックを行ってください。
車両の年式は新しいほうがよいのは当然なことですが、新しければ車両価格も当然高くなります。
予算と兼ね合わせて考えなければなりません。
車検証の確認はもちろんのこと、車両保証や点検記録簿などの確認も行って総合的に判断することも大切です。
また新しい年式のトラックであれば、排ガス規制対応車両でエコカー減税の対象車となって経費の節減につながります。
走行距離
走行距離も年式と同様で少ない方が好ましいのですが、予算を考慮しての選択になります。
そして、この走行距離と年式とトラックの使用感を、目とハンドルを握って確認してみてください。
走行距離・年式よりも古く感じる際にはメーターの改ざんも考えられます。
販売店でこれまでどのような車両を運んできたのかをヒアリングすることでも過去の使用状況を知ることができます。
点検記録簿を確認して修復歴の有無も確認してください。
最大積載量
積載する重機などの車両はすでに決まっているかと思います。
その車両の車両総重量を念頭に、中古セルフローダーの最大積載量を調べてください。
意外とセルフローダーの架台重量は重いものです。
車両積載目的のセルフローダーですので間違いは無いでしょうが、積載重量が限界に近くなってエンジンに慢性的な負担をかけることがないように、最大積載量に余裕があるセルフローダーを選んでください。
動作確認
年式・走行距離・点検記録簿・外観の確認だけでは分かりません。
装備の操作確認を行ってセルフローダーとして異常は無いか動作確認を行ってください。
ハイジャッキの伸縮動作、ウインチや歩み板の動作確認を行ってください。
そして、試乗を行ってハンドルや足回りの状態を実際に確かめてください。
動作確認は中古トラックの購入において一番大切なことかも知れません。
まとめ
公道の自走ができない重機・建機を使用する建設業者にとってセルフローダーは必要不可欠なトラックです。
なかでも大型トラックのセルフローダーであれば大型の建機を運ぶことができますが、小型の建機であれば一度に二台以上の輸送も可能になります。
非常に使い勝手がよい大型のセルフローダーの特徴をよく知っていただき、事故無く安全に利用していただきたいと思います。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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