三菱のトラックにはどんな警告灯がある?警告灯の種類も解説
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トラックの警告灯一覧
トラックにはさまざまな機能が備わっていますが、その機能はトラックの走行や安全維持のためにあります。
警告灯はメーターパネル内にあり、ドライバーにその機能の故障や操作ミスを教えてくれます。
警告灯は、基本的にISO(国際的に決められた統一規格)で色や記号が規格化されています。
警告灯は赤色や黄色で点灯もしくは点滅して、ドライバーに異常や操作ミスを伝えてくれます。
赤色は緊急性の高い危険性があることを示し、黄色は注意を要することを示します。
一般的なトラックの警告灯と、三菱のトラックによく採用されている警告灯をご紹介いたします。
キャブチルト警告灯
「チルト機構」は傾けるための仕組みを言い、トラックのエンジンルームはキャビンをこのチルト機構を使って前方に傾けなければなりません。
そしてエンジンルームでの必要作業や点検が終わったらもとに戻しロックしなければなりません。
エンジン始動時にこのキャブチルト警告灯が点灯していた場合はこのロックを確認して確実にロックしてください。
燃料フィルター水抜き警告灯
ディーゼルエンジンは燃料フィルターの中に、一定量の水が貯まると警告灯が点灯します。
燃料フィルター水抜き警告灯が点灯したら説明書などに書いてある手順に従って、燃料フィルターから水を抜いてください。
水が燃料ラインに入ってくると、エンジンが止まったりします。
重要な警告灯です。
チェックエンジン警告灯
エンジン制御系統に異常を検知した際に点灯する警告灯です。
エンジンの形をした表示ランプで、黄色(橙色)で点灯します。
エンジンを始動させて点灯し、約5秒後またはエンジンがかかった後に消灯すれば正常な状態です。
走行中に点灯した場合には十分に注意して、側道などに停車してトラブルに対応してください。
油圧警告灯
油圧警告灯もしくはオイルランプはエンジンオイルの油圧が低い時、量が既定量以下の場合やオイルの温度が髙すぎる時、異物などにより目詰まりした時など赤色で点灯します。
オイルポンプや付属機器の故障、スラッジがオイルラインやオイルストレーナーに詰まって機能しない場合もあり注意が必要です。
ヘッドランプオートレベリング警告灯
ヘッドランプオートレベリング警告灯はヘッドライトの光軸を自動で調整してくれる機能のことです。
重い荷の積載によって向きが変わるヘッドライトの光軸を自動で調整してくれる機能です。
この警告灯が点灯した場合にはディーラーに持ち込んでください。
ABS 警告灯
アンチロックブレーキシステム(Antilock Brake System)のためのABS警告灯です。
ABSは急ブレーキ時や滑りやすい路面でのブレーキの際、車輪のロックを低減させ、短距離で安全に車を停止させるためのシステムです。
警告灯が点滅したらすぐに安全な側道などに停車してエンジンを再起動してください。
それで警告灯が消えれば問題はありません。
SRS エアバック警告灯
SRS はSupplemental(補助) Restraint(拘束) System(装置)という意味で、シートベルトやその補助となるエアバックに異常があると赤色のランプが点灯または点滅します。
エンジン始動時に点灯または点滅しますがしばらくすると消えます。
消灯しない場合や走行中に点灯・点滅する場合は異常があるとお考えください。
充電警告灯
赤色のバッテリーの形をした警告灯です。
この警告灯もエンジン始動後しばらくしても消えない場合や走行中に点灯する場合にはすぐにディーラーや整備工場に連絡を取ってください。
バッテリー電圧が不十分になった場合や、発電機であるオルタネーターの故障、オルタネーターに動力を伝えるVベルトが切れたり緩んだりする故障の可能性が高いです。
Smoother-Ex 警告灯
Smoother-Ex 警告灯も他の警告灯と同様にエンジン始動後しばらくしても消えない場合や走行中に点灯する場合には異常を示しています。
すぐにディーラーに連絡を取ってください。
コンピュータ制御のトランスミッションの故障を伝えています。
バキューム警告灯
危険を伴うバキューム警告灯の点灯時には「ピィー」という警告音も鳴ります。
ブレーキ倍力装置のバキューム不足や排気ブレーキ異常などが発生した時に点灯する警告灯です。
決して走行を持続させないで安全な場所に停車してください。
ブレーキ警告灯
ブレーキ液の減少やジェネレータ本体の故障など、ブレーキ類に異常がある場合に点灯します。
これも非常に危険なサインですのですぐに安全な場所に停車してください。
フロントデフ油温警告灯
4WDで走行中にフロントデフで異常が起きた場合に知らせてくれる警告灯です。
デフオイルが高温になると点灯しますので、その場合は2WD走行に切り替えて足回りの点検が必要になります。
オーバーヒート警告灯
エンジンがオーバーヒートの時に点灯し、この時の水温計はレッドゾーンを示しているでしょう。
同時に警告音が鳴ります。
すぐに安全な場所に停車し、まずはエンジンを冷やして整備工場に連絡を取るなど、次の対応を考えてください。
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三菱トラックによく採用される一覧
三菱トラックの警告灯としてよく採用されるものを紹介します。
一般的なトラックであり、多くのドライバーに人気の三菱ふそうトラック・バスの警告灯にはこのようなものがあります。
エンジン警告灯
エンジンそのものやエンジンの制御系統で異常を検知した際に点滅するエンジンの形をした黄色(橙色)のランプです。
ある日突然点灯する可能性のある警告灯です。
その際にはあわてる事無く側道などの安全な場所に停車して、三菱トラックのディーラーに連絡してください。
ブレーキ警告灯
赤色の丸の中にビックリマークのランプがブレーキ警告灯です。
パーキングブレーキがかかっている状態を教えてくれるだけならいいのですが、パーキングを解除しても点灯し続ける時は、やはり三菱トラックのディーラーに連絡してください。
ABS警告灯
タイヤのロックを防ぐ安全装置であるABSの異常を示すもので、ABSが表示された黄色(橙色)の警告灯です。
停車して一度エンジンを切って再起動しても点灯したままであれば、三菱トラックのディーラーに連絡してください。
エアバック警告灯
エアバック、シートベルトの異常を教えてくれる黄色(橙色)の警告灯です。
電気系統やセンサー、バッテリー容量などが関係することもあるので、点灯時は三菱トラックのディーラーに連絡した方がよいです。
オイル警告灯
オイルの残量不足やオイルポンプの故障が考えられます。
この場合も至急、三菱トラックのディーラーに連絡が必要です。
バッテリー警告灯
バッテリーの形をした赤色の警告灯です。
バッテリーの電圧低下やその原因となる電気系統の異常を教えてくれています。
早急に三菱トラックのディーラーに連絡しましょう。
まとめ
基本的に警告灯は走行時に点灯・点滅していなければトラックは正常だということです。
機能の異常は走行に支障を与え、事故に直結します。
それを防ぐ目的の警告灯なのでISO規格になっています。よくその意味を理解しない人間でも、多分そうじゃないかと推測が可能なわかりやすいピクトグラムで表示されているのです。
そして、現在の各機器にはコンピュータを使った電子機器が多く使われており、トラックメーカーのディーラーでなければ対応しにくい部品もあるようです。
大切なことは、通常とは違う警告灯の点灯・点滅を見落とさないことです。
気がついた際には無理に走行を続けずに、安全な場所にトラックを停車させてディーラーや整備工場に連絡を取って対処してください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。
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