セミトレーラーとは?構造から種類、運転のコツまで解説!

海上コンテナから鋼材、建築資材、鉄道車両やロケットまでもさまざまな巨大重量物を運ぶセミトレーラーを今回の『豆知識』にて取り上げました。

セミトレーラーの構造から種類、運転のコツまで解説いたします。

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セミトレーラーとは

セミトレーラーの構造

トレーラーにはフルトレーラーとセミトレーラーがあります。

それぞれトレーラーは自走機能(エンジン・操縦機能)の無い台車部分であるトレーラーと、それを牽引するトラクターから成り立っています。

牽引車両がトラクター、非牽引車両がトレーラーなのですが、連結して一体になったスタイルを一般的にトレーラーと呼んでいます。

 

牽引されるセミトレーラーは前方に車軸がありません。

牽引するセミトラクターには単体での積載は出来ません。

セミトレーラーは牽引専用のトラックなのです。

 

トラクターとトレーラーの役割

トラクターとトレーラーの役割は牽引車両と非牽引車両との役割があります。

トレーラーには自走機能が無いので牽引車両であるトラクターの存在が不可欠です。

 

フルトレーラーとの違い

フルトレーラーには自走機能があるので、トレーラーを牽引しないトラクター単体で普通のトラックと同様に積荷を積んで走行ができます。

一見すると大型トラックと変わりません。

セミトレーラーとフルトレーラーとではトラクターの長さが違うために、連結時のそれぞれの長さはずいぶん変わってきます。

セミトレーラーで全長16.5m以下、特別運行許可を得て、車両全長が18mまで認められます。

フルトレーラーは全長21mまで認められていたところ、2019年の規制緩和で最大25mまでの全長が認められています。

 

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セミトレーラーの種類

国交省の行った規制緩和で台車部分であるセミトレーラーの全長が緩和されました。

下記8種が規制緩和の告知で特例8車種とされ、全長13mに緩和されました。

 

①スタンション型

スタンション型は支柱・柱の意味を持つ「スタンション」を架台の左右に前方から後方に並べ、鉄筋・鉄骨等の鋼材や原木、コンクリート製品などの輸送に活躍しています。

スタンションは積荷の大きさ・重量で本数や高さを変え、挟み込んで固縛します。

 

②あおり型

平ボディと同型のセミトレーラーです。

ダンプトレーラーもあおり型に分類されます。

 

③船底型

船底型は「船底」のように架台の底がへこんだ形をしています。

貨物の落下を防止するために十分な深さと、強度のある貨物の支え台及び固縛装置を有するセミトレーラーです。

 

④コンテナ型

海上コンテナ輸送の専用セミトレーラーです。

海上コンテナのサイズはトレーラーの成り立ちと関連しているトレーラーは海上コンテナの寸法と重量に合わせて設計されており、20フィート(6m)と40フィート(12m)のコンテナに対応しています。

現在は、これらに加えて規制緩和とともにアジア主要国間の輸送が浸透している45フィート(13.5m)が利用されています。

 

⑤バン型

一般のトラックのバンボディと同じです。

バン型、ウィング型、冷凍冷蔵型などが同様にあります。

アルミボディがほとんどです。

冷凍冷蔵型には蓄電設備も備えられており、トラクターと切り離されても独自で冷凍冷蔵を維持することが出来ます。

 

⑥タンク型

燃料、化学薬品など液体の原材料や製品の輸送に使用され、粉粒体に対応するバルク車タイプもあります。

 

⑦自動車運搬型

セミトレーラーのキャリアカーです。

トラクター上部にまで自動車を載せることのできる自動車運搬型セミトレーラーもあり、一台でも多くの車両を運搬します。

 

⑧幌型

あおり型と同型の車体に骨組みの布の幌をかぶせたセミトレーラーです。

幌は位置の移動、外すことも可能です。

運搬物をクレーンやリフトを使用して積み込むことが可能な優れものです。

あおりは軽量なので積載荷重を大きく減らすことなく、搬送中に運搬物を風雨にさらすことなく輸送ができます。

 

セミトレーラーの規格・寸法

最大積載量

セミトレーラーは車軸の数で積載量の上限が変わるのが特徴です。

最大積載量は3軸の22tとなります。

セミトレーラーの最大積載量に関してはバラ積み緩和や単体物許可を知る必要があります。

バラ積み緩和は、長大物の輸送時に特別に認められていた緩和措置をバラ積み輸送にも適用したもので、単体でない積荷を運ぶ時に軸数を増やすことで1軸当たりの重量を減らして総重量を36tまで緩和する措置です。

単体物許可は分割不可の単体物を運ぶ場合の緩和措置です。

最大積載量の上限が無くなりますが、1軸ごとの最大積載量はまもらなければなりません。

 

車両総重量

セミトレーラーの車両総重量は規制緩和により一律36tが上限となっています。

それまでは最遠軸距(最前部の車軸から最後部の車軸中心までの水平距離)に応じて上限が変動し、最大28tまでという規制がありました。

 

車両総重量をオーバーすると「過積載」となります。

過積載には非常に重い罰則がドライバーばかりか事業主にも待ちかまえています。

十分にご注意願います。

 

※関連過去記事、ご参照ください!

『過積載の危険性とは?罰則や対策案について紹介』

2023.11.08

 

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セミトレーラーを運転するコツ

右左折(カーブ)

長く大きな車両であるセミトレーラーは小回りがきかないために車両の長さを十分頭に入れて運転しなければなりません。

右左折時には左右の死角に十分注意し、窓は開けて目視やミラー、モニターに十分気遣い自転車や小型バイクの存在を確認し、内輪差を十分椅考えてカーブしてください。

停車中の他車の巻き込みにも十分注意してください。

車両最後部を視認して、道路端からの距離を確認して大周りするようにカーブしてください。

 

バック

バックも周囲の確認が非常に大切です。

そして、セミトレーラーは一点の接続部分であるカプラーを先頭に持つトレーラーをトラクターがバックで押し出して行くようなスタイルです。

その接点が1カ所であること、各部分に必要な遊びがあるためにセミトレーラーはハンドルを固定していても左右のどちらかに自然と振れて動いてしまいます。

少しずつずれていく感じです。

そのため、その都度の微調整が必要になります。

スピードを上げずにゆっくり微調整をしながらバックしてください。

 

車庫入れ

バックでの車庫入れは、逆ハンドルを切ることがポイントになります。

トラクターはトレーラーとの1カ所の接点であるカプラーで押し出すようにトレーラーを移動させなければならないのでそのようなハンドリングになります。

あとは内輪差、道路端との間隔をよく確認しながらゆっくり進んでください。

誘導者のいる場合にはその声に従ってください。

 

注意点

非常に重い積荷をのせたトレーラーは自重と合わせればかなりの重量となります。

そしてトレーラーは大きいです。

一たび事故を起こしてしまえば大事故となるのは誰が考えても同じことです。

どんなに慎重に運転してもたった1カ所の運転席から10m、20m、離れた車両最後部までを注意を払ったとしても完全な確認はできません。

しかしながら事故を起こしてしまえば相手方に迷惑をかけるばかりか自身の将来にもかかわることになります。

気持ちだけでなんとか出来るものではありませんが、最新のAI搭載の監視装置を利用してキャビンの窓は全開して、ミラーも十分注意して、最大限の注意を払って運転してください。

 

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まとめ

積載部分のトレーラーと牽引車両のトラクターが連結、切り離せることは大きな発想の転換を可能にします。

この先、日本の人口は増えることはないでしょう。

労働力不足は肥大化するばかりです。

一人のドライバーにかかる負担を増やして、減らすことのできない輸送量を維持するわけにはなりません。

効率を上げて作業量を増やさず輸送出来高を上げて、ドライバーの賃金アップにつなげるためにセミトレーラーは有用かも知れません。

セミトレーラーはこの先の陸上輸送の未来を変えていく一つの手段となる可能性を持っています。

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお伝えします。

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