フルトレーラーの特徴とは?メリットや運転の注意点を解説

フルトレーラーの特徴はなんと言ってもその積載量の大きさです。

一度にできる陸上輸送の積載量で最大を誇り、迫り来る2024年問題を解決する方策の一つとして、2019年に特殊車両の通行許可基準が改正されて、それまで21mだった全長規制の上限が25mに変わりました。

解決しなければならない大きな命題を背負ったフルトレーラーを『豆知識』で取り上げました。

フルトレーラーの特徴、メリットや運転の注意点を解説いたします。

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら
  • 豊富な実績

    買取12,000台/年

  • 最短即日から!

    高価買取

  • 日本全国無料!

    出張査定


フルトレーラーとは

フルトレーラーの構造

フルトレーラーは、キャビンと荷台が一体化してエンジンを有したトラクターであり、単体でも貨物車両(トラック)としての機能を備える構造になっています。

後続するトレーラーは2軸以上の車軸を持つ積載専用の自走機能が無い非牽引車両です。

この一体をフルトレーラーと呼んでいます。

 

フルトレーラーの寸法

牽引車両となるトラクター部分と非牽引車両となる後続のトレーラーまで含めて、最大の全長25m、全高3.8m、全幅2.5mがフルトレーラーの基本的な寸法となります。

 

トラクターとの違い

連結されて一体となったフルトレーラーの牽引車両部分をトラクターと呼んでいます。

フルトラクターのトラクター部分は単体でも一台のトラックとしての機能を果たすことができます。

 

セミトレーラーとの違い

セミトレーラーのトラクター部分は、自走・牽引は行いますがトラクターだけでの積載は行える構造にはなっていません。

セミトレーラーのトラクターは牽引のみを目的とした車両です。

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら
  • 豊富な実績

    買取12,000台/年

  • 最短即日から!

    高価買取

  • 日本全国無料!

    出張査定


フルトレーラーの種類

ドリー式フルトレーラー

フルトレーラーの一種のドリー式とセンターアクスル式では、車軸(タイヤ)の位置が違っています。

ドリー式フルトレーラーは、一般的なトラックの車軸のように前後に離れています。

車軸が前方と後方に分かれていることによって、積荷の荷重が全てのタイヤに分散されるため、各タイヤにかかる負荷を軽減できます。

しかし、ドリー式フルトレーラーを連結して運転することは非常に難しいです。

 

センターアクスル式フルトレーラー

センターアクスル方式はセンターにアクスル(車軸)が集中しています。

ポールトレーラーのように長い連結棒であるドローバーが備え付けられておりトラクター側の連結器とつながります。

トラクターとの連結は1カ所ですのでドリー式フルトレーラーよりも運転はしやすくなります。

 

フルトレーラーのメリット

1台で多くの荷物を積める

そもそもの大きな目的である大量輸送を可能にすることがフルトレーラーの大きなメリットです。

人手不足の運送業界で一人のドライバーでどれだけの荷を運ぶことができるのかは大きな課題と言えるでしょう。

それを一度に解決できるのがこのフルトレーラーです。

 

トレーラーを降ろすことで輸送コストを抑えられる

効率的な輸送方法を考えて、非牽引車両である後続トレーラーを中継基地で切り離して別のトラクターに牽引させたり、トレーラーだけをフェリーに積んで到着港で待ち構えていたトラクターに牽引させて目的地まで行くなど、無駄な輸送コストを抑えて働き方改革にも貢献できる運輸方法を考えることができます。

 

トレーラー部分に重量税が課税されない

そして、もう一つのメリットはトレーラー部分に重量税が課税されないことです。

これは見落としがちな大きな魅力です。

 

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡
トラック買取の無料査定はこちら
  • 豊富な実績

    買取12,000台/年

  • 最短即日から!

    高価買取

  • 日本全国無料!

    出張査定


フルトレーラーを運転する時の注意点

車幅に注意する

フルトレーラーの大きな長い車両には多くの死角が生まれます。

最大限の注意をして、可能であれば誘導者の支援も受けて運転してください。

広い車幅にも十分注意してください。

乗車前に必ず周囲を一周して異物や異常の確認を自身の目で行ってください。

比較的運転しやすい前進でも車幅には十分気を付けて、視覚ばかりに頼らないで窓を少し開けて外の音も聞こえるようにして運転してください。

 

大回りして右折する

右折は大回りして行ってください。

右折方向の車線にある車に接触しないように、内輪差を十分考えあわせて大回りに右折してください

 

ゆっくり左折する

左折時に頼りになるのは、サイドミラーやモニターとなり自身の目が届きませんので特にご注意ください。

内輪差に注意し、死角に小型バイクや自転車が隠れていないか、細心の注意を払って左折してください。

 

小刻みに修正しながらバックする

バックも難しいです。

トレーラーは連結部分を持つ長い車体であるため、ハンドルをまっすぐにしていても左右のどちらかに曲がってしまいます。

ハンドル、車輪各部分に必要な遊びがあって曲がってしまいます。

ゆっくり、小刻みに修正しながらバックしてください。

ハンドル操作に気と頭を使いながら、トラクターのお尻でトレーラーを押すような感じでバックをしてください。

 

まとめ

2024年問題に向けて確実な対応策が無いまま、カウントダウンが始まっています。

フルトレーラーの活用はその対応策の一つになることと思います。

一人のドライバーだけに大きな負担をかけるということではありません。

連結・牽引という輸送における特殊技術を上手に活用して省力を図るのです。

これからの人口減少はどうしようもなく、限られた人材のなかでいかに負担を減らして労働していくか、効果的な労力提供をして、いかに収益を上げていくかを考えていかなければなりません。

知恵を使って乗り越えなければいけないこの先の時代において、AIばかりでなくフルトレーラーも大いに役に立ってくれることでしょう。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

【参考】トラック買取相場・実績はこちら

「金額だけ知りたい」という方もお気軽にトラックファイブにご連絡

トラック買取の無料査定はこちら

  • 豊富な実績

    買取12,000台/年

  • 最短即日から!

    高価買取

  • 日本全国無料!

    出張査定


関連記事一覧