トラックの洗車方法とは?頑固な汚れを落とす方法を徹底解説!

大型車両であるトラック、大きなサイズでは全長10mを越すトラックもありますが、その洗車には効率的な方法があります。

そしてトラックの洗車は、ただその車体をきれいに洗うためだけではありません。

洗車を行うことで、仕事の相棒であるトラックの隅々まで自身の目で確認し、不調を見つけることもできます。

いわば安全にも関わる洗車なのです。

今回の『豆知識』ではトラックの洗車方法、頑固な汚れを落とす方法を解説いたします。

「たかが洗車、されど洗車」、洗車の大切さを知って、毎日頑張って走ってくれる愛車に感謝の気持ちを込めてきれいに洗車してあげてください。

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トラックの洗車が必要な理由

ドライバーにとってトラックは仕事における大切なパートナーであり、重要な商売道具でもあります。

そのトラックを洗車する理由はただ汚れを落とすだけではありません。

 

・見た目のきれいさを保つため

トラックの洗車が必要な理由の一つ目は見た目のきれいさを保つためです。

長距離の運送中に、トラックは夏の熱い直射日光や冬の冷たい外気にさらされ、風雨ばかりか砂ぼこりや鳥の糞、虫の死骸などで車体に汚れは蓄積していきます。

その蓄積は、そのまま放置すればボディーの塗装を劣化させ、サビなどのダメージを拡大させることになってしまいます。

その見た目のダメージは仕事を発注する顧客にとってのイメージ悪化につながります。

日頃からの洗車は商売道具でもあるトラックの見た目のきれいさを保つためになるのです。

そのような考え方をすれば、トラックの洗車はドライバーの重要な仕事であると言えるでしょう。

 

・安全走行のため

トラックの洗車が必要なもう一つの理由は安全走行につながるからです。

走行後のトラックの洗車はトラック全体を目視確認することにつながります。

タイヤの劣化やキズの異常のような、各パーツの破損や劣化などを確認することができます。

トラック乗車前の日常点検と同様な目視確認が出来るのです。

それだけではなく、トラック運転中の視界確保に重要なミラーやガラスをきれいにすることも安全運転につながります。

車体全体の洗車に加えて、タイヤなどの各パーツのケアはトラックの維持経費削減にも間違いなく寄与します。

洗車を通してトラックの健康状態を把握することができるのです。

 

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トラックの洗車方法

大きな車体のトラックを効率よく洗車するための方法をご紹介します。

大型車両専用の洗車機もありますが、安全走行の確保のためにも手洗いをお勧めします。

しかしながら、全長10mを越す大型トラックを相手にする場合もあり、手洗いは大変な作業です。

毎日の業務を楽にするためにも、この洗車手順を頭に入れてください。

 

・ステップ1:まずは全体の水洗い

まずはトラック全体の水洗いによる下洗いです。

高圧洗浄機でトラックのボディーについた泥や汚れ、虫の死骸などの付着物を洗い流してください。

この時に大切なのは、水洗いは上部から下部方向に行うことです。

地球には重力があり、先に下部から汚れを洗い流してしまうと、そのあと落とす上部の汚れがきれいにした下部に流れ落ちて、せっかく洗車した部分を再び汚してしまいます。

自家用車の洗車と変わらない洗車方法です。

「上部から下部へ」を原則にして洗車を始めてください。

また、海岸部を走行した後には、タイヤ・ホイールの足回りやシャーシ下部も忘れずに泥とともに付着する塩も流し落としてください。

 

・ステップ2:専用シャンプーなどでボディー洗い

高圧洗浄機による汚れ落としを終えたあとは、ボディー洗い専用のカーシャンプーを使って水洗いだけでは落ちない汚れを落としていきます。

ここまでの下洗いがしっかりできていなくて、泥や砂などがボディーに付着していると、カーシャンプーでの洗車でボディーにそれを擦りつけて傷を作ってしまうことになりますので注意してください。

そして、カーシャンプーはしっかり泡立てて洗ってください。柔らかいスポンジや専用ブラシで円を描くように洗車してください。

水垢や虫の付着は高圧洗浄機やカーシャンプーだけでは落とせない場合もあります。そのような時には専用のボディークリーナーを使用して、無理にこすり落とさないようにしてください。

 

・ステップ3:足回り(タイヤ・ホイール)の洗浄

トラックで唯一地面に接触するのがタイヤですが、そのタイヤに付属するホイールは長距離走行後のトラックでは一番汚れている場所です。

その時々や場所によって変化する道路の状況によって足回りの汚れは変わってきます。

海岸線や冬季の積雪した道路を走った後には、念入りな水洗いを行って汚れを落とす必要があります。

海岸線の海風には塩分が含まれ、走行する道路の砂埃にも塩分が含まれます。

それらが付着した足回りのパーツやシャーシが、走行中に跳ねた石などでできた塗装が剥げた金属部分から腐蝕してしまいます。

また、冬期路面に撒かれる融雪剤にも塩分が含まれています。

それらが付着したタイヤ・ホイールの汚れもしっかり落として洗浄してください。

 

・ステップ4:仕上げの再度水洗い

カーシャンプーを使い、柔らかいスポンジや専用ブラシで円を描くように洗車を行なったあとには、再び上部から水洗いを行ってください。

カーシャンプーが残らないように注意して水洗いを行ってください。

カーシャンプーが水洗いで落ちると洗い残しがよく分かりますので、水洗いで洗い残しもしっかり落としてください。

この最後の水洗いが終わったあとには拭き取り仕上げが待っています。

自然乾燥でもよさそうなものですが、見た目にきれいに仕上げるためには乾燥前に専用タオルで素早く拭きあげる必要があります。

洗車用の水には地域によっては石灰分を含むものもあり、自然乾燥させてしまうと落としにくい厄介な水ジミを残してしまう場合がありますのでご注意ください。

 

・ステップ5:トラックのボディーケア

カーワックスやコーティング剤は、トラックのボディーを光り輝かすだけのために用いられるものではありません。

カーワックスやコーティング剤はトラックのボディーをケアしてくれます。

降雨や不意なタイミングでの水・汚れを弾き飛ばし、水はけを良くすることで汚れやゴミからトラックのボディーを守ってくれます。

多くのカーワックスやコーティング剤が専門店で売られており、長期間にわたって撥水や防塵効果を持つ製品を使用すれば、日常の洗車の手間を減らすことができます。

フロントガラス等のガラス類やサイドミラー等に撥水効果があるコーティング剤を使用すれば視界はよくなり、安全走行につながります。

トラックのボディーケアは安全運転にもつながるのです。

 

トラックの洗車に必要な道具

サイズが大きなトラックを効率的に、しかもきれいに洗車するためには専用の道具を使用してください。

トラックの洗車に必要な道具をご紹介します。

 

・高圧洗浄機

高圧洗浄機は水圧を利用して汚れを一気に落とします。

ボディーにこびりついた砂埃や泥の汚れをゴシゴシ洗って落とす必要はありません。

充電式でコードレスタイプの高圧洗浄機もあり、車高が高いトラックの天井を脚立を使って洗浄を行う時に便利です。

高圧洗浄機を使用することによって洗車時間の短縮も行うことができます。

下洗いで汚れを落として、カーシャンプーを使っての洗浄後の洗い流しにも利用でき、そこでも時間短縮を行うことができます。

 

・脚立

車高が高いトラックの洗車にもワックスがけにも脚立は必要なアイテムです。

横に平行移動が出来る足場式の脚立もあります。

脚立は普通では手が届かない天井などでの洗い・拭き取り・ワックスがけで活躍してくれます。

ただ、洗車中の転落事故には十分気を付けてください。

建設現場での転落事故でも脚立からの転落事故は多く、足場からの転落よりも事故件数は多く、実は転落事故全体のワーストワンが脚立からの落下なのです。

 

・カーシャンプー、クリーナーなど

ボディーにこびりついたしつこい汚れや油膜を落とすためにカーシャンプーは必要なアイテムです。

上部から下部への洗車を意識して行ってください。

脚立使用時には脚立からの落下防止を十分に注意して安全第一で行ってください。

カーシャンプーをしっかり泡立てて洗うことが必要でスポンジやブラシで円を描くように作業してください。

こびりついた虫や水垢などはカーシャンプーだけでは落ちない場合もあります。

そんな場合は専用のボディークリーナーを利用してください。

 

・ブラシ、タオル類

足回りをしっかり洗うためにブラシは必要です。

高圧洗浄機だけでは落ちないしつこい汚れはハンドブラシを使って洗ってください。

ボディーで手が届きにくい高い場所の洗浄には、柄が伸縮する伸縮式ブラシを使用すると作業がはかどります。

水やワックスがけのふき取りにもタオルが必要ですが、ボディーなどにキズを付けにくい洗車用タオルを使用すると効率よく作業できます。

 

・ワックスなどのボディーケア用剤

カーワックスやコーティングなどのケアアイテムを最後に使用することは、ボディーの見た目をきれいに仕上げるだけではなく、水の流れや切れをよくして汚れや小さなゴミを付着しにくくしてくれます。

ガラスやミラー用に開発された撥水効果を高めるコーティング剤を使用すれば雨天時でも走行中の視界は確保されて安全に運転を行うことができます。

 

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トラックの洗車のポイント

サイズの大きなトラックを効率的に洗車するためにはポイントがいくつかあります。

その方法をご紹介します。

 

・①大きな汚れから落とす

外を雨ざらしで走るトラックにはさまざまな汚れが付着します。

砂・鳥の糞・虫などです。

付着したまま放置すれば、落ちにくくなり、塗装に悪影響を与えたり、メッキ部分を錆びさせる原因にもなります。

まずは砂などの大きな汚れから落としてください。

洗車途中に傷をつける原因となるので注意してください。

 

・②洗いの基本は上から下へ

水洗いでもカーシャンプーを使っての洗車にしても、基本は上部から下部方向に洗っていくべきです。

下から洗ってしまうとせっかくきれいに洗った場所に再び汚れを流し、付着させてしまうことになりかねないからです。

 

・③汚れがひどい足回りは最後に

道路に接触するタイヤや道路に近いホイールのような足回り、車体底などは一番汚れがひどくなっています。

そして、一番汚れが目立ってしまう部分です。

そんな足回りは上部から流れ落ちてきた汚れと一緒にきれいに洗ってください。

 

まとめ

ドライバーの相棒であるトラックの洗車は見た目をよくするばかりでなく、トラックのボディーケアにもなっており、トラックの寿命を伸ばすことにもつながっているのです。

毎日頑張って走ってくれる愛車に感謝の気持ちを込めてきれいに洗車することは、すべて自分自身に返ってくることなのです。

トラックの洗車の大切さを再認識していただき、明日への糧としてこれからは洗車をしてください。

 

トラックファイブはこれからも皆様にさまざまな情報をこの『豆知識』でお届けしていきます。

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