クローラークレーンとはどんな車両?特徴や用途、他のクレーン車との違いなどを解説

クローラークレーンは建設車両として建設現場には欠くことのできない重要な存在です。

クローラーというタイヤ代わりの特殊な移動装置を持つことによって作業場所を選ぶこと無く不整地の造成地でも単独で移動し作業を行うことができる優れものです。

今回の『豆知識』ではこのクローラークレーンをご紹介し、特徴や他のクレーン車との違いなどを解説いたします。

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クローラークレーンとは

クローラークレーンとは建設時に必要な資機材などの重量物の移動や、トラックの積荷の荷降ろしや積み込みなどを行い、建設現場で活躍している移動式クレーンです。

クローラーが備わることによってその作業の場所を選ぶこと無く活躍します。

 

・クローラークレーンの特徴、サイズ、速度

クローラークレーンとはクローラーで移動するクレーンのことです。

クローラーは「無限軌道」という普段聞き慣れない日本語で説明されることが多いです。

よく耳にする言い方では「キャタピラー」があるのですが、このキャタピラーはご存じの方が多いと思いますが米国・キャタピラー社の登録商標です。

クローラーは英語の「crawler」地面をはう者、はって歩く動物のことを言います。

不整地をはうように移動して重量物を吊上げて移動させるクレーン車がクローラークレーンです。

クローラークレーンのサイズは、吊り上げ荷重が1〜5t未満の小型サイズと、吊り上げ荷重が5t以上の大型サイズに加え、桁が違う1000t以上の超特大サイズもあります。

走行は時速1~3kmと非常に遅いために公道を自走する事はできません。

 

・クローラークレーンの代表例

①コベルコ建機株式会社

神戸製鋼グループの建設機械メーカーです。

クローラークレーンの技術を転用して、世界一の解体作業高さ65m超(およそ21階建てビルに相当)を実現した超大型ビル解体専用機「SK3500D」が有名です。

 

②住友重機械建機クレーン株式会社

住友重機械工業と日立建機の合弁会社でクローラークレーン専門の会社です。

両社の長い歴史の中で技術を培った主力製品のSCXシリーズの他に、HLXシリーズ、SLXシリーズがあります。

 

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クローラークレーンの種類

 

①ジブ付きクローラークレーン

最も一般的な斜ブーム付きのクローラークレーンです。

ジブはクレーンの竿部分のことです。

 

②補助ジブ付きクローラークレーン

建設作業においては主ジブで揚重を行い軽いものは補助ジブを使います。

鉄骨を立てる際に重量のある柱や大梁は主軸で揚重し、比較的重くない小梁などを補助ジブで揚重します。

 

③タワークレーン式クローラークレーン

主ジブを垂直に立ててタワーのように固定し、補助ジブをアームとして使います。

吊り荷の重量が揃っている場合の作業に向いています。

 

④ラッフィングクレーン式クローラークレーン

タワークレーン式クローラークレーンをやや傾斜して使えるタイプです。

傾斜分だけ可動範囲は広がりますが、クレーン本体から離れるほどに揚重重量は少なくなっていきます。

 

クローラークレーンと他のクレーンの違い

クローラークレーンと他のクレーンの違いは、差異の基準で変わるでしょう。

ホイールクレーンはタイヤ付きの自走可能なクレーンです。

ホイールクレーンとクローラークレーンとの比較では、どちらが優れているのかではなく、その建設現場がクレーンに何を求めるかになると思います。

市街地における狭小地の現場でクローラークレーンが常駐して、いつも狭い現場に据え付けられていたら邪魔になるかも知れません。

ホイールクレーンのように必要な時にだけ登場し作業を終えたら去っていき、また次の必要時に登場する、そんな使い勝手が必要な現場もあるでしょう。

常駐で不整地を自走できるクローラークレーンは、造成工事などの規模が大きな土木現場には不可欠なクレーンと言えます。

クローラークレーンとホイールクレーンとを比べた場合にはそんな違いを見つけることができるかも知れません。

 

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クローラークレーンに必要な運転免許

クローラークレーンは公道を自走することがないので自動車運転免許は不要です。

必要になるのは労働安全衛生法に定められた国家資格となるクレーン操作の資格です。

 

厚生労働省が主管する免許・資格制度であり、落とすことを目的にした試験や講習ではありません。

内容をよく理解していただき、身に付けていただいて作業における事故・労働災害を、ゼロにするためのものであることをよくご理解いただきたいと思います。

吊上げ荷重による区分 運転に必要な資格
吊上げ荷重が5トン以上 移動式クレーン運転士免許
吊上げ荷重が1トン以上5トン未満 小型移動式クレーン運転技能講習
吊上げ荷重が1トン未満 移動式クレーンの運転の業務特別教育

 

※関連記事です、是非ご覧ください。

『クレーンの資格・免許の種類を解説!技能講習や特別教育についても』

2023.07.06

 

まとめ

クローラークレーンは建設現場には無くてはならない建設機械です。

今回の『豆知識』であらためてクローラークレーンの特徴などを知っていただいて、これからの業務に役立てていただければ幸いです。

トラックファイブはトラックばかりではなく、クローラークレーンなどの建設機械の買取も行っています。

ご不要のクローラークレーンがあれば是非連絡をください。

創業20年間に75万台以上の査定を行い、年間1万2千台以上の買取実績を持つトラックファイブが皆さまのお役に立てるよう努力します。

 

トラックファイブはこれからも皆様のお役に立つさまざまな情報をお届けします。

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