サイドアンダーミラーとは?特徴や役割について解説
トラック運転時の死角を完全になくす方法は無いのかも知れません。
しかし死角をなくす努力を怠るわけにはいきません。
いずれはカメラやAIの力で100%に近いフォローはされるのかも知れませんが、いつまでも人間の五感の活用を忘れてはならないでしょう。
機械に頼り切ってしまうと五感は衰え、いずれ思わぬトラブルにもつながる可能性があります。
今回の『豆知識』では視覚で確認するサイドアンダーミラーを解説いたします。
目次
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サイドアンダーミラーとは?
サイドアンダーミラーは、トラックの左側サイドミラーの下に付けられた補助ミラーです。
サイドミラーでは確認しにくい、フロントタイヤ左側近くの死角を目視するために備えられたミラーです。
1970年代に大型トラックの左折巻き込み事故が多発したために1978年に当時の運輸省通達で大型トラックにおいてサイドアンダーミラーの装着が義務化されました。
サイドアンダーミラーは、現在装着が増えているサイドアンダーカメラと比較して、故障しにくく使いやすいというメリットがあります。
・サイドアンダーミラーの役割
サイドアンダーミラーの一番の役割は助手席側直近側方の死角を減らすことです。
トラックばかりではなくSUV車などの車高が高い自動車に取り付けられてきました。
助手席側直近側方は車両が大きくなればなるほどドアミラーだけでの視認は困難です。
この確認困難な部分を見やすくして安全性を高める役割がこのサイドアンダーミラーにはあります。
補助のミラーとしての役割をサイドアンダーミラーは持っているのです。
そして、具体的には「間接視界基準」でこの左側視界の確保が義務化されています。
「間接視界基準」の定義は『運転者が運転席に座ったとき、自動車の前面及び左側面(左ハンドル車にあっては右側面)に接する高さ1m、直径0.3mの円柱(6歳児を模したもの)を直接、または鏡、画像などにより間接に視認できること。』とあります。
6歳児を想定した高さで作られた基準です。
2003年に中型トラック・小型トラック、軽・普通自動車にも適用されています。
・サイドアンダーミラーの見え方
サイドアンダーミラーの見え方は設置されたキャビン助手席側部の鏡面に映る通りなのです。
サイドアンダーミラーはサイドミラーやアンダーミラーとともに「間接視界基準」で設けられた範囲である車両の前面と左側側部を映しています。
トラックの運転席の位置は地上より2m以上高く、サイドアンダーミラーの位置は運転席から近いものとは言えません。
ドライバーの中には視力に自信がない方もいらっしゃると思いますが、普段からサイドアンダーミラーを見る癖をつけて、その決して大きくない鏡面の中の“異常”にすぐに気が付けるようにならなければなりません。
・サイドアンダーミラーの使い方
サイドアンダーミラーだけに限ったことではありませんが、業務始業時に通常点検を済ませて運転席に座り、左右のミラーを確認して必ず運転前に微調整を行いましょう。
ミラーに気になる曇りがあれば、必ず運転前にきれいに拭き取ってください。
どうしても生まれてしまう大型車両であるトラックの死角を、少しでも減らすためにサイドアンダーミラーやサイドミラー、アンダーミラーはあるのですが、正しい位置・角度に合わせないとその効果が発揮できません。
そして、運転時には必ずサイドアンダーミラー等を活用してください。
街中の交差点では発進時には必ず「間接視界基準」内に原付バイクや自転車などの小型車両がいないかの確認を行ってください。
車線変更時にも同様で、他の車両がいないかをよく確認してください。
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サイドアンダーミラーを採用する車が減っている?
サイドアンダーミラーを採用する車が減っているのは、「間接視界基準」を満たしていればサイドアンダーカメラなどのサイドアンダーミラー以外のパーツの装着にかえることが認められたからです。
「間接視界基準」は、2005年1月以降の新型車両や、2007年1月以降の生産車から適用されています。
これらの時期以降に生産された車両の場合、サイドアンダーミラーによる直視だけでなく、カメラ、モニターを使った画像によって「直前側方視界基準」を満たしてなければ、サイドアンダーミラーの取り付けが義務化されています。
ちなみに、それ以前に製造された車両は、任意での装着となっています。
近年はサイドアンダーミラー以外にサイドアンダーカメラによって死角を確認できるようにもなっているので、それぞれの長所・短所をよく理解して、ご自身の運転にあった装備を検討する事が大切だと思います。
サイドアンダーミラーと車載カメラは何が違う?
サイドアンダーミラーと車載カメラの違いは一目瞭然です。
車載カメラはこれからますます増えていくでしょう。そして、その車載カメラを現行のミラー類の代用とすることもますます増えていくことでしょう。
しかしそこにはメリットばかりではなくデメリットもあることをよくご理解ください。
・特徴
車載カメラはカメラとモニターでワンセットです。
カメラはとても小さなもので、後付けももちろん可能です。
車載カメラはキャビン内のモニターで「間接視界基準」を確認できる優れものです。
サイドミラー・サイドアンダーミラー・アンダーミラーよりも広い場所を視認できることが大きな特徴です。
・メリット、デメリット
サイドミラー・サイドアンダーミラー・アンダーミラーよりも広い場所を視認できる大きなメリットを持つ車載カメラですが、デメリットもあるのでご注意ください。
電気を使用する機器であるということが大きなデメリットになります。
万が一バッテリーに不具合が生じればまったく使い物にはならないです。
そして、社外のカメラのレンズにほこりや降雪時の雪、雨天時の雨が付着すればモニターに何も映し出すことはできません。
・見え方
車載カメラの方が車両まわりの広範囲を映し出してくれます。
サイドアンダーミラーなどと併設している場合はその距離感が違うので注意が必要です。
車内のモニターの位置は後付けであれば任意で好きな場所に設置できますが、視認場所としてサイドアンダーミラーと車載カメラのモニターの2か所あることに慣れる必要が出てきます。
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サイドアンダーミラーは乗用車用とトラック用で違う?
まずは装着義務化された時期が違います。
事故の多発があったその対策として、1970年代に先んじて大型トラックへの装着が義務化されています。
乗用車はその後です。
2003年に高さがあるボンネットを持つ乗用車及び小型トラック、中型トラックを対象として「間接視界基準」が導入され装着が義務化されました。
そして、サイズが大きく車高が高い大型トラックの方が、死角が広くなることが大きな違いです。
そのために乗用車用とトラック用ではサイドアンダーミラーの取り付け位置が違っています。
サイドアンダーミラーは後付け可能?
サイドアンダーミラーは後付け可能です。
ただ、その製品によっては車検に通らない場合があるのでよく確かめて利用してください。
万が一車検に通らない製品であれば車検時には外してください。
もともとサイドアンダーミラーがない車に、安全のために装着したのに車検に通らないことがあることには違和感がありますが、ルールであれば仕方ないことです。
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サイドアンダーミラーは車検で注意が必要?
サイドアンダーミラーは車検で注意が必要です。
後付けをする場合、純正パーツを選ばなければ車検に通りません。
その装着理由が「間接視界基準」の範囲の確認を行いトラックの走行時における安全性を高めることが理由であっても保安基準とは関係ありません。
サイドアンダーミラーを後付けした場合、車検時には取り外すようにしてください。
まとめ
トラックはその大きな車体により死角が発生しやすいのはどうしようもないことです。
ドライバーのミッションはより多くの積荷を無事故・安全に輸送し、お客様のもとに届けることです。
サイドアンダーミラーと、今後ますますAIの進化とともに変わっていくことであろうサイドアンダーカメラを上手に利用して両者併用での視認が望ましいように今のところは思われます。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報を皆さまにお届けします。
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