クラッチ交換の費用相場は?交換時期や故障の原因まで解説

トラックに限らず一般車両において、重要な部品が数多くありますが、クラッチはエンジンに次いで重要な部品ということがいえるのではないでしょうか。

運転操作の要となるクラッチは安定した走りに欠かすことはできず、上り坂での発進時や下り坂でのエンジンブレーキの利かせ具合に大きく影響を与えます。

安全でかつ経済的な走行を目指すのであれば、クラッチは非常に重要な役割を果たします。

今回の『豆知識』はこのクラッチの解説です。

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車のクラッチとは?

トラックや多くの車両に搭載されているクラッチはエンジンの駆動力をトランスミッションに伝えたり、遮ったりする役目を持っています。

MT車にしかクラッチペダルはありませんが、AT車にもクラッチに相当する機能は搭載されていて、走行状態によって自動でクラッチの操作を行っているのです。

タイミングの良いクラッチの操作は振動を少なくして安定した走行を可能にし、トラックが運ぶ荷に大きな衝撃・振動を与えることなく輸送することが可能です。

そして、上手なクラッチ操作は燃費の向上にもつながるのです。

クラッチは経年劣化するパーツです。

その経年劣化に加えて、使用方法によってその劣化のスピードは変わってきます。

摩耗したクラッチはそのまま使用を続けることはできません。

クラッチが滑り出して、エンジンの回転数ばかりが上がって自動車のスピードが上がらなくなってしまったら、クラッチ板の摩耗が限界を超えてしまっています。

そのような場合にはクラッチを交換する必要が出てきます。

クラッチは消耗品なのです。

早期にクラッチの摩耗状態に気づいてクラッチを交換してください。

安全運転、経済走行やトラックの寿命を長持ちさせるために重要なことです。

 

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車のクラッチの交換費用相場

トラックのパーツとしてエンジンに次ぐ重要なクラッチの交換費用相場は安いものではありません。

トラックの大きさ、エンジンの大きさによってクラッチや付属部品のサイズも変わりますので、当然トラックの大きさで交換費用は変わってきます。

トラックの大きさ 費用の目安
小型トラック(2トントラック) 10万円~15万円
中型トラック(4トントラック) 15万円~20万円
増トントラック(6.5、8トントラック) 20万円~25万円
大型トラック (10トントラック) 20万円~30万円

 

あくまでも費用の目安として参考にしてください。

地域による値段の相違や、同時に合わせて他の部品の交換や修理を行うことによっても交換費用は変わってくることでしょう。

 

クラッチの交換を安く出来る場所は?

大きな運送会社であって自社に整備工場がある場合を除けば、クラッチを交換する場所を探さなければなりません。

しかも交換費用が少しでも安い場所を探す場合が多いでしょう。

交換が出来る場所の候補としてはディーラーと一般の整備工場が上がってきます。

この比較は難しく、これだという決め手がなく、実際にクラッチ交換が必要になった際には相見積もりを取って決めることがよいでしょう。

そしてその時にはこのディーラーと一般の整備工場の特性をよく知って判断してください。

ディーラーの一番の特性は補償があることと、純正のクラッチとの交換になることです。

整備工場の特性は、一般的にはかかる費用がディーラーよりも安いとされていることです。

しかし、この交換費用は業者や地域によって変わってきますので一般的に言われることがそのままあてはまるとは限りません。

ディーラーと可能であれば複数社の整備工場から相見積もりを取って、安くできる場所を探すことが一番お得かも知れません。

 

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車のクラッチ交換に適切な時期とは?

トラックのクラッチ交換に適切な時期を選んで費用対効果が一番高い時にクラッチ交換を行ってください。

適切な時期と考えられる交換の目安をいくつかご紹介します。

 

・クラッチが滑り出した時

クラッチが滑り出した時はすぐに交換しなければならないタイミングです。

クラッチに遊びが無くなり、クラッチをつないだ時にガタガタと振動します。

ギアチェンジしてもエンジンの回転は車軸に反映されることはありません。

エンジンの動力が車輪に伝わらない状態になっているのです。

速度も上がることはなく、なるべく早く点検してもらって、クラッチを交換する必要がこのような場合にはあります。

 

・走行距離数

クラッチの寿命とされる走行距離数の目安は10万㎞とされています。

クラッチディスクの摩耗の一番大きな原因は、半クラッチの多用です。

ドライバーの運転の癖によってこの10万㎞は短くも長くもなるということです。

ですからこの10万kmはあくまでも目安として考えていただきたく思います。

日頃の運転で得られるドライバーの感覚は非常に大切です。

 

・使用年数

クラッチの一般的な耐久年数は7~8年とされています。

使用年数もクラッチの寿命を見極める基準の一つと言えるでしょうが、トラックの使用環境や走行距離数と同様でドライバーの運転の癖によっても変わってくることでしょう。

耐久年数が7~8年よりも短くなることは十分考えられますので、あくまでも目安として考えてください。

 

・異音、異臭を感じた時

ドライバーが運転席にいて異音や異臭を感じる時はかなり危険な状態になっていると判断してください。

すぐに整備工場かディーラーに持ち込んで状況を説明し、すぐに点検・修理を行ってください。

 

車のクラッチが摩耗する要因

トラックのクラッチはこれまでに説明させていただいたように使用することで経年劣化していきます。

そして、それ以上にトラックのおかれた環境やドライバーの運転の仕方によってクラッチの摩耗状況は変わってきます。

 

・半クラッチの多用

半クラッチは必要な運転操作の一つなのですが、必要以上の多用は想定以上にクラッチの摩耗を進めてしまうのです。

半クラッチを多用する傾向の方は意識してクラッチの使い方を変えてみてください。

日常のギアチェンジ時に、ご自身の運転方法、クラッチの操作方法に注意して使い方を少しずつ変えていってください。

 

・正しい運転方法ではない

正しい運転方法とは半クラッチの使い方も含めてのクラッチの使用方法が正しいかです。

普段のギアチェンジ時に変速の仕方を見直してみてください。

エンジン始動時には低い回転数であるローギアにつなぎ順番にシフトアップしていくようにしてください。

クラッチ板に無駄な摩擦をかけないように運転してください。

 

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クラッチを長持ちさせる方法は?

クラッチを長持ちさせる方法としては上記のクラッチが摩耗する要因を読み解いていただき、その要因に該当しないように運転すればよいのです。

必要以上の半クラッチの多用は避けてください。

運転に必要な半クラッチですが過ぎたる多用は害悪になってしまいます。

正しい運転方法を行い適切なギアチェンジがなされて、クラッチに必要以上の負担がかからないように心がけてください。

トラックをいたわる気持ちをもって運転することがクラッチを長持ちさせることにつながっていきます。

 

まとめ

クラッチは、重量物を積載して走り自重も重いトラックには必要不可欠なパーツです。

トラックがスムーズに発進できるのも、坂道をスムーズに上り下りができるのもこのクラッチがあるからなのです。

安全走行と経済走行の両輪を上手に回すためには、このクラッチの使用方法がポイントになってきます。

普段のクラッチの使用方法に気を配り、このクラッチの力を最大限に活かしてください。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報を皆さまにお届けします。

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