増トントラック(増トン車)とは?定義やサイズ、メリット、必要な免許などを解説
多くの顧客がさまざまな要望をし、それに当たり前の安全走行で応えて、ドライバーたちは顧客の要望を満たします。
そのようななかでトラック事業者たちは適正な利益を享受しなければなりません。
増トントラックは、トラックとトラックの走行に関係する法と人間の知恵によって生まれています。
費用対効果を考えて経営者の皆さんは増トントラックを選択しています。
メーカーも経営者の皆さんの要望に応えて、多種の増トントラックを送り出しています。
今回の『豆知識』では増トントラック(増トン車)を取り上げました。
目次
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増トントラック(増トン車)とは?
増トントラック(増トン車)とは道路交通法及び道路運送車両法で定められた最大積載量、車両総重量を最大限に利用して標準タイプのトラックの積載量を増やした(増トンした)トラックのことを言います。
ワンランクサイズが上の車両を購入するより費用を抑えることができ、維持経費も抑えることができる大きなメリットがあります。
・増トントラックが生まれた背景
増トントラックの多くは中型トラックです。
2007年の道路交通法の改正によって中型免許が新設されました。
これによって中型トラックの車両総重量は8トン未満でしたが、11トン未満に引き上げられて中型トラックで多くの荷物を運べるようになりました。
中型トラックの車体を大きくして積載量を増やし、扱いが中型トラックであるならば大型トラックより車両費は安く、燃料費・点検費などの経費も安い増トントラックにお得感があります。
さらに大型トラックの積載量まで必要が無い場合は増トントラックは、なお経済的に好ましいトラックとして受け入れられました。
・中型トラックと増トントラックの違い、見分け方
増トントラックは積載量を重視したトラックです。
増トントラックは中型トラックのシャーシや車軸を強化して架台のサイズを大きくして積載量を増やしていますので、通常の中型トラックとはよく見ると違いがあるのが分かります。
車軸の強化のために通常の中型トラックはホイールのボルトが6個なのに対して増トントラックはボルトが8個になっています。
そして、タイヤは少し大きいサイズに変更されています。
サイドバンパーの増設とサイドミラーにアンダーミラーが追加されています。
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増トントラックの定義
4トントラックからの増トントラックの定義は、車両総重量8~11トン未満、最大積載量5~6.5トン未満のトラックです。
この定義内の増トントラックであれば4トントラックをベースにして製造され、最大積載量だけ見れば6トントラックですが、扱いは4トントラックと見なされる増トントラックになります。
これに当たるサイズのトラックは中型トラックのワイドロングでほぼ同等となります。
この最大積載量6.5トンは中型免許で運転できる最大限の積載量となります。
増トントラックの主な特徴
増トントラックの主な特徴としては作業効率がよくなったり、経済的なメリットがあったりしますが、デメリットもないわけではありません。
それらメリット・デメリットを簡単にご紹介します。
・一般的なトラックより積載量が多い
増トントラックの主たる目的は積載量のアップです。
4トンほどの最大積載量だった4トントラックが4トントラック扱いのまま6.5トン未満の最大積載量となります。
一般的な4トントラックより積載量が多くなり、一度にたくさんの荷を運ぶことが可能になります。
・荷台の大型化でコスト削減ができる
増トンした荷台の大型化は一度に多くの荷を運ぶことでコスト削減を可能にします。
そして、大型トラックを導入するよりもリーズナブルな価格で大型トラックに近い運送が可能になります。
場合によっては小型トラック2台を所有し、稼働させるよりも経費はかからずメリットは大きいかも知れません。
・運転技術が必要になる
これは増トントラックの主な特徴のなかでもデメリットになるかも知れません。
シャーシや車軸は強化しているものの、中型トラックの駆動での走行になり、一般の中型トラックとは重量バランスも変わってきますので、慣れと高い運転技術が必要になります。
・運転免許の種類が異なる
4トントラックの増トントラックであっても車両総重量もしくは最大積載量が中型免許の規定サイズより大きければ大型免許が必要になります。
さまざまなサイズの増トントラックがあるので注意が必要です。
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増トントラックのサイズ・寸法【クラス別】
増トンされたトラックの具体的なサイズ・寸法を確認したいと思います。
6トンクラスおよび8トンクラスのトラックを見てみます。
・6トンクラス
6トンクラスの増トントラックは6トン前後の積載量を確保できるように製造されています。
中型免許での運転が可能なサイズである最大積載量6.5トン、車両総重量11トンという条件をクリアしています。
この制限をオーバーしてしまえば大型免許が必要になります。
中型免許で一番多くの荷を積めるのがこの増トントラックである6トントラックです。
(ファイター平ボディ:三菱ふそうトラック・バス)
・車両総重量 10.9トン
・最大積載量 6.3トン
・全長 7.7メートル
・全幅 2.4メートル
・全高 2.5メートル
(フォワード平ボディ:いすゞ自動車)
・車両総重量 10.0トン
・最大積載量 5.8トン
・全幅 2.2メートル
・全高 2.6メートル
最大積載量6.5トンを目指しての増トンで出来上がった寸法のトラックです。
・8トンクラス
8トンクラスの増トントラックはすべて大型免許が必要な大型トラックです。
6トンクラスの増トントラックのように6トン前後の積載量を確保して中型免許にこだわる必要が無いので、サイズはさまざまです。
(ファイター平ボディ:三菱ふそうトラック・バス)
・車両総重量 13.3トン
・最大積載量 8.5トン
・全長 7.5メートル
・全幅 2.3メートル
・全高 2.6メートル
(コンドル平ボディ:UDトラックス)
・車両総重量 15.2トン
・最大積載量 8.6トン
・全長 10.9 メートル
・全幅 2.5 メートル
・全高 2.8 メートル
ほぼ変わらない最大積載量を確保していますが、全長他サイズは違っています。
※増トントラックの過去記事です。
是非ご参照ください。
『8トントラックとは?寸法や必要な免許、販売価格まで解説!』
増トントラックの運転に必要な免許
中型免許で運転ができる4トントラックから増トンしての6トントラック、8トントラックは、道路交通法の車両総重量11トン未満、最大積載量6.5トン未満をオーバーすれば中型免許では運転できません。
大型免許が必要となります。
増トントラックの多くは4トントラックの増トンです。
大型トラックである10トントラックの増トンも過去には存在していたようです。
しかしながら25トンの車両総重量を簡単にオーバーしてしまう可能性があり現在はありません。
それくらい過積載の罰則は厳しいです。
過積載の罰則は大型トラックには特に厳しく、状態によってはドライバーには6点加点の免停30日です。
事業者にも行政処分が科され、営業停止もあり仕事どころか得意先からの信用も失ってしまいます。
そんな危険な可能性のある増トントラックを誰も望みはしないでしょう。
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まとめ
メリットもあり、デメリットもある増トン車ですが、中型トラックの感覚で大型トラックの積載量に近い荷を運べることは大きなメリットです。
初期投資である車両費が安いことと、車両点検・メンテナンス費用や自動車税が安いことも大きなメリットでしょう。
大型トラックの積載量に近い荷を積んでその難しい運転に慣れて次のステップとして大型免許を目指してはいかがでしょうか。
ご自身の仕事の範囲を広げるトレーニングとして中型トラックの増トントラックである6トントラックや8トントラックの運転に慣れてください。
トラックファイブは『豆知識』でこれからもさまざまな情報をお届けします。
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