デコトラってどんなもの?装備やデコトラ文化の現状、中古車売却についてもご紹介!
2021年、東京パラリンピック開会式に登場したデコトラで初めてその存在を知った若い方も少なくはなかったことでしょう。
威風堂々としたその姿、輝くネオンに目をくぎ付けにされ、シルバー世代やその予備軍たちは昭和の古き良き時代を懐かしみ思い出していたに違いありません。
昭和の一時期に一世を風靡し、今またその人気が増えつつあるデコトラを今回の『豆記事』で中古車としての売却情報まで含めてご紹介します。
目次
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豊富な実績
買取12,000台/年
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最短即日から!
高価買取
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日本全国無料!
出張査定
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フォームに入力するだけ
デコトラとは?
独特で華美な装飾品や派手な塗装で外装を装飾した貨物自動車がデコトラです。
車両サイズは大小問うことは無く、軽トラックから大型トラックまでデコトラは存在します。
キャビン内まで装飾を施し、ドライバーの生活の場でもある運転席を心地良い場所にもしています。
見た目だけのデコトラと思われる方が多いと思いますが、隅々までのペイントは防錆性能があり、重量のある装飾品を装備することは最大積載量を減らし減税につながる減トンを目的にするドライバーもいるのです。
一石二鳥の考え方と言えるかも知れません。
・デコトラの名前の由来
デコトラの名前の由来は、ご想像通りデコレーショントラックの略語です。
しかしながらこのデコトラは青島文化教材社(プラモデルメーカー)の登録商標です。
そのため、アートトラックとも呼ばれています。
日本のこのデコトラ文化は海外にも知れ渡っており、英語圏においては “Dekotora” または “Decotora”として認知されています。
・デコトラの歴史
デコトラの発祥には諸説がありますが、デコトラを日本中に知らしめたのは映画でした。
もともとは鮮魚を運ぶトラックの防錆や減トンなどの実用性も兼ね備えたものでしたが、1970年代の東映映画『トラック野郎』が一世を風靡しました。
菅原文太と愛川欽也が主演したこの映画は涙あり笑いありの人情活劇でしたが、いい意味でデコトラを世の中に紹介してくれました。
それこそ子供からお年寄りまでデコトラを知るようになりました。
しかし、1980年代に入り『トラック野郎』は打ち切られました。
警察の取締まりが強化され、この頃トラックの電飾も規制されます。
ここで下火になるデコトラブームでしたが、無くなることはありませんでした。
今なお多くのファンやデコトラ愛好家たちの団体は存在し、マニアたちの集まりではなく、交通遺児・父兄のためのチャリティーなどを開催しています。
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デコトラの装備
目を引くデコトラの装飾された装備はさまざまです。
外装からキャビン内部までをトラックオーナーの主義主張を表す装備満載のデコトラもあれば、電飾だけやバンパーだけの1点取り換えなど装飾の仕方もさまざまです。
・フロントバンパー
デコトラの顔ともなるフロントバンパーは取り換え作業が容易でありながら、デコトラの印象を強くできるので人気があります。
さまざまな種類のフロントバンパーがあります。
前出しバンパー、ダブルバンパー、舟形バンパー、キャデラック型バンパー、ラッセル戻しバンパーなどがあり、各メーカートラックに合わせて各スタイルが販売されています。
しかし、車長が長くなってしまうと改造の届が必要になるか、違反となってしまうので要注意です。
・キャビン内装
デコトラに限らずトラックのキャビンはドライバーが一番長く滞在する場所で、運転以外でも仮眠に利用したり、事務作業、休憩・食事に利用するプライベートな空間です。
ある意味個人の生活空間でもあるキャビン内装の改造には個人の趣味や好き嫌い、それこそ人生まで表現をしている空間です。
シートや天井やインパネの内装にこだわり、シャンデリアばかりか華美なカーテンまであったりとトラックのキャビンだとは思えないドライバーの思いの詰まった空間です。
・デコトラ外装のペインティング
デコトラが私たちの目を惹き付ける一番はボディのペインティングでしょう。
そして、デコトラ改造で一番法律に抵触することなく出来るのがこのペインティングでしょう。
数限りなくペインティングの種類はあります。
会社名を入れて宣伝をするデコトラもあれば、地元の名産・うまいものを宣伝する長距離を走るデコトラ、ドライバー自身の主義主張を書き上げたり、好きな歌手の模写と歌詞を書いたりとさまざまです。
私たちの目と頭を楽しませてくれるデコトラ外装のペインティングです。
デコトラ文化の現状
ある意味趣味の世界のデコトラです。
根強い愛好家は存在するものの、普通のトラックをデコトラに装飾・変身させるのには相応の費用がかかります。
世の流れに左右されるのは仕方ないかも知れません。
・デコトラ文化は衰退したの?
1970年代のデコトラブーム最盛期から見ればデコトラブームは衰退していったと言わざるを得ません。
一つの理由はあまりの熱狂ぶりに警察の取締りが強化されたからでした。
電飾やスモークガラスの規制はこの頃生まれました。
下火にはなるものの、デコトラブームの火は完全に消えることなく続いてきましたが、次の沈滞の理由は景気でした。
燃料費の高騰です。
2000年代70円台/Lから100円台へ軽油価格は上がり、運送業界の経費削減は激化していきました。
しかしデコトラ文化は生き残り、さまざまなイベントを催して人を集めるきっかけを作っています。
・デコトラは再び注目されている
根強いファンがいてデコトラは今再び注目されているのです。
“Dekotora” または “Decotora”として海外における英語圏ではその存在を知るマニアたちも少なくないのです。
東京パラリンピック開会式でデコトラが採用されたのもその一例です。
世界に通用する日本の絵画である浮世絵アートのデコトラから布袋寅泰がギター演奏をしながら出てきた場面はメディアに流れ、世界中で日本のデコトラの存在は再確認されたのです。
デコトラ世代ではない若いドライバーたちの間でも男女の性別は関係無く、自身の好みや個性を主張したトラックの装飾であるデコトラが生まれ始めています。
昭和のデコトラブームと違う令和のデコトラブームが今後起こるかも知れません。
・デコトライベントも開催されている
今なお多くのデコトラファンはいます。
デコトラ愛好家たちの団体も存在し、マニアや愛好家たちの趣味の集まりだけではなく、交通遺児・父兄のためのチャリティーなどを開催しています。
そして、阪神淡路大震災をはじめ、東日本大震災などに自衛隊や警察などの公用車両より早く現地に乗り込み救援物資を運び込み、炊き出しを行いました。
そんな被災地に届ける募金を集めるチャリティーのためのイベントも開催されています。
いまだにデコトラ愛好家たちのそんなイベントは全国で月数回のペースで催され、写真撮影会を行い、そこで集まった収益を被災地や交通遺児や被災地へのチャリティーの資金として活かしています。
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こんなデコトラは車検に合格できない
さまざまな装飾のあるデコトラですが、パーツひとつを装着する事だけで全長・全幅・全高・重量が変わる場合があります。
もちろん車検に合格できないデコトラでは費用をかけて装飾してもその意味がありません。
道路交通法及び道路運送車両法の遵守が最優先です。
車検に合格できないデコトラを取り上げてみました。
・全長、全幅、全高、重量及び車高
デコトラの装飾品のなかにはバンパーやサイドステップ、マフラーなど簡単に取り付けができるものが多いです。
そしてパーツ一つの装着だけで車検証に記載された車体のサイズと大きく変わってしまう可能性があります。
車検は車検証に記載されたサイズと合致していて合格できます。
デコトラ装飾部品装着の際には専門業者に相談してから装着をして下さい。
・窓ガラスの可視光透過率
フロントガラスと運転席と助手席の窓ガラスは、可視光透過率が70%以上を確保していることが車検通過の条件です。
車検前に万が一可視光透過率が70%以上を確保しないフィルムを貼っていた場合には、はがしてしまうか、可視光透過率が70%以上を確保するフィルムに貼り替えてください。
この可視光透過率は整備工場で調べることが出来ますので、心配な方は事前に調べてみてください。
なお、後部の窓ガラスには可視光透過率がさだめられていませんのでスモークガラスでも大丈夫です。
・ライトの色
車両のライトは種類によって色が決められています。
(ライトの種類) (色)
・ブレーキランプ 赤
・テールランプ 赤
・ウィンカー 橙
・フォグランプ 白・淡黄
・バックランプ 白
・リフレクター 赤
デコトラ全盛期のような派手な電飾は少ないでしょうが、普通のトラックよりはライトの数は多いと思います。
間違いない決められた色のライトになっているかの確認は大切です。
車検を受けるときの注意点
デコトラでも車検は通ります。
その際、道路交通法及び道路運送車両法の遵守が最優先です。
規定内の装飾品の取付けや交換であれば問題は無いでしょうが、不安が残る場合にはデコトラ専門の部品装飾業者に相談しましょう。
そして車検も一般の整備工場や車検専門店に頼むのではなく、デコトラを扱う業者に相談して任せましょう。
適正な車検を受けて気持ちよく公道を走ってください。
デコトラの電飾は闇街道を走るためではなく、一般の公道を皆の注目を浴びて胸を張って走るためのものです。
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デコトラの中古車は売れるの?
デコトラの中古車は売れます。
ただ、一般的な買取業者だと嫌厭される場合が多いです。
デコトラ専門の買取業者に依頼するのが得策かも知れませんが、買い手の立場が強くなって足元を見られてしまう可能性があります。
改造車両にも広く販路を持つトラックファイブにご相談ください。
年間1万台をゆうに越える買取実績を持つ、トラック・重機買取専門業者であるトラックファイブにお任せください。
是非ご参照ください
※TRUCK BIZ (2023.02.14)過去記事参照
『改造したトラックは高く売れる?トラック買取に影響する改造の範囲はどこまで?』
まとめ
デコトラは日本の文化だと言っても過言ではないでしょう。
この先世の中は変わっていき、トラックは電気化や無人化が進みどんどんシステマチックな世界のなかに入って行ってしまいそうです。
『トラック野郎』をもろ手を挙げていいものだとは言いませんが、積荷をお客様までお届けするのは機械では無く、人間であり人間の心だと思います。
『昭和の無くしてはいけないもの』のなかの一つにこのデコトラも含まれるに違いないと思います。
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