バックホーとは?ユンボ・ショベルカーとの違いや免許・資格、価格相場まで!

私たちの生活や産業の基盤であるインフラ建設に欠かすことの出来ない重機の代表選手のバックホーは多くの呼び名で建設業に携わる皆さんばかりではなく、一般の皆さんにも親しまれています。

ショベルカー、油圧ショベル、ユンボなどの名称の違いやバックホーの運転に必要となる免許・資格や価格の相場までを今回の『豆知識』でお伝えしたいと思います。

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バックホーとは

子ども達が遊ぶトミカのミニカーにもこのバックホーはあります。

それくらい私たちの生活に馴染んだ建機の中のバックホーと言えるでしょう。

人間の手だけで土砂の掘削、土木工事を行っていた時代とは格段の差があります。

掘削を行う、土砂をすくう、移動させる。

単純な作業ですが、都市づくり、建設工事に無くてはならないものなのです。

そんな作業に特化したバックホーが存在しなければ時代はもっともっと遅れていたかも知れません。

人間の叡智の結晶がバックホーです。

この先もっとITCは浸透し、カーボンニュートラルに向けてまだまだバックホーは進化していくことでしょう。

 

・バックホーの特徴

バックホーの特徴はなんと言っても大きく力強いバケットです。

太いアームの先に装着されたバケットはオペレーターの操縦で人間の手・腕のように動き、一度に大量の土砂を掘削し、そのままダンプカーに運び込むことも出来ます。

掘削土砂を山盛りに仮積みすることも可能で、不整地を移動することを得意とする無限軌道(キャタピラ)でバックホーは建設作業地内を安定して移動しバケットの背でその山盛りにした掘削土砂を転圧して風雨での流出を防ぎます。

そして熟練したオペレーターの操作によっては埋蔵文化財発掘時の地中に埋まる土器を破損させること無くバケットで探りあてることの出来る繊細さも持ち合わせます。

 

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バックホー、ユンボ、ショベルカーの違いとは

バックホー、ユンボ、ショベルカーに違いはありません。

社団法人日本建設機械工業会および日本の鉱工業に関する日本の規格を定めたJIS規格(日本工業規格)では『油圧ショベル』と名称しています。

日本のバックホー製造メーカーは大手機械製作、重機製作メーカーである住友建機、小松製作所、日立建機等があります。

そのメーカー各社とも製品カタログのバックホーの名称には『油圧ショベル』の名称を使用しています。

バックホーは英語でbackhoeです。

hoeは農作業用の鍬(くわ)を意味します。

バケットをオペレーター側にかき込むように作動させて土砂を移動させる姿から命名されたようです。

バックホーはアームの先のバケットの種類の違うものへの付け替えやまったく別のアタッチメント(コンクリートや岩の破砕・削岩用など)に付け替えることで本来の名称のバックホー以外の働きもします。

ユンボ、ショベルカー等の名称は製品の成り立ちや時代の流れによる世の中の認識などで呼称されてきています。

 

・名称の使い分け方

バックホー

英語でbackhoeのバックホーはこの名称の通りバケットを手前に移動させることが出来るようにアタッチメントであるバケットがオペレーターに向けて取り付けられています。

このバックホーに対してアームの先のバケットを前向きに取り付けたものをローディングショベルと言います。

 

ユンボ

フランスのシカム社(SICAM社)の製品呼称がユンボのスタートです。

現在日本ではレンタルのニッケンがこのユンボを登録商標(商標登録第2086745号)として取り扱っています。

三文字であること、呼びやすい語感であることも手伝ってか建設作業現場の従事者の間ではこのユンボの呼称が一番浸透しています。

 

ショベルカー

建設業界ではバックホー・ユンボ、一般社会の間ではこのショベルカーが呼称として浸透しています。

どれもが同じ油圧ショベルです。

人間の腕のようなアームの先には爪の付いたバケットが装着され、オペレーターの操縦によって上下・前後・左右と自在に動きその作業風景はまるで人間の手が作業をしているようです。

 

・実際の現場ではどう呼ばれている?

では実際、このバックホーが現場ではどう呼ばれているのでしょうか。

建設作業現場には建築工事と土木工事があります。

建築工事であるビルやマンション建設の際にも必ず土木工事である基礎工事において地盤の掘削工事があり、このバックホーが活躍します。

建築工事、土木工事ともに、現場で働く作業員さん達はユンボとバックホーを呼びます。

日本建設機械工業会やJIS規格で定められた油圧ショベルでは堅苦しく、ショベルカー、バックホーより語数の少ないユンボの方が何かと忙しい建設現場においてはふさわしく向いているようです。

油圧ショベルのアタッチメントであるショベルを運転席側に向けたものがバックホウであり、これに対してショベルを前方に向けた油圧シャベルであるローディングショベルというようにアタッチメントで呼称が違うものの同じ油圧シャベルであり、ユンボなのです。

ただし作業能力は違い、ローディングショベルは同じ土砂を掘削するにしても土砂を押し上げる動きとなるので地表より上での作業、これに対してバックホウは地表下の掘削作業に適します。

ユンボにはさまざまな能力があります。

 

バックホーのショベルのサイズ

 

バックホーの主たる作業内容は土砂の掘削です。

そのためにバックホーのサイズの分け方は機体重量であったりバケットの容積であったりします。

すくい取る土砂の重量に負けないだけのバックホーの機体重量は必要になり、バケットのサイズが大きくなればなるほど機体重量は増します。

バケット0.45㎥ならば機体重量13トン、バケット0.7㎥ならば機体重量20トンのように釣り合いの取れたバケットと機体重量のバランスとなります。

バケットのサイズは0.1,0.2,0.4、0.7のように容積の㎥数の数字だけで表記されます。

そして、コンマ1(イチ),コンマ2(ニ),コンマ4(ヨン),コンマ7(ナナ)のように呼称されます。

油圧ショベルメーカー各社によって各バックホーの型式番号を決めており、それによってのショベルサイズの識別が可能な場合もあります。

型式番号はバックホーの車体にローマ字と二桁から三桁の数字が表記されています。

ローマ字はメーカー名を表し、数字は大きくなるほどバケットの㎥数は増えます。

そしてこの数字はメーカー統一のものではありませんので正確に知るには各社もしくはディーラーに問い合わせが必要です。

ちなみにメーカー名は小松製作所がPC、コベルコがSK、住友建機がSH、日立建機がEXもしくはZX、KATOがHDなどのように決まった表記がされています。

 

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バックホーの必要な免許・資格一覧

バックホーの運転には車両総重量に応じた運転免許に加えて『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育講習』もしくは『車両系建設機械運転技能講習』を受け取得する資格が必要です。

タイヤを装着したバックホーであるホイール式油圧ショベルは公道の走行も可能ですが当然ナンバープレートの装着義務が生じます。

 

・バックホーの操作に必要な免許、資格

バックホー操作に必要な資格は各メーカーが運営する教習所での講習受講が必要です。

自動車教習所のように希望の時間で講習受講は出来ず、まとまった時間を確保しての受講が必要となります。

 

〈重量3トン未満の場合〉

バックホーの重量が3トン未満であれば『小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育』が必要な資格となります。

小型車両系建設機械は労働安全衛生法で指定された建設機械のなかの車両重量が3トン未満のものを言います。

この特別教育は学科が7時間、実技が6時間です。

学科の内容は走行や操作、機械の構造、扱い方など一般的な知識です。

実技では走行と作業における機器の操作を覚えます。

この特別教育の申し込みは各メーカーが運営する教習所へ直接申し込みます。

 

〈重量3トン以上の場合〉

バックホーの重量が3トン以上であれば『車両系建設機械運転技能講習』が必要な資格となります。

車両系建設機械は自走可能な機械のことを言い、労働安全衛生法施行例別表7で該当する建設機器が指定されています。

バックホーはこのなかで車両系建設機械に含まれて、使用目的によって「整地・運搬・積込み用及び掘削用」「解体用」の区分に分類されます。

この運転技能講習は学科が13時間、実技が25時間あります。

この申し込みは各メーカーが運営する教習所へ直接申し込みます。

取得している運転免許や実務経験、資格等で免除される講習もあります。

 

・バックホーが公道で運転する場合に必要な免許、資格

タイヤが装着されたバックホーのホイール式油圧ショベルであれば公道を走行することが可能です。

その際には道路交通法においてナンバーを取得してナンバープレートの装着が義務付けられます。

そして、車両総重量に応じた運転免許が必要になります。

 

普通免許    車両総重量3.5トン未満

準中型免許   車両総重量3.5トン以上7.5トン未満

中型免許    車両総重量7.5トン以上11トン未満

大型免許    車両総重量11トン以上

 

しかしながら小型ホイール式油圧ショベルは速度15㎞/hに制限されており、中型・大型ホイール式油圧ショベルは機能的に35~50㎞/hしかスピードは出ません。

近接した建設現場の移動ならば公道での自走はあり得るでしょうが、長距離の移動は現実的なものとは言えないでしょう。

 

バックホーの相場

バックホーの価格は非常に高額なものです。

新車の大型車両であれば家が1軒建てることの出来るほどの価格となります。

今後、ICTのバックホーが広く業界に進出して来れば現在使用している従来型のバックホーを処分し、新型車両に乗り換えの検討を迫られる日も遠くはないかも知れません。

バックホーの大まかな新車の相場をとらえて今後の参考にしていただきたいと思います。

 

・新車の相場

メーカー名  型式番号   車両重量(t)バケットサイズ(㎥) 金額(税別希望価格)

住友建機   SH-120-7   12.6    0.5            16,450,000円

SH-200-7   21.0      0.8                              25,500,000円

日立建機   ZX-120-6   12.7    0.5           21,355,000円

ZX-120-6   20.4       0.8                                23,535,000円

 

国内大手二社のみの新車価格ですが同業他社の新車価格の高額なことは容易に想像がつく

ことと思います。

 

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バックホーの選び方

この非常に高価なバックホーの選び方は使用目的が最優先になります。

請負う作業の内容、規模、将来的な受注予想などを含めてバックホーの大きさやアタッチメントの種類、ハイブリッドバックホーまで含めて考えるべきと思われます。

 

・バックホーをサイズで選ぶ

バックホーをサイズで選ぶということは作業現場に合わせるということになります。

広大な面積の作業場でまったく障害物なく掘削作業が続けるならば大型のバックホーが効率よく作業を進めることが出来ます。

アームの長さ、バケットの大きさ、それに伴う馬力の大きさで選んでください。

市街地の建設現場では逆にサイズの小さなものが必要になります。

バックホーをサイズで選ぶことは効率ばかりかオペレーターのストレスの軽減や安全に直結する稚拙なことです。

 

・バックホーをメーカーで選ぶ

世界的に見ても日本の建機メーカーの技術はトップクラスです。

各社とも長い歴史があり、途中の変遷もあります。

好みのメーカーがあるということは建機、バックホーに限ることではないと思います。

信頼できる一社のメーカーとの長きに渡る付き合いは最終的に振り返ると企業としての利につながることは少なくないでしょう。

各メーカーのかんたんな紹介をさせていただきます。

 

・株式会社小松製作所

コマツの愛称で親しまれる小松製作所は、この名称の通り石川県小松市での創業です。

国内シェア1位、世界シェア2位を誇ります。

 

・キャタピラージャパン合同会社

アメリカのキャタピラーの日本法人です。

子どもまで含めた誰もが知るクローラーの愛称『キャタピラー』はこの会社名です。

世界で名を馳せるキャタピラーです。

 

・日立建機株式会社

日立グループの日立建機です。

建機業界ではコマツ、キャタピラーに次ぐ世界3位のシェアを誇る建機メーカーです。

 

・住友重機械工業㈱

住友グループの機械メーカーです。

建機以外にも造船や各種製造機器などを製造し、最新の技術で低燃費、社会環境との調和

の実現を目指す住友重機です。

 

・株式会社クボタ

農業用機械の開発からスタートし、現在は建機、建築材料、鉄管、ディーゼルエンジンな

どの産業機械の総合メーカーです。

都市型の小型バックホーのシェアを誇ります。

 

・バックホーを入手経路で選ぶ《新車・中古・レンタル》

バックホーの入手経路での選択は非常に大切なことです。

よほどな大きな会社や、長期に渡る工期のある大規模現場でなければ高額なバックホーを新車で購入するのは考えものかも知れません。

受注した現場の環境にあったサイズのバックホーをレンタルするのも賢明な選択と思われます。

中古のバックホーの購入はしっかりした買取業者からの購入が必須です。

価格は新車よりもちろん安くなりますが、当たり外れがあるからです。

まずはしっかりした業者の選択が必要です。

 

バックホーを高く買い取ってもらうには

愛用されたバックホーもいつかは手放さなければならない時期がやって来ます。

その時には少しでも高く買取りしてもらい、最後の孝行をしてもらえるようにしたいものです。

そのためには数ある業者の中から実績ある優秀な買取業者を選びたいものです。

 

・ポイント

高価買取のポイントはいくつかあります。

 

・まずは買取業者の選択です。

実績ある買取に特化した買取専門業者を選んでください。

・早く売ること

買取査定に重視されるのは『年式』です。

出来るだけ早く売ることは高額査定につなげる重要事項です。

・売れる時期を逃さないこと

企業が決算時期を迎える年度末に向けての1~3月は建機中古市場は活発に動き出しま

す。

この時期を逃さないでください。

・アワーメーターとエンジンの確認

走行距離メーターと同様のアワーメーターを確認することと、エンジンを確認してオイ

ル交換、バッテリーの状態確認をして査定に備えてください。

・付属品・書類を揃える

アタッチメントやスペアキーがあれば用意してください。

車検証、自賠責保険証書、納税証書やなどは必ず必要です。

・バックホーの内外の清掃

査定員の第一印象は大切です。

車体の洗車、キャタピラのドロ落とし、車内の徹底清掃、出来れば消臭もしてください。

 

・買取の実例

トラックファイブではバックホーの買取も行っています。

熟練の査定員の無料出張で現地にお伺いします。

ご参考のために弊社での買取実例を掲載させていただきます。

 

  • コマツ バックホー PC78US-6N0

買取価格2,600,000円

https://www.truck-five.com/results/0062-2/

  • クボタ バックホー 平成 28年式 RX-306E

買取価格1,500,000円

https://www.truck-five.com/results/0097-2/

 

バックホーの買取ならトラックファイブがおすすめ!

バックホーの買取は是非トラックファイブにおまかせ下さい。

高額査定価格もさることながら皆さまにご安心いただくことの出来るトラックファイブです。

是非皆さまに知っていただきたいトラックファイブの特徴です。

 

・書類手続きの代行

煩わしい書類手続きはいっさいおまかせください。

責任を持って当社が書類手続き代行を行います。

・無料の出張査定と車両輸送

法外な査定出張料や輸送費用の請求を当社では一切行いません。

・豊富な取引実績

年間でゆうに1万台を越えるトラック・重機の買取をさせていただいています。

・海外の販売ルート

優秀な日本のバックホーを海外に販売するルートを持っています。

それがトラックファイブがバックホー、トラック・重機を高価買取できる理由です。

 

まとめ

時代は流れ、この先バックホー、建機・重機の世界はどんどん変わっていくことでしょう。

ITCが浸透し、カーボンニュートラルを迎え、現在のバックホーは時代遅れになってしまい日本国内では活躍の場を失っていくことになるでしょう。

日本のバックホーが必要とされ、活躍できる開発途上の国々やこれから再建時期を迎える国々で最後の奉公の場が残され、バックホーのみならず多くの日本の重機を待ち望んでいるのです。

海外への販路を持つトラックファイブにお任せください。

バックホー、重機の高価買取をさせていただきます。

 

今回のこの『バックホーとは?』の記事に加えて過去の『豆記事』もご参照いただければお役に立てるかと思います。

・『ユンボの寿命はどれくらい?点検しても不調の続くユンボは買取を検討しよう』

高価買取の対象になりやすい重機を高く売るためのコツ』

・『重機を高く買い取るのはどこ?古い重機が高く売れる秘訣とは?』

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