トラックの安全運転は内輪差に注意!計算方法や運転のコツを公開
ホールベースの長いトラックの内輪差は大きく、内輪差が原因となる不注意が招く交通事故が絶えて無くなることがないことをよく周知されていることと思います。
トラックの事故は一たび起こしてしまえば大事故につながる可能性が高いです。
交通弱者である歩行者や自転車、バイクをこの内輪差で事故に巻き込むことがないように十分注意をして日々の運転に当たりたいものです。
今回の『豆知識』ではこの内輪差の計算方法や運転のコツをご紹介させていただきます。
目次
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トラックの内輪差とは
・トラックの内輪差とは
トラックの前輪と後輪が描く軌道の差のことです。
ホイールベースという前輪と後輪の中心間の距離が長ければ長いほど内輪差は大きくなります。
大型トラックやバスが交差点を乗用車等と違う大きな曲がり方をするのはこの内輪差があるからです。
また、この内輪差はバックのときにも発生するので十分な注意が必要です。
・乗用車とトラックの違い
乗用車とトラックを比較すると、そのホイールベースは大きく違い、当然内輪差も変わってきます。
内輪差の小さな乗用車だと曲がりやすい場所もトラックだと曲がることが難しく、同じ感覚でいると当然のことですが事故のリスクが高まってしまいます。
そして、トラックの車幅は乗用車よりも広く2.2m~2.5mもあり、このことも曲がりにくい原因でもあります。
乗用車の1.3倍ほどの幅は、左折時にトラック車体の左側を視認しにくくさせます。
そのような理由から左折時においてのトラック車体の左側の確認に細心の注意が必要になります。
・トラックの内輪差で起こりうる事故
トラックの大きな内輪差が原因でカーブした道の走行や交差点での右折・左折時などで接触事故や巻き込み事故が起きやすくなります。
後方の視認のしにくい左折時に左側を歩く歩行者や、走る自転車・バイクを巻き込む人身事故も起こしやすいです。
左折時には歩行者や自転車・バイクに十分注意して運転してください。
・トラックの内輪差の計算方法
トラックの内輪差の正確な計算方法はピタゴラスの定理を使って計算することができますが、一般的には簡単な方法を用いて目安として計算できます。
内輪差≒ホイールベースの長さ×1/3 を用いてください。
大型トラックのホイールベースは7mほどありますので、仮に7mで計算すれば
2.3m≒7m×1/3
中型トラック(4t平ボディ)のホイールベースを4.9mで計算すれば
1.6m≒4.9m×1/3
となり、ホイールベースの長い大型トラックの内輪差の方が大きいことが分かります。
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内輪差を意識した運転のポイント
・後輪の軌道をミラーで確認する
まずは右左折時には必ず徐行して運転し、すぐに停車できるようにしておく必要があります。
サイドミラーで後輪の軌道を必ず確認してハンドルを切ってください。
側面付近を走る自転車やバイクがいて、万が一接触の可能性がある際にはハンドルを逆に切るか一旦停止を行ってください。
・ハンドルを切りすぎない
ハンドルをきつく切れば、それだけ大きい内輪差が生まれてしまいます。
急ハンドルは避けてハンドルを切るタイミングを少し遅くするくらいで上手く曲がることができます。
・大回りしない
内輪差を気にするあまりに大回りはしないでください。
トラックがセンターラインを越えてしまえば車両交通法違反となります。
車道の左側部分を広げて走行すると二輪車が入り込むリスクや他の車やに迷惑をかけるリスクが高くなるため気をつけてください。
・ハンドルを切るタイミング
ハンドルを切るタイミングが早いと後輪が内側に入ってしまい、右折した先の交差点で停車している車に衝突してしまう可能性があり、左折の場合は縁石に乗り上げてしまう可能性があります。
慣れるまでには運転の上手な人に教えてもらうのも一つの手段です。
いつでも安全運転を心がけるには
・トラックのサイズになれる
トラックには乗用車のようなフロント部分のノーズがほとんどありません。
また、運転席のあるキャビンの高さも乗用車に比べると高いので、まずは車体の大きさを知り、その大きさを間違いなく考えることが出来るようになることが大切です。
・車両間隔を十分に空ける
トラックはノーズがない分、前方の車との距離を詰めてしまいやすくなってしまいがちです。
車間距離は十分にとり、追突事故のリスクが高まらないようにしなければなりません。
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まとめ
日本の物流を担うトラック輸送には安全・確実・迅速という高いハードルが当たり前となっています。
そして、気象や自然災害ばかりかトラックと言う輸送機械の特性までをも相手に日々の業務に当たらなければなりません。
内輪差は非常に重要で間違えれば事故に直結するトラックの特性とも言えます。
この内輪差の特性を十分に理解して運転のコツを覚えて安全運転に努めてください。
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トラックファイブはこの『豆知識』で皆さまのお役立ち情報をこれからもお伝えします。
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