トラックの低床・高床の違いを解説 抑えるべきメリット・デメリットとは

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はじめに

 

トラックには低床トラック、高床トラックと荷台の高さの違うものがあります。

どうして荷台の高さにこだわるのでしょうか。

運送業に携わる私たちは、道路交通法という『道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。』の法律を一番に考え、日本社会の中の一員としてこの道路交通法と言うルールの中で日々の業務を行わなければなりません。

この道路交通法にトラックの高さが3.8m(一部4.1m)と決められています。

そして、これも道路交通法で決められている最大積載量を守り、交通安全を厳守して企業としての最大の利益を目指さなければなりません。

道路交通法の車両制限令で扱う一般的制限値は車両の幅、高さ、長さ及び総重量によって数値が決められています。具体的な内容は以下の通りになっています。

車両高差を3.8mまで認めている道路と4.1mまで認めている道路があります。なお、4.1mまで認めている道路のことを高さ指定道路と呼んでいます。

※公益社団法人全日本トラック協会「高さ指定道路」とは?よりお借りしました。

 

そこで、生まれて来る考えがこの低床トラック、高床トラックとなるのです。

さまざまな積み荷を運ぶ私たちはその積み荷に応じての最高に適したトラックを選択しなければなりません。

3.8m(一部4.1m)の道路交通法によって決められた高さの中で最大積載量もしくは積み荷の形に合わせての運送を行うために荷台の低い低床トラックを利用したり、高床トラックを利用したりするのです。

荷台が低くなればその分積み荷を高く積むことが出来、荷室を広くすることが出来ます。

荷台が高ければその分安定性が高まり積み荷を安全に優しく運ぶことが出来ます。

考えてみればすべては企業の営業努力とも言えることでしょう。

目立たぬ地味な努力とも見えるこの荷台の『低床』『高床』ボクシングで言うボディブローのようにじわじわと営業効果の現れる努力とも言えるでしょう。

今回の『豆知識』ではこの『低床トラック』と『高床トラック』の解説をさせていただきます。

 

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低床トラックの特徴

 

メーカーや車種が同じでも荷台の高さが同じとは限りません。

同じトラックでもその荷台の地上高が違うことがあります。

トラック新車の発注時に低床トラックとしての発注をするか、トラックの使用用途によって改良を加えて荷台の地上高を変えることは可能なのです。

 

◆低床トラックとは

タイヤの外径サイズを小さくすることで低床トラックへの改良が出来ます。

ホイールまで替えればさらに低床化させることは可能です。

もしくはシャーシに取り付けられたリーフスプリングの位置を上の方に調整する方法もあります。

それによって地上からの荷台床面が低くなり、トラック輸送の作業の中で一番の重労働となる積み込み、荷下ろしが変わってくるのです。

あとで述べる全低床トラックは前輪・後輪ともやや小さいタイヤですが、この低床トラックは後輪のみを外径サイズの小さいタイヤで、全てのトラックの中で一番荷台床が低いトラックになります。

短距離の仕事に向くトラックです。

 

◆低床トラックの用途

低床トラックは、その目的のために下げられた荷台床を最大限に利用する大量輸送や形状の変わった背の高い荷を輸送するのに向きます。

低床にすることによって重心は下がり、安定走行が可能になるため長距離の大量輸送に向くでしょう。

荷台床高を下げて荷室の積載量を大きくしたバンボディトラックは、現在右肩上がりで増えているEC事業における巨大配送センターから各地の配送拠点となる中継基地への輸送に適しています。

 

◆低床トラックのメリット

低床トラックのメリットは、トラックの低床化の目的である積み荷の積み降ろしの作業効率が非常に良くなることが一番のメリットです。

平ボディトラックであれば荷台床上の空間は広がり、形状の特殊な積み荷も積み込みが可能になり、上部からクレーンでの積み込み、荷下ろしが可能になります。

外径サイズの小さくなったタイヤやホイールもメリットを生み、タイヤの小ささがトラック旋回時にハンドルへの負担が小さくし、ステアリングの負担を抑えてくれます。

 

◆低床トラックのデメリット

低床トラックのデメリットは、外径サイズの小さいタイヤやホイールが走行時トラックに衝撃を和らげることなく伝えてしまうところです。

そのため、ドライバーにとって走行時の乗り心地は悪くなり、積み荷への衝撃の影響も考えての走行が必要になります。

キャビン下の前輪と荷台下の後輪のタイヤの外径サイズが異なりますので、スペアタイヤは二種類を用意しなくてはならなくなります。

外径サイズの小さくなったタイヤはすり減りが早くなり、タイヤ交換の費用がかさむこともデメリットの一つとなります。

 

高床トラックの特徴

 

低床トラックと同様にメーカーや車種が同じでも荷台の高さが同じとは限りません。

同じトラックでも使用用途の最適にむけて、その荷台の地上高を高くすることがあります。

 

◆高床トラックとは

高床トラックは、トラック新車の発注時に高床トラックとしての発注をするか、トラックの使用用途に合わせてタイヤの外径サイズを大きくすることで高床トラックへの改良が出来ます。

シャーシに取り付けられたリーフスプリングの位置を調整する方法もあります。

それによって地上からの荷台床面が高くなり、トラック輸送の作業の中で重要となる積み込み、荷下ろしが変わってくるのです。

 

◆高床トラックの用途

タイヤの大きな高床トラックは、重量物をある程度のスピードでも安定して運ぶことが出来ます。

そのため深夜印刷される新聞朝刊をまだ夜の明けきらぬ早朝に近い深夜に各新聞配達所にこの高床トラックが輸送しています。

書籍などの重量物輸送にも適します。この場合はパワーゲート(テールゲートリフター)を備えている場合が多いです。

冷凍・冷蔵トラックは太陽の熱をため込んでしまう地面から冷凍・冷蔵室を少しでも離したほうがよく高床トラックが適しています

積み込み、荷下ろしの回数が少なく長距離を走るのであれば、ドライバーへも積み荷にも負担の少ない高床トラックが向いていると言えるでしょう。

 

◆高床トラックのメリット

外径の大きなタイヤや、リーフスプリングへの取り付け位置で十分にクッションが効くので、ドライバーや積み荷への負担を軽減できることが大きなメリットと言えるでしょう。

そのため長距離輸送に向くタイプのトラックと言えます。

走行安定性も高いので路面の悪い建設現場での資機材の小運搬にもこの高床トラックが向いているとも言えます。

高床トラックではどのタイヤも同じサイズとなりますので、スペアタイヤは1本だけ用意すればよいメリットがあります。

 

◆高床トラックのデメリット

やはり、一番のデメリットは荷台床面が高くなることから積み荷の積込み、積み降ろしに大きく負担がかかることです。

それが手作業となればなおさらです。

荷台への上がり降りだけでも大変な労力となってしまいます。

そんな労力を無くすためや、危険・事故を避けるためにもパワーゲート(テールゲートリフター)を装備したり、リフトやクレーンを利用しての積み込み、荷下ろしが必要になってしまい、このことはデメリットと考えられることです。

 

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全低床トラックとは

 

先に説明しました普通の低床トラックは前輪・後輪のサイズが違い、前輪より後輪が外径の小さいタイヤとなります。

全低床トラックは前輪・後輪のサイズすべてがやや小さめのものとなっています。

荷台床面の高さは低床トラックより高く、高床トラックより低いちょうど中間の高さです。

キャビンのタイヤが大きくないので運転席への乗り降りは楽でドライバーの普段の負担は大きくありません。

全低床トラックは、低床トラックと高床トラックの荷台床面の高さの中間に位置し、中距離運送に向いています。

荷物の積み降ろし作業を手作業で行うこともフォークリフト等で行うことも可能なので引っ越し作業で活躍します。

 

おわりに

 

同じトラックであっても荷台床面の高さが違うことは一般の方にはなかなか気付くことは無く知られていない事だと思います。

ましてやトラックジャッキに低床トラック用・高床トラック用までもがあるとは驚きだと思います。

人間の叡智の注ぎ込まれたトラックをさらに高度化させていると言ってもいいのではないでしょうか。

警察庁所管の道路交通法の車両の高さと、国土交通省所管の車両法での最大積載量の両規則ギリギリまで追い詰めてのトラック荷台床面の低床化、利便性を追求しての高床化。

全ては企業の営利の追求とドライバー、作業員の労働環境の改善のためです。

トラックには人間の知恵が詰め込まれています。

この先、自動運転や積み込み、積み降ろしの自動化でAIが運送業界にもこれまで以上に押し寄せてくるでしょう。

現状の道路が大きく変わることが無く、道路交通法や車両法などの根幹が変わることが無ければ、EVや燃料電池のトラックに代わろうとも最大積載量と車両総重量の関係は変わらないでしょう。

EV化や燃料電池化によって車体の軽量化や構造の簡素化がなされれば、今までと違った形のトラック荷台床面の低床化、高床化の議論がなされるかも知れません。

地味に思える今回の『低床トラック』と『高床トラック』の知識は案外重要なこととなっていくのかも知れません。

【参考】中古トラックの買取相場はこちら

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