物流ロボティクス市場 2030年には約1500億円規模に
矢野経済研究所は9月14日、日本国内の物流ロボティクス市場の動向についての調査結果を発表した。それによると、2019年度の国内物流ロボティクス市場の規模は、前年度比55・3%増の131億円4000万円だったと推計され、さらに2020年度は同33・4%増の175億3000万円に達する見通しだ。
物流現場での深刻な人手不足を背景に、物流ロボットは近年、倉庫内向けを中心に導入が加速。新型コロナ以降は、感染クラスターの発生や濃厚接触を回避する目的で、ピッキングロボットやAGV(無人搬送機)といった物流ロボットを採用する企業が相次いでいる。また、ラストワンマイル物流の領域では、自走式配達ロボットやドローン(小型無人機)などの実用化に向けた実証実験が展開されており、今後物流ロボットの活躍の場はより一層広がると見られている。
矢野経済研究所では、それに伴って物流ロボティクス市場も右肩上がりで推移していくと予想。その市場規模は2025年度には583億円、さらに10年後の2030年度には1509億9000万円にまで拡大する、と分析している。
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