フォークリフト免許の取得費用・試験合格のコツは?

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はじめに

 

フォークリフトは正式には『フォークリフトトラック』と言う名称です。

物流業界で仕事をする私たちにとって、倉庫内での荷物の格納、整理やトラックへの積荷、荷下ろしでなくてはならないパートナーがこのフォークリフトです。

 

重量のある荷物をパレットとセットで考えるとその効率は計り知れないものとなります。

必要に応じて生まれ出てきたこのフォークリフトトラックは人間の知恵の結晶と言っても言い過ぎではないでしょう。

 

身近にあるこのフォークリフトはほとんど作業場内を走るもので、構内から出て公道を走ることはほとんど無いでしょう。

公道を走行する場合には自動車登録(小型特殊自動車又は大型特殊自動車)してナンバープレートが必要となります。

また公道を走る場合には、大型免許・中型免許・普通免許・大型特殊・大型自動二輪・普通自動二輪・小型特殊の免許のいずれかが必要となります。

 

このフォークリフトの運転・使用のし易さからくる安易な気持ちとパワーの強さから起きる事故は重大事故につながり易いです。

 

構内で乗ることの多いこのフォークリフトにはそんなこともあって免許が必要です。

 

そして、この免許は正確には資格です。

 

厚生労働省の管轄となる都道府県労働局長登録教習機関において発行される国家資格です。

国家資格と聞けば難しいように感じる方が多いかもしれませんが、特別教育・技能講習を受けることによってほとんどの人が取得できる資格です。

しかしながら、この資格という言い方よりも馴染みやすい免許という言い方を使わせていただきます。

 

一たび起きれば重大災害につながり易いフォークリフトでの作業です。

そのための、皆さんの安全と安心の生活のための免許なのです。

 

今回のこの『豆知識』ではそのフォークリフトの様々な知識と免許取得方法、案全な運転のために気を付けなければならないことを解説します。

 

皆さまの日々の業務でお役立ていただけることを心から願っております。

 

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フォークリフトの歴史

 

フォークリフトの歴史は1920年代日本では昭和の初め当たりにまでさかのぼります。

物流の進んでいたアメリカで開発されました。

日本に広まりだしたのは第二次世界大戦(1939年-1945年)がきっかけでした。

大戦後に日本にフォークリフトを持ち込んだ進駐軍は、大量の物資(武器や砲弾を含む)をパレットに載せて運びました。それが国内で注目されて様々なメーカーにより開発されてフォークリフト製造を専業とするメーカーも生まれました。

 

日本では1939年に日本輸送機製作所(現在のニチユ三菱フォークリフト:元の日本輸送機:ニチユ)が生産販売を始めました。

そしてその時の名称は『腕昇降傾斜型運搬車』と言う当時らしいお堅い、でもフォークリフトの動きそのものを表したわかりやすい名称でした。

当初は各事業において関心を集めることはありませんでしたが、進駐軍の作業によって広まっていったのです。

 

この日本輸送機製作所が製作した「腕昇降傾斜型蓄電池運搬車」は鉛蓄電池で動作する運搬車で、第二次世界大戦中の物資供給統制下の燃料(ガソリン)の入手困難な時代に対応した蓄電池でした。

戦時中の物資難への対応でしたが、現在自動車産業の壁となっている環境問題にこの時から対応していたことになります。

電気で駆動するフォークリフトは倉庫内での作業でも排気ガスを出さないために労働者の作業環境を悪化させることはなく、フォークリフトの一番大切な物を持ち上げるための駆動部に使われるモーターとの相性も良く、まさに時代を先取りしたフォークリフトトラックと言えるかもしれません。

 

そして、多くの業界、事業所でこのフォークリフトが使用されるようになると重量物を運ぶことや、未経験者での作業によることによって重大災害が頻発するようになりました。

そこで生まれたのがフォークリフト運転の免許に準ずる『フォークリフト運転資格』が生まれたのです。

 

公道を走行することが主目的ではなく同一事業所内での移動の多い作業のフォークリフトの作業には各事業所特有の環境に合わせて事故・労働災害が発生しないように安全衛生に心がけなければなりません。

そのためのフォークリフト運転の免許に準ずる『フォークリフト運転資格』なのです。

 

フォークリフトの歴史とともに生まれてきた免許に準ずる国家資格である運転資格です。

フォークリフトの最大積載荷重によって、その免許は特別教育、技能講習に分かれます。

 

落とすための免許取得の特別教育、技能講習ではありません。

そのすべては安全に作業を行い、事故無く日々の業務を果してもらうために作られた免許に準ずる資格です。

その目的をよく理解していただき、安全に日々の業務に当たっていただきたく思います。

 

◆豆知識の豆知識

パレットとコンテナ

パレットもコンテナも物流に欠かすことの出来ないアイテムであり、このどちらもがフォークリフトが無ければ本来の機能を果たすことは出来ません。

パレットもフォークリフトと同様に第二次世界大戦でアメリカ軍が武器、弾薬等の大量輸送のために使用したのが普及の始まりです。

日本では1960年代の高度成長期に物流量の増大に伴ってパレットの使用が増大しました。その後、プラスチックパレットも登場しました。

フォークリフトによりパレットと共に積んだ大量の荷物をトラックはそのまま目的地まで輸送し、現地では再びその積荷をフォークリフトで降ろします。

人力のみでの積卸しと比べると作業効率は上がり、その分者業者の負担は軽くなり経営面、安全面ともに役立っています。

しかしながら、このパレットの規格は統一化されていませんでした。現在やっと日本経済団体連合会(経団連)や経済同友会、日本商工会議所、日本物流団体連合会、日本倉庫協会、日本ロジスティクスシステム協会などの関係団体と国交省・国土交通省・農水省及び有識者、主要物流企業で懇談会を発足させてパレットの規格の統一化を進めています。

コンテナは『20世紀最大の発明』、『世の中を一変させたイノベーション』と称されています。この最大の利点はなんと言っても世界中で共通の統一規格に成功したことです。

コンテナによって海上輸送での積み降ろしはクレーンとフォークリフトで行い、鉄道やトレーラーへの積み降ろしはフォークリフトで行います。

このことによってそれまでかかっていた膨大な人件費は抑えられて、貨物の輸送中のトラブルは減り、安全性もそれまでとは比較できないほど向上しました。

世界の物流コストを大幅に抑えるということは世界経済にプラス面で多大な影響を与えたということになります。

 

フォークリフトの免許

 

フォークリフトの免許は運搬可能な重量で二種類に区分される国家資格である運転資格です。

その最大積載荷重1トンを境に1トン未満は特別教育で、1トン以上は技能講習を受けることによって運転することを認められます。

そして、技能講習を受けて終了(試験の合格を含む)するによってすべてのフォークリフトを運転することが出来ます。

 

 

このフォークリフトの免許である特別教育技能講習は厚生労働省管轄の労働安全衛生法に定められています。

自動車運転免許は道路交通法に管轄される各都道府県の公安委員会の管理下にあります。

フォークリフトの運転を普通自動車運転免許で出来るものと勘違いされる方が時々いますが、ご注意ください。

このようにまったく管理者の違う別物なのです。

 

【フォークリフトの免許(資格)の2種類】

①特別教育

最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転に必要な免許(資格)となります。

技能講習を終了することによっても最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転は可能です。

講習な内容はフォークリフトの運転に必要な構造に関する知識や、取扱い・運転技術などの知識で、数時間の実技講習を含んで2日間で実施されます。

 

②技能講習

最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転に終了(試験合格を含む)を義務付けられている免許(資格)となります。

技能講習を終了することによっても最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転も含めて全てのフォークリフトの運転が可能です。

ちなみに求人サイトにおける『要フォークリフト資格』はこの技能講習終了のことを言っています。

就職をし易くするためには初めからこの技能講習を受講・終了するほうがお得と言えるでしょう。

 

【特別教育・技能講習のスケジュール】

①特別教育

学科時限6時間、実技時限6時間の二日間がスケジュールとなります。

経験なしでの受験資格となります。

この特別教育の受講で重大災害を減らすのが一番の目的です。

きちんと受講さえすれば誰でも取得できる免許(資格)です。

②技能講習

最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転に義務付けられている技能講習です。

技能講習を試験合格とともに終了すれば特別教習は含まれ、必要ありません。

最大荷重1トン以上のフォークリフトすべての運転が可能になるので当然特別教育よりも中身は濃く、時間も長くなっています。

 

この技能講習は実務でフォークリフト操作の経験があったり、持っている免許証によって取得に必要な日数が変わってきます。

※技能講習の受験資格別の必要受講時間一覧

 

 

 

 

技能講習

受験資格 平均受講日数 学科時間 実技時間
 

運転操作の経験は無く免許を持たない方

 

5日間

 

11時間

 

24時間

 

普通免許を持つ方

 

4日間

 

7時間

 

24時間

 

1トン未満のフォークリフト6か月以上運転経験者

 

3日間

 

11時間

 

4時間

 

大型特殊免許を有する方または大型・普通免許等を持ち1トン未満のフォークリフト運転3か月以上の運転経験者

 

2日間

 

7時間

 

4時間

 

【特別教育・技能講習にかかる費用】

特別教育・技能講習にかかる費用は思ったほど高額ではありませんので取得に対して是非前向きに取り組んでください。

特別教育にかかる費用は20,000円前後です。

2日間の学科及び実技講習の講習料金、テキスト代及び保険料を含みます。

講習所や地域によってその金額は変わりますのでその都度、お調べください。

 

技能講習にかかる費用は以下の通りです。

講習所や地域によっての費用の差はあり、所有する免許証や経験年数でもその費用は変わってきます。

テキスト代、保険料を含めても2万円台から4万円台で取得できる国家資格はそうそうありませんので、是非前向きに取り組んでください。

 

※技能講習の受験資格別の必要費用一覧表

(平均受講費用は目安として上限金額を記載しました。テキスト代2,000円程度、保険料2,000円程度は含まれていませんので、ご注意下さい。)

 

 

 

技能講習

 

 

受験資格 平均受講費用
運転操作の経験は無く免許を持たない方 45,000円程度
普通免許を持つ方 42,000円程度
1トン未満のフォークリフト6か月以上運転経験者 23,000円程度
大型特殊免許を有する方または大型・普通免許等を持ち1トン未満のフォークリフト運転3か月以上の運転経験者 17,000円程度

 

落とすための特別教育・技能講習ではありません。

一人でも多くの運転者を育て、しかも作業中の重大災害を無くし事業従事者の安全を守るための特別教育・技能講習です。

一度取得すれば更新も無く、一生活用できる国家資格なのです。

 

取得のためのコツはとにかく真面目にコツコツやることです。

日常業務が忙しく、平日に講習を受講できない方も心配は要りません。

土日に特別教育・技能講習を行っている講習所がありますので最寄りの講習所で調べてください。

 

【特別教育・技能講習にかかる年齢制限とその他資格】

フォークリフトの免許(資格)取得には年齢制限はありませんが、法律上フォークリフトを運転しての労働の従事は18歳以上と定められています。

フォークリフト講習受講者は20歳代から40歳代の働き盛りの年齢層が多いですが、将来に備えて16歳、17歳の若者が特別教育・技能講習を受けることもあります。

 

現在では、技能実習生として多くの海外の方を受け入れている事業所の中から日本での資格取得を目指す海外実習生の中でフォークリフトの免許(資格)の取得を望む人間は多く、特別教育・技能講習を受講して免許(資格)を取得することを認めています。

普通自動車免許の取得が海外の方にも認められているようにフォークリフトの免許(資格)は認められているのです。

 

ただし、講習や試験は日本語で実施されている場合が多く、相応の日本語の会話能力、読解力必要です。

 

【フォークリフト免許(資格)の合格率】

フォークリフト技能講習における合格率は90%~98%という高水準だと言われています。非公開ではあるものの、このフォークリフト技能講習での高い合格率は免許(資格)取得の目的が落とすためではなく、安全に作業をしてもらうために取得してもらうことが目的だからです。

 

このフォークリフト技能講習での免許(資格)の管轄が厚生労働省であることがそれを物語っています。

ただでさえ、働き手の不足しがちな物流業界でフォークリフト技能講習での免許(資格)を難しくして働き手を減らすことは労働効率を下げることになり、それは過重労働にも重大災害にもつながるからです。

 

合格させるために講習所は実技試験に合格できるレベルになるまで練習をさせてくれ、学科試験に出題される重要ポイントを教えてくれます。

そして当日に再試験を受けることも出来るのです。

 

これでも10%~2%の不合格者がいるのはよほど受講態度の悪い人間でしょう。

講習所の教官の目にやる気の無い、受かる気の無い人間と映ってしまえば除外されても仕方ないでしょう。

 

当たり前の話ですが、講習中は教官の話を聞いて真面目に講習を受けてください。

 

実技試験では危険運転を行うと一発で不合格となりますのでご注意ください。

危険運転をピックアップしておきます。

 

・シートベルトが未使用

・荷物を落下させる

・荷物を損傷させる

・爪を上昇させたまま走行する

以上を留意して合格を目指して下さい。

 

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フォークリフトの種類

 

さて、作業現場の環境による特性や扱う荷の種類によってフォークリフトは使い分けられています。

そしてそのフォークリフトは世界に誇る優秀なメーカーによって開発・製造されています。

 

【フォークリフト国内主要メーカー】

フォークリフト国内主要メーカーとして下記の4社が代表されます

①株式会社豊田自動織機

②三菱ロジネクスト株式会社

③株式会社小松製作所

④住友ナコフォークリフト株式会社

 

①株式会社豊田自動織機

フォークリフト世界市場シェア1位、国内シェア1位のトヨタグループの源流の会社である機械メーカー。

 

0.5tの小型フォークリフトから40t超の大型フォークリフトまでフルラインアップされています。

トヨタブランドの信頼度は高く、エンジン式・電動式のどちらでも高い品質・性能のフォークリフトを世に送り出しています。

 

日本全国に270拠点、サービス工場がありユーザーの安心へつながっています。

 

②三菱ロジネクスト株式会社

日本市場では豊田自動織機に次ぐ第二位のフォークリフト市場のシェアを持つ三菱ロジネクストはニチユ、三菱重工業、ユニキャリア、TCMの4社が合併した出来た各社の特色・強みを活かしたメーカーです。

 

・ニチユ(日本輸送機株式会社)はバッテリーフォークリフトを日本で初めて販売し

ました。

・三菱重工は世界初のエンジン式ハイブリットフォークリフトを開発しました。

・ユニキャリアは高性能なガソリンエンジンを製造していました。

・TCMは日本で初めてエンジンフォークリフトを製造し、TCMの生みだした基本的な

機械技術は現在の多くのフォークリフトにも使用されています。

 

この4社の特色・強みを受け継いで高性能なフォークリフトを製造しています。

 

③株式会社小松製作所

建設機械製作の技術が元になっています。中型から大型のエンジンフォークリフトから各種バッテリー車にも力を入れています。

KOMTRAX(コムトラックス)という監視システムはインターネットでフォークリフトの稼働状況の確認が出来ます。

時代に即した他社には無いインターネットを使ったサービスを利用できます。

 

④住友ナコフォークリフト株式会社

住友重機械工業とアメリカのハイスター・エール社が協力体制を続けながら成長する同社です。

持続的な循環型社会の実現に向け、これまでもエネルギー効率の高いバッテリーフォークリフトや、安全・安心、かつ効率良くフォークリフトを使用できるようにIOTを活用したサービスなど最新装備が特徴的です。

 

【代表的なフォークリフトの種類】

①カウンターバランスフォークリフト

『カウンターバランスフォークリフト』は誰もが想像しやすい一般的なフォークリフトです。

その名称通り車体後方に重り(カウンターウエイト)を設置することによって前方のフォークとマストが運搬する荷の荷重に耐えることが出来るようになっています。

 

②リーチフォークリフト

『リーチフォークリフト』は車体が停止したままでフォークを前後することが出来るフォークリフトです。

運転席はたったままの、狭い場所や室内での作業に向いています。

背が高い分、安定性に欠けるので運転時には注意が必要です。

バッテリーでの駆動が多いです。

 

③サイドフォークリフト

『サイドフォークリフト』は車体に対して横向きにフォークがついた   フォークリフトです。

木材やパイプなど、長いものを運ぶのに適したフォークリフトです。

運転席からフォークが見にくく、運転がしにくいという声もありますがすぐに慣れることが出来ます。

 

④ウォーキーフォークリフト

『ウォーキーフォークリフト』は非乗車型のフォークリフトで、運転者は歩きながら手動で操作をします。人間の歩行速度と同スピードですから速度は当然遅いのですが、移動距離が短くて重いものを運ぶのには重宝します。

 

⑤マルチディレクショナルフォークリフト

『マルチディレクショナルフォークリフト』は全方位に進むことのできるフォークリフトです。

簡単な操作で前後左右に走行が可能なため、汎用性が高くとても重宝されているフォークリフトです。

 

フォークリフト運転における事故と安全マニュアル

 

◆減らない事故

フォークリフトの運転のために特別教育・技能講習を受講・終了して免許(資格)を取得していても、労働災害に認定される毎年数十名の死亡者を含む二千名程度の死傷者が出ています。

フォークリフトは、長年にわたり、幅広い産業において、荷役運搬作業の効率化のために用いられ、物流においてなくてはならない存在となっています。

一方で、フォークリフトに起因する労働災害発生がなかなか減らないという状況は下記の『厚生労働省労働災害統計』による『3.フォークリフト事故件数の推移』表をご覧いただければご理解いただけると思います。

※フォークリフト事故統計の紹介―厚生労働省労働災害統計より―『3.フォークリフト事故件数の推移』(2021年7月2日)を転載

 

フォークリフトは自走能力が高くスピードを出すことが可能で、加えて前方へ荷を積んでの走行では視界も悪く作業場構内の制限スピードを決めていてもそれを守れなかったり、少しの気の緩みで大事故につながってしまいます。

 

重い荷を積んだフォークリフトは人に激突すれば死亡もしくは死亡に近い重大災害を引き起こしてしまいます。

特別教育・技能講習を受けた運転者ばかりでなく作業場構内で働く周りの作業者もフォークリフトがどう動くかを意識することがとても大切になります。

ここでは具体的な事故になり得るケースを知っていただきたいと思います。

 

◆フォークリフト事故の具体例

  • はさまれ・巻き込まれによる事故

フォークリフトの駆動は非常に強力なモーターの力です。

駆動部に挟まれたり、巻き込まれたら人間の力で対処は不可能です。

フォークリフトに積載した荷物はエンジンを停止させてフォークリフトから降りてから直すようにしましょう。

フォークリフトのマストやヘッドガード、他の車両との間にはさまれてしまう事故です。注意不足や誤った操作による事故が多いです。

  • 転落・墜落

用途外での使用で起きる事故です。用途外の使用は禁止です。

※上記2枚は『まんがでわかる フォークリフトの安全衛生』(厚労省)より転載しています。

フォークリフトの周囲では安全確認

フォークリフトの周囲では運転者は周囲の状況に常に最新の注意を払い、近くにいる作業者も常にフォークリフトの動きに注意してください。

作業場内において歩行者は常に立ち入り禁止区域には立ち入らず、フォークリフトには近づかないでください。

電動のフォークリフトは無音のまま急発進することもあるので注意してください。

※『まんがでわかる フォークリフトの安全衛生』(厚労省)より転載しています。

 

◆フォークリフトの事故が起きる主な原因

①運転操作ミス

ベテランの作業員でも操作ミスはあります。

速度の出し過ぎ、ペダルの踏み間違い、レバー操作の間違い等です。

 

②安全確認の怠り

作業構内においての指差し確認は一人でも行わなければなりません。

常に緊張感を持ちフォークリフトの運転を行うことを心がけなければならないのですが、それらを怠り、シートベルトをしなかったり、前後左右の安全確認を怠ったりしての走行など。

 

③フォークリフトの点検・整備不足

日頃のフォークリフトの点検やメンテナンス、日常の異常点検を怠ることなどです。

 

④パレットの危険な積み方

決してあってはならないことですが、作業効率を優先させてのルール無視のパレットの危険な積み方です。

数量、不安定な積み方、作業手順を無視した積み方などです。

 

⑤フォークリフトの作業範囲が不明瞭

フォークリフトの運転者ばかりが注意すれば良いというものではありません。

作業者全員が作業内容を把握して作業に当たらねばならないところをその意識を欠き、フォークリフトの作業範囲内に立ち入ってしまったりすることなどです。

 

◆フォークリフトの事故の防止対策

フォークリフトの事故を防ぐためには以下の4つの防止対策を徹底してください。

①進行方向(前後左右)の指差呼称確認の徹底

②フォークリフトの走行経路への明示と立ち入り制限

③シートベルト着用、低速走行などの安全運転を徹底

④用途外の使用は禁止

 

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おわりに

 

物流業界だけで使用されるフォークリフトではありません。

さまざまな業界でそれぞれの用途に合わせての利用がなされています。

そしてどの場合も重量物の移動をメインに行うフォークリフトでの作業であり、人間が作業を行う同一エリアでの作業が多いため事故も多いフォークリフト作業です。

無くてはならない力持ちのフォークリフトを安全に使用してもらうために特別教育、技能講習はあります。

費用は所有免許、経験時間によって変わり、一生ものである国家資格としての試験費用と考えれば決して高くはありません。

合格へのテクニックは真面目に受講して、教官の言うことをよく聞くことでしょう。

まず、落とされることはありません。

最長で5日間の受講を済ませてフォークリフト運転免許(資格)を手にしてください。

【参考】中古トラック・重機の買取相場はこちら

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