厚労省 トラックドライバーの長時間労働改善で意見交換会
厚生労働省は6月16日、トラックドライバーの長時間労働の改善に向けた意見交換会を開催する、と発表した。今年7月から9月にかけて、オンライン形式によるアイデアソン(課題テーマの解決に向けて参加者が一丸となって意見交換を展開し、解決の糸口を探る場で、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語)を実施する。トラック運送事業者や荷主企業だけでなく、様々な立場の参加者からの意見を募ることで、今後の政策づくりなどに役立てていきたい考えだ。
アイデアソンでの課題テーマは、①卸売市場での待ち時間を解消したい、②荷卸しにおける危険作業を改善したい、③法令遵守に向け、トラック運転者の労働時間を短縮したい————の3点。7月から9月までの連続する2日間で意見交換会を開催する。物流に関心があれば、誰でも参加を応募できる。
トラックドライバー職は他職種に比べ労働の拘束時間が長い。荷主企業との取引慣行などがあり、トラック運送事業者による自助努力だけでは長時間労働の改善が困難とされている。厚労省ではトラック運送事業者と荷主企業、国民が協力し合って同問題を解決していく体制を目指し、アイデアソンを実施することにした。その成果はポータルサイトなどを通じて広く発信していく計画だという。
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