日本通運　物流環境大賞で４つの特別賞を受賞

日本通運は６月８日、日本物流団体連合会が主催する「第２２回物流環境大賞」で４つの特別賞を受賞した、と発表した。環境負荷の小さい梱包資材の開発やモーダルシフトの推進、輸送の共同化などをテーマにした取り組みが評価されたもので、同社では今後も省資源化や循環型社会の実現につながる物流領域での環境対策を強化していく方針だ。

特別賞を受賞したのは、「プロテクトＢＯＸの開発とマルチモードユニットサービスの推進について」。荷物を汚れや破損から守るとともに、耐久性が高く繰り返し使用できる新たな梱包資材として「ＮＥＸ—ＮＥＸＴプロテクトＢＯＸ」を開発し、梱包作業時に発生する廃棄物の削減に成功した。陸海空すべての輸送モードで使用できるほか、ＢＯＸの２段積みを可能にすることで、積載効率向上を実現した。

このほかに、トレーラー輸送を海上輸送に切り替えた「広島県〜千葉県の鋼材輸送のモーダルシフト」（ＪＦＥスチールとの共同受賞）や、重量のある食品と軽量の食品を混載することで積載効率を高めた「関東〜九州間における共同輸送」（アサヒ飲料、日清食品との共同受賞）、化学品の輸出港見直しで国内輸送の効率化と地方港の活性化を実現した「福山港を利用した海上輸送」（クラベとの共同受賞）が特別賞に選ばれた。

物流環境大賞の特別賞を受賞した「プロテクトＢＯＸ」

出典）日本通運ホームページ