日通総研 4~6月の荷動き指数は2年半ぶりにプラスの見通し
日通総合研究所は4月30日、「企業物流短期動向調査」の2021年3月調査結果を公表した。それによると、国内向け出荷量の動向は2021年1~3月実績(見込み)の「荷動き指数」がマイナス16となり、前期(2020年10~12月)実績から24ポイント上昇した。さらに2021年4~6月の見通しはプラス4と、2年半ぶりにプラス水準への浮上を見込んでいる。
調査は製造業および卸売業の主要2500事業所を対象に、2021年3月初旬に実施。827社が回答し、回答率は33・1%だった。
「荷動き指数」は、コロナショックの影響で2020年4~6月実績がマイナス65まで低下。2009年のリーマン・ショック時と同水準まで落ち込んだが、2020年7~9月実績で上昇に転じ、以降は回復傾向が続いている。
今回調査で2021年4~6月はプラスに転じる見通しとなったものの、2021年4月下旬に3回目となる緊急事態宣言が発出されたこともあり、「荷動き指数」は実績ベースでマイナスにとどまる可能性も否定できない。
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