オルタネーターの寿命は10年程度! 故障時の対処法や応急処置を解説

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はじめに

オルタネーターはエンジンの回転を利用して発電し、バッテリーに電力を供給しています。 

オルタネーターの寿命がきたり、故障したりすればバッテリーに電力を供給することができなくなるため、車両に電力が行き渡らず、エンジンの始動すらできなくなってしまいます。 

今回の『豆知識』では、オルタネーターの寿命や故障時の対処法について解説します。 

これから増えてくる電気自動車ではオルタネーターのトラブルが非常に重篤な故障となるでしょう。しっかり頭に入れていただきたく思います 

 

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オルタネーターとは 

オルタネーターはトラックや車両の発電機であり、車両の心臓部とも言えます 

エンジンの始動やエアコン、ライトなどの作動に不可欠な電力を作り出している装置です。 

 

オルタネーターは車に搭載され「発電機」 

トラックや車両の装置・部品は、エンジンの駆動による回転力で作動するものと、電力によって作動するものがあります。 

電力の供給は多くの方がご存じのように、蓄電したバッテリーから各装置・部品に電力を送っています。 

では、その電力をどこで発電しているかというと、このオルタネーターなのです。オルタネーターで発電した電力をバッテリーに蓄電しています 

 

オルタネーターの役割 

オルタネーターの役割はバッテリーへの充電です。バッテリーが各装置・部品に電力を供給できるのは、オルタネーターが電力を送っているからです。 

発電というオルタネーターの役割はトラックや車両の動力の源であり、非常に大切な役割を果たしています。 

 

オルタネーターの仕組み 

オルタネーター以外にもエンジンの駆動による回転を利用して多くの部品が動いています。 

オルタネーターはエンジンの回転軸から直接、もしくはプーリーとベルトを介してエンジンの回転を発電の原動力としています。オルタネーターの仕組みはエンジンの回転力でローターを回転させ、ステーターコイルに誘導電流を発生させます。 

そしてダイオードコンデンサで電流を直流に変換して、その電流はレギュレーターで電圧調整されてバッテリーに充電されます。 

 

オルタネーターと「ダイナモ」は何が違う? 

オルタネーターと「ダイナモ」は同じ発電機です。ただしダイナモは直流発電機であり、オルタネーターは交流発電機と直流発電機を組み合わせたものであるという大きな違いがあります。1960年頃まで主流であったダイナモですが、その欠点などを改良した発電機としてのオルタネーターへ徐々に活躍の場を譲りました。  

そして、オルタネーターがトラックや車両に採用されるのは直流よりも交流のほうが発電効率が良いという理由にあります。 しかし、トラックや車両の電装品は直流のため、トラックや車両ではオルタネーターという交流発電機で発電した後に、直流に変換してバッテリーに充電しています。 

さまざまな電装品を使うために、オルタネーターで発電し、バッテリーに充電することは絶えず続けて行われるのです。

 

 

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ルタネーターの寿命は10年程度 

消耗品であるオルタネーターには寿命があり、使用年数と走行距離に目安があります。 

オルタネーターの寿命の目安は10年ほどとされています。オルタネーターを構成するパーツなど経年劣化によって消耗してしまいます。商用車両であるトラックは大きさやタイプによって運ぶ荷が異なり、一日当たりの走行距離も違います。それによって寿命年数は変わってくるでしょう。 

2024年問題で走行時間数が制限され、途中でドライバーが交代するようなシフトを組まなければトラックの年間走行距離数は制限されてしまい、この10年間という数字はもっと長くなるのかもしれません。定期点検を実施しながらこの寿命の変化を今後も見極めていく必要があるでしょう。 

そして、走行距離での寿命は約10万km~15万kmと言われています。 

オルタネーター内部の部品であるブラシが摩耗していき、その限界がこの距離数だと一般的に言われています。ブラシの交換でそれ以上走行できる可能性はあります。 

現在のオルタネーターは改良を重ねて品質がかなり向上したこともあって、15万㎞以上走行することも可能です。 

その場合には念入りな定期点検を行い、十分に安全性を確保しながらの走行が必要になるでしょう。 

 

オルタネーターの寿命を示す前兆・サイン 

オルタネーターの寿命は10年間もしくは走行距離10万㎞が目安と一般的に言われています。その寿命が近づいてきた前兆やサインをここでは紹介します。 

 

警告灯の点灯 

オルタネーターの不調を知るサインの一つはバッテリーの警告灯です。バッテリーの警告灯が点灯する原因はさまざまですが、バッテリーが比較的新しく、バッテリー液も十分に満たされているのに、バッテリーの警告灯が点灯し、目に付くファンベルトが切れていない場合は、オルタネーターのトラブルを疑ってください。 

警告灯の点灯で疑われる異常はドライバーでは分からないこともありますので、整備士の点検を受けていただくことをお勧めします。 

 

異音の発生 

消耗品であるオルタネーターには寿命があり、日常の走行距離数によってもその寿命は変わってきます。複数の部品で構成されているオルタネーターに不調が生じると異音が発生するようになり、その異音は不調を起こした場所によって違ってきます。不調を起こす場所はベルト、プーリー、ベアリングなどです。 

消耗品であるベルトは以前よりも質が向上して長持ちするようになったとはいえ、やはり消耗品です。ゴム素材のベルトにはひび割れが起きてしまうケースがあり触診による点検が必要です。劣化を起こすと「キュルキュル」と異音を発します。 

これは空回りに近い状態で、オルタネーターが正常に作動せず蓄電ができなくなってしまいます。音である程度の判断はつきます。「カラカラ」はプーリーが摩耗しています。「ウィーン」はベアリングの劣化の可能性が高いです。 

このような異音を耳にしたらディーラーや整備工場に連絡してください。 

 

エンジンの始動不良 

エンジンの始動不良があれば、オルタネーターのトラブルを疑ってください。 

バッテリーに十分な電力を蓄えることができなければエンジンの始動もままなりません。エンジンの始動時に必要な電力がオルタネーターの故障によって充電できておらず、始動できない場合が考えられます。何度かの始動の後に、仮にエンジンがかかってもバッテリーの不具合が原因となって、バッテリーの電力が落ちてしまっていたら、次にエンジンをかけても始動しません。 

エンジンの始動不良がオルタネーターの寿命を示すサインの場合もあります。 

 

エアコンやカーナビの不調  

オルタネーターの寿命によって、バッテリーに電力を蓄えることができない場合は電力不足になります。その結果、エアコンからは冷風が出ず、温風の冷房になり、カーナビも画面が映らなくなったりします。 

そのままの状態では改善することはありませんので、エアコンやカーナビの不調時にはオルタネーターの不調も疑ってなるべく早く点検を受けてください。 

 

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オルタネーターが故障したときの修理方法 

オルタネーターが故障したときの修理は、プロの整備士に依頼してください。トラックの心臓部ともいえる大切な装置です。 

部品の交換だけで修理が済むのか、オルタネーターの取り換えが必要なのかで費用が変わってきます 

 

ディーラーや整備工場に修理を依頼する 

トラックのディーラーや長い付き合いの整備工場に修理を依頼することが一番安心で間違いがないでしょう。オルタネーターの故障は専門の知識がなければ修理が難しいです。部品交換の修理で済むトラブルなのか、オルタネーターを取り換えなければならないトラブルなのかで、かかる費用も当然違ってきます。 

ディーラーや整備工場に持ち込み状態を見てもらって、修理費用を見積もってもらってください。 

 

修理費用と時間の目安 

オルタネーターの修理費用は故障の原因によって変わってきます。オルタネーターを構成する部品のベアリングやプーリー、ベルトの交換であるのかそれとも経年劣化による全体交換であるのかによって修理費用も時間も変わってきます。
オルタネーターベルトやベアリングの交換であれば部品代が高価ではないので工賃込みで10,000円ほどになります。ベルト、ベアリングの部品価格はそれぞれ1,000円から3,000円ほどです。 

オルタネーター本体の交換には工賃費込みで60,000円から120,000円程度必要となります。内訳は純正品のオルタネーターが50,000円から100,000円ほど、工賃が10,000円から20,000円ほどです。 

 

走行中や出先でオルタネーターが故障した場合の対処法・応急処置 

出先でオルタネーターが故障する場合もあります。そのような際の対処方法・応急処置です。 

 

ロードサービス(JAFなど)を呼ぶ 

会社が提携しているロードサービスをご利用ください。 

運送事業者によるトラック事業のための共済組合『交通共済協同組合』でも、このロードサービスの受付を行っています。「トラック交通共済ロードサービス」制度として全国での対応を行っています。 

JAFではトラックの対応3t車までとなっています。3tを越えるトラックやバスには「燃料切れ」と「キーの閉じこみ」のみの対応をしています。 

 

ジャンプスターターを使用する 

出先での故障の対応として、ジャンプスターターを使用してエンジンを始動する方法もあります。ジャンプスターターをバッテリーにつないでエンジンを始動させる方法です。 

しかしこの方法では対処できるのがエンジンの始動のみです。

 

ポータブル電源を利用する 

ポータブル電源を利用する方法もあります。大容量で高出力のポータブル電源でバッテリーの充電を行なえば、エンジンの始動もエアコンなども使用できるようになります。 

エンジンの始動のみを行うジャンプスターターよりも活用範囲は広いです。 

しかし、当然ながら、価格は高額になってしまいます。 

 

まとめ

オルタネーターはトラックが走行するために欠かすことのできない非常に重要な装置です。 

ベアリングやプーリーなどそれぞれの部品に異常があると正常に稼働することができなくなってしまいます。 

日々の日常点検が非常に大切です。エンジンの故障にもつながってしまうオルタネーターのトラブルを回避するためにも、故障のサインを見逃さず適切なタイミングで対処するように心がけてください 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。 

 

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