大型トラックのシャーシを中古で探す際の注意点

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トラックのシャーシとは

シャーシとは?

シャーシの語源はフランス語の『châssis』で、『フレーム、骨格、枠組み』を表します。

『フレーム、骨格、枠組み』が語源のシャーシですが、トラックにおいてのシャーシの意味合いには注意が必要です。

フレームとは車の各パーツをつなぐ中心となる骨格部分であり、このフレームにパーツを取り付けていくことで車両の形が出来上がります。

トラックではフレームとこれらのパーツを含めてシャーシと呼んでいます。

一般的には車体を支える部分のことを指し、エンジンまで含んだボディ以外の部分をシャーシと言います。

 

シャーシとコンテナの違い

コンテナはシャーシの上部に積まれるボディ(荷台)であり、シャーシではありません。

積荷を運送するための容器です。

積荷の形状(箱物、固体、液体、粉末等)によって、さまざまな種類のコンテナが存在します。

コンテナはISO国際規格でサイズが規定されており、内寸および外寸、開口ドアの最小サイズ、コンテナ総重量、構造における重量バランス等が規定されています。

サイズは5フィートから45フィートまであります。

私たちがよく見かけるトラクターに牽引されているトレーラーに載せられたコンテナは20フィートか40フィートです。

 

シャーシとトレーラーの違い

コンテナなどを載せるトレーラーは、エンジンが搭載されていないシャーシのことです。

トラクターに牽引されることによってはじめて輸送という本来の目的が可能になります。

けん引車両のトラクターと被けん引車両であるトレーラーを合わせて『トレーラー』と呼ぶことが一般的には多いです。

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トラックのシャーシの種類

2軸シャーシ

トラックのシャーシはその上に搭載するボディの積載重量によってシャーシの強度を変えなければなりません。

積載物の荷重は『軸』で受け、さらにはタイヤが道路と接地し、その荷重を受けています。

『軸』は車軸のことで、その最大荷重は10t/本 と『道路運送車両の保安基準』に定められています。

そして、車軸の左右にあるタイヤの輪荷重は5t/本 と定められています。

2軸シャーシは前輪車軸、後輪車軸とも1本ずつの一般的なスタイルのトラックです。

シングルタイヤであればタイヤの本数は前・後輪ともに左右1本ずつの、全輪で4本のタイヤが装着されます。

ダブルタイヤであればタイヤの本数は前輪2本、1軸の後輪には左右2本ずつの4本(車体内側に1本追加される)、全輪合計6本のタイヤが装着されます。

 

3軸シャーシ

3軸シャーシは前輪車軸が1本、後輪車軸が2本となり、2軸シャーシよりも最大積載量を増やすことができます。

シングルタイヤであればタイヤの本数は前輪に2本、2本の後輪にタイヤ1本ずつの4本、合計6本のタイヤが装着されます。

ダブルタイヤであればタイヤの本数は前輪2本、2本の後軸の左右に2本ずつの8本、全輪合計10本のタイヤが装着されます。

最大積載量が大きい大型トラックにはこの3軸シャーシが多いです。

 

MG付きシャーシ

MG付きシャーシのMGはMotor Generator(発電機)のことです。

これは主にコンテナのシャーシとして利用されています。

コンテナに積込む荷の種類によっては電気の必要な冷凍・冷蔵装置を稼働させたり、換気や空調を必要とする物もあります。

そのような定温輸送コンテナ(リーファーコンテナ)に不可欠なシャーシです。

トラクターから切り離しての一時保管時や船舶輸送時に、発電機を稼働させることで冷凍・冷蔵機器や空調機を稼働し定温を保ち、積荷の品質を守ることができます。

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代表的なシャーシのメーカー

いすゞ

いすゞ自動車株式会社は、日本の自動車メーカーで、特に商用車やディーゼルエンジンの製造で知られています。

トラックやバス、ワンボックスなどの製造を行っており、世界中で広く利用されています。

大型トラックシャーシである「ギガ」はいすゞを代表する大型車両です。

改良された6UZ1型エンジンは高い燃費性能を持ち、プリクラッシュブレーキや車線逸脱警報(LDWS)などの先進安全装備が充実し、高機能シート等でドライバーの快適性を約束してくれます。

 

日野

日野自動車株式会社は東京都日野市に本社を置く日本の自動車メーカーです。

トヨタグループの一員として機能し、トラックやバス、ディーゼルエンジンの製造に特化し、大型・中型トラックの分野で強みを持っています。

大型トラックシャーシであるプロフィアは日野自動車を代表する大型車両です。

先進安全機器が標準装備された高い安全性能や広く快適なキャビン、高燃費かつ高い経済性を備えた車両です。

 

三菱ふそう

三菱ふそうトラック・バス株式会社は2003年に三菱自動車から分社・独立した日本の自動車メーカーです。

ダイムラー・トラックの傘下にあり、世界170ヶ国以上で営業展開しています。

大型トラックシャーシであるスーパーグレートは大型トラックの中でも高性能という定評があります。

6R20型(総排気量10.7L)と6S10型(総排気量7.7L)の2種類のエンジンから選択が可能で、用途に応じてのパワーと低燃費をドライバーに約束してくれます。

 

UDトラックス

UDトラックス株式会社は、トラックの製造を行う日本の商用車メーカーです。

いすゞグループの一員として世界中で営業展開し、特にアジア市場のシェアが高いです。

大型トラックシャーシであるクオンはUDトラックスの特徴でもある高い信頼性と耐久性を誇るエンジンを特徴とします。

衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進安全装備、広いキャビンや高機能シートによる快適性を実現したクオンは信頼性と効率性を備えたトラックとして多くの運送業者に選ばれています。

 

 

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中古で大型トラックのシャーシを探す際の注意点

購入店選び

中古で大型トラックのシャーシを探す際には、中古車販売店選びも重要なポイントです。

信頼できる販売店やしっかりした販売業者を選ぶことが後の安心につながります。

明るく清潔な雰囲気であるかなど店舗や店員の対応も参考にして購入店を選んでください。

第一印象は大切です。

それまでの定期点検やメンテナンスが確実に行われていたのか、購入後の修理や点検を任せても大丈夫なのかなど、販売店選びは非常に大切なものとなります。

感じた第一印象が間違いないか、何度か足を運んで購入店を決めましょう。

 

現車確認

現車確認は非常に重要です。

まずは走行距離数、年式を確認してください。

大型トラックでは70万㎞を越えていないことを一つの目安としてください。

年式と合わせて、10万km/年で換算してみて評価してください。

そして外観の確認、錆びやキズのチェックです。

義務となっている修復歴の告知があるかないかのチェックも必要です。

目視確認の後に実車、運転して運転操作に変なクセがついていないか、エンジン音やその他の異音の有無のチェックも大切です。

クレーンやリフトなどの装備品があれば正常に作動するかのチェックも必要です。

冷暖房の利きの状態、警告灯、パネルの作動は正常か、純正品での工具類、ジャッキなどの付属品、スペアタイヤの所在も確認しましょう。

 

契約時・納車時

現地での確認、立ち合いのもと、修理箇所などがあれば双方が納得のいく話を詰めて見積りを確認して、合意できれば支払方法を確定してください。

そして、契約、納車と進みます。

契約内容を確認し、交渉途中で修理や部品交換があった場合の約束が追記されているかなどの確認も必要です。

納車時には契約書の内容と納車されたトラックに差異はないかしっかり確認してください。

 

各種手続き

車両登録や名義変更は手慣れた販売店に依頼した方が間違いないでしょう。

必要書類は移転登録申請書、手数料納付書、譲渡証明書、車庫証明書、印鑑証明書、委任状などとなります。

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まとめ

中古の大型トラックシャーシは多くの荷を積載して長い距離を走行しています。

無理をして走行しているシャーシであればその影響は現れているはずです。

大型トラックのシャーシを中古で探すならまずはネットで目星をつけても、自身の目で確認し、これまで培ってきた経験でシャーシを確かめてください。

日本のトラックは頑丈で非常に優秀です。

必ず満足のいく1台を見つけることができるはずです。

 

トラックファイブは『豆知識』でこれからも皆様にさまざまな情報をお届けします。

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