トラストスミス 自動運転トレーラーの開発をスタート
東京大学発のスタートアップであるTRUST SMITH(トラストスミス)は11月27日、東京大学生産技術研究所の小野晋太郎特任准教授と学術指導契約を締結し、トレーラーの自動運転技術の開発を開始した、と発表した。工場構内など閉鎖空間を対象にした自動運転技術の確立・運用を経て、将来は公道での完全自動運転の実現を目指す。
製造業や運送業の現場では人材不足が年々深刻化している。製造業では新型コロナウイルスの拡大に伴い、工場内感染による操業停止リスクが高まっているほか、運送業ではドライバー不足を補うため集配業務や長距離幹線輸送業務の自動化を模索する動きが出ている。
同社はこれまで運転者の行動を予測するAI技術や配車システムなど自動運転に関連した独自の技術開発に取り組んできた。今回の学術指導契約は、より高度で信頼性のある最先端技術を開発することを目的としている。
トラック分野では小型〜大型車の自動運転の実用化に向けて、官民が一体となって実証実験や技術開発を推進している。大型トラックよりも多くの荷物を積載できるトレーラーの公道での自動運転が実現すれば、物流の効率化や人手不足の解消が期待できるが、車体が大きいため、制御技術の確立などが容易ではないとされている
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