10トンダンプとは?種類やサイズ、必要な免許、運転時の注意点などを徹底解説!

10トンダンプとは、一般の方の生活には直接関係しませんが、その存在を知らない方はいなく、私たちの生活を間接的に支える大型ダンプとも呼ばれる建設車両です。

私たちの生活の基盤である道路やダム、トンネルなどのインフラストラクチャーや、マンション、ビルや大型商業施設などの建設にこの大型ダンプは活躍して無くてはならない存在です。

日本の大半のインフラ設備は老朽化し、再建設の時期に近づいています。

再び10トンダンプが活躍し、注目される時期が近づいています。

今回の『豆知識』でこの10トンダンプの解説をさせていただきます。

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ダンプとは

 

ダンプはダンプトラックの省略語です。

言わずと知れたこのダンプは建設車両で10トンダンプである大型ダンプは建設車両のなかでのエースです。

大量の土砂をユンボやクレーンで積み込み運び、必要とされる場所で一気にドサっと降ろすのです。

ダンプは英語の『dump』で、『重い荷物などをどさりと降ろす』(研究社 新英和中辞典から)という意味です。

 

戦後、日本の復興のため今なお原動力となっている巨大ダム建設工事には日本国内で開発された大排気量のパワーある大型ダンプが使用されてきました。

そして、東名高速道路、名神高速道路、一般国道と多くの主要幹線を構築してきました。

多くの建築物、構造物の建設に10トンダンプは欠くことのできない建設車両であって、この先の日本の繁栄のためにも欠くことはできません。

 

※過去記事『トラックとダンプの違いを徹底解説』ではトラックとの比較によってダンプの特徴を分かりやすく説明していますのでご参照ください。(2021.11.02)

 

・ダンプの種類は?

ダンプは主に土木作業現場で活躍します。

ダンプ自体が土砂や材料などの積込みをすることはできませんが、荷下ろしの際には自動で行うことができます。

リアダンプ、サイドダンプ、三転ダンプなどの荷降ろしのための架台の傾け方の違うダンプがあります。

そして、これらの土砂等の運搬を行うダンプを土砂ダンプと言います。

もう一種類に土砂禁ダンプがあります。

この名称通り土砂のような密度の高く質量の高い重量物を運ぶことはできないダンプです。

土砂禁ダンプはまたの名を深ダンプ(ふかしダンプ)と呼ばれており、架台のアオリは深く土砂ダンプよりも大きな容量の積載が可能です。

しかしながら、土砂運搬用に開発された大型トラックではありません。

土砂を積めば最大積載量を上回って過積載となってしまいます。

嵩はあるが軽いペットボトルや枯葉などを運搬します。

 

※過去記事『ダンプの種類はいくつある?用途や積載物、大きさごとの種類をご紹介します』(2022.12.01)

 

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10トンダンプに必要な免許は?

 

10トンダンプは大型トラックに分類されます。

そして、10トンダンプである大型ダンプには大型自動車免許が必要となります。

この大型免許取得には普通免許(MT)、準中型免許、中型免許が必要で、取得して3年間の期間が必要になります。

大型免許取得資格を得てから、取得するためには一般的な自動車教習所に通う方法、合宿免許に行く方法、そして運転免許試験場で一発試験を受ける方法があります。

その時のご自身の都合と環境で選択してください。

 

ダンプの各サイズは下表のように分類されて必要な免許証が変わってきます。

参考にご覧ください。

小型ダンプ(2tダンプ) 中型ダンプ(4tダンプ) 大型ダンプ(10tダンプ)
最大積載量 3t未満 3t以上6.5t未満 6.5t以上
車両総重量 5t未満 5t以上11t未満 11t以上
全長 4.7m以下 12m以下 12m以下
全幅 1.7m以下 2.5m以下 2.5m以下
全高 2.0m以下 3.8m以下 3.8m以下

 

 

・土砂の運搬には別途申請が必要

ダンプカーに関係する規制を定めた法律にダンプ規制法があります。

正式名称は「土砂等を運搬する大型自動車による交通事故の防止等に関する特別措置法」です。

ダンプ規制法の対象となるダンプカーは最大積載量5t、または車両総重量8tを超えるものとされています。

さらにはこの「土砂等」は「土・砂利・砂・玉石・砕石・砂利をセメントなどにより安定処理したもの・アスファルト・鉱さい・廃鉱・コンクリート・レンガ・モルタル」と細かく決められているのです。

過積載を防止するための自重計の設置も義務付けられています。

そして、大型ダンプが公道走行時には荷台に「ダンプ番号」とか「ダンプナンバー」と呼ばれる表示番号(ゼッケン)の明記表示の義務もあります。

しかし、ダンプナンバーの表示を義務づけされているのは、土砂などの運搬を目的としたダンプカーだけなのです。

産業廃棄物などを運搬しているダンプカーにはダンプナンバーが記されていない場合もあるのです。

このダンプ規制法が制定された当時、ダンプの運転が乱暴で大きな事故が絶えなかったことに全ての始まりがあります。

現在では土砂ダンプよりも土砂禁ダンプの方が事故の多いというデータもあるようですが、まだまだ事故の多い土砂ダンプ、ひとたび起こしてしまえばその大きさから目立ってしまう土砂ダンプのダンプ規制法に則した申請は仕方ないのかも知れません。

 

10トンダンプ運転時の注意点

 

ダンプ車に限ることではないのですが、大型トラックに特有の車両総重量の重さ、死角の多さや内輪差等、10トンダンプ運転時の注意点は数限りないほどあります。

一たび起こせば大事故、死亡事故につながってしまう10トンダンプの事故例を見ながら運転時の注意点をよく理解してください。

 

・左折時の確認不注意

左折時に左側側道を走っていた自転車に気がつかず巻き込み事故を起こした例です。

車体左側はドライバーにとって一番視覚での確認がしにくい死角の多い場所です。

しかも左折のために内輪差もありました。

まさか車道を自転車が走ってくると思わなかったドライバーの甘さもありました。

気がついた時にはすべては「あとの祭り」です。

思い込みは捨てて、肉眼・ミラー類・聞こえてくる音すべてを頼りにして注意確認を行ってください。

 

・前方の確認不注意

信号停止中、脇から前に回り込んできた原付バイクに気がつかずに発進時に接触事故を起こした例です。

原付バイクが入り込んだのが前方の死角であり、しかもダッシュボード上のフロントガラス部分に不要な物を置いて視覚を狭くしていました。

そしてまた、まさかそんなギリギリに原付バイクがいることは無いだろうという思い込みがありました。

自分の目と耳を使いアンダーミラーもしっかり確認して、まさかの想定も行って注意確認のうえ運転してください。

 

・荷台収納の確認忘れ

これが意外と多いダンプカーでの事故例です。

建設現場で土砂をおろし、その後荷台の泥汚れを水流しして、その水きりのために荷台を立てていました。

運転手はそのことを忘れたまま走り出してしまい、鉄道架橋の橋桁に接触してしまい、橋桁を損傷させてしまいました。

人身事故に至らなかったものの大事故です。

本人の不注意も大きいのですが、ヒューマンエラーは起きることを想定して予防策を考えましょう。

この場合、現場を出る際にこの荷台の下がった姿を確認するシステムが必要だったと思います。

 

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10トンダンプ運転手が求められる仕事とは?

 

10トンダンプの運転手が求められる仕事はやはり建設現場が中心となります。

現場で発生した残土の搬出があれば、足らない土を搬入することもあります。

土砂ばかりでなくコンクリート用の砂の搬送もあれば、コンクリート建物の解体したガラの搬出も行います。

ユンボ・ショベルカー・クレーンで一度に積み、必要な場所で一度にドサっと降ろすのです。

ドライバーが自ら身体を動かす作業を行うことは少なく、待機時間と搬送の時間がほとんどで、カラダを動かすといえば洗車ぐらいではないでしょうか。

年間所得としては他の大型トラックのドライバーと変わることは無く、400万円ほどのようです。

ダンプへの積込みにユンボ・ショベルカーを使うことから重機作業の経験は、あればプラス要因になるようです。

 

まとめ

 

建設業、運送業は世界からいつまでも無くなることはないでしょう。

そのなかでもこの10トンダンプの存在感は大きくこのダンプトラックも無くなることはないでしょう。

そして今、世界は日本の優秀な中古トラック、ダンプを求めています。

開発途上国では新車のトラック、ダンプは価格が高くてなかなか購入には至りません。

中古のミッション車を修理しながら長く使っていくのです。

創業20年のトラックファイブは年間に1万台をはるかに超えるトラック・重機の買取実績を持ち、海外に送り出しています。

皆様のもとで頑張って来たトラック・10トンダンプに第二の人生を送らせてやりませんか。

そんなご相談を私どもトラックファイブはお待ちしています。

 

トラックファイブは『豆知識』でさまざまな情報を皆さまにお届けしていきます。



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