アスファルトフィニッシャーとは?用途や必要資格、販売価格まで解説!

道路や駐車場の舗装に用いられるアスファルトはアスファルト舗装工事の最終段階の仕上げに使われます。

乗用車からトラックまで重量のある車両の荷重に耐えるよう設計された道路や駐車場はしっかりと均等に敷き固められた路床、路盤の上に高熱でまだ柔らかいアスファルトを均一の厚さで広げ固めなければなりません。

その際に活躍する、無くてはならない建設機械のアスファルトフィニッシャーなのです。

今回の『豆知識』ではこのアスファルトフィニッシャーの用途や必要資格、販売価格まで解説いたします。

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アスファルトフィニッシャーとは

 

その名称通りアスファルト舗装工事の最終段階に必ず登場するのがこのアスファルトフィニッシャーです。

高熱の間のみ施工性が高く柔軟性を持つアスファルトの特性を活かしながら施工するためにアスファルトフィニッシャーは開発されました。

高度成長期での名神高速道路・東名高速道路などの大規模で、かつ施工期間の短かった施工時にアスファルトフィニッシャーは活躍しつつ改良されながら現在に至っています。

アスファルト舗装工事においてなくてはならない建設機械です。

 

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アスファルトフィニッシャーの種類

アスファルトフィニッシャーは施工環境に合わせて2つの種類があります。

クローラー式とホイール式です。

施工場所が必ず市街地から寄り付きやすい平坦な場所ばかりではないからです。

他の建機にもクローラー式とホイール(タイヤ)式があるのも同様な理由からです。

 

・クローラー(キャタピラー)式

クローラー式アスファルトフィニッシャーは車両全体がクローラー(キャタピラー)上に乗っており、クローラーの動力によって推進されます。

そのために不安定な地形や軟弱な地盤でも安定して作業を行うことができます。

狭い作業スペースや曲がりくねった道路などの制約のある場所での作業に適しています。また、多くのアスファルトフィニッシャーは操縦席を回転させることができ、作業者は自在に操作することができます。

ただ、公道を自走する事ができませんので施工現場までは回送車による搬送が必要となります。

 

・ホイール(タイヤ)式

ホイール式アスファルトフィニッシャーは、ホイール(タイヤ)によって推進されます。

このホイール式アスファルトフィニッシャーは一般的に高速道路や広い作業スペースで使用されます。

そして、早くアスファルトを敷設する能力を持っています。

高速道路の新設や大規模改修など大きなプロジェクトで使用され、大量のアスファルトを効率的に敷設することができます。

ホイール式アスファルトフィニッシャーは直線的な道路や広い範囲での作業に適しています。

ナンバー取得によって公道の走行も可能ですが、その最高速度から回送車によって施工現場までの搬送が一般的です。

 

アスファルトフィニッシャーの仕組み

 

アスファルトフィニッシャーはアスファルト舗装作業に使用される特殊な機械で、アスファルトを均一に敷き詰める役割を果たします。

その一つの目的だけのための建機であるため、特徴ある外見をしています。

主要構造にフレームがありフィニッシャーの基盤となっています。

運転席はこのフレームの上部に設置され作業者の操作用パネルが設置されています。

ホッパーと呼ばれるダンプの荷台部分のような装置にプラントから運んできたアスファルトを流し込み、スクリューコンベアでスクリードまで送り込みます。

一番重要なアスファルト敷設部分にはスクリードと呼ばれる装置が備えられています。

スクリードはアスファルトを均一な厚さで敷設するために使用されます。

スクリードの下部がアスファルト表面に接触し、アスファルトを押し広げて均等に敷設します。

一定温度の高熱に加熱されたスクリードの幅は0.8mから最大16mまでがあり、高温のアスファルトを路盤に流していきます。

 

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アスファルトフィニッシャーの用途

 

アスファルトフィニッシャーの用途はアスファルト舗装作業において重要なアスファルト舗装の最終仕上げを行います。

舗装機械としてアスファルトを敷設し、その後ローラーなどの他の機械と連携してアスファルトの表面を平滑化し均一な路面を仕上げます。

そして、アスファルトフィニッシャーは舗装中のアスファルトの厚さを調整する役割も果たします。

スクリード呼ばれる部分を通じて、アスファルトの厚みを均一に保ちつつ必要な厚さに調整することができます。

アスファルト舗装面の平坦性の精度を上げるためにも能力を発揮します。

アスファルトの表面を均一に整え、凹凸をなくし心地よく走行できる舗装面を作り出します。

舗装速度も上げており、アスファルトフィニッシャーは舗装作業の効率性を向上させています。

アスファルトを効率的に敷設し、仕上げを行うことで舗装のスピードと品質を両立させる役割を果たしています。

これらの用途によりアスファルトフィニッシャーは道路、駐車場、滑走路などのアスファルト舗装工事において重要な役割を果たしています。

 

アスファルトフィニッシャーの価格

さて、気になるこのアスファルトフィニッシャーの価格ですが、この特殊性と市場に出回る希少性を考えればかなりの高額であることは想像できます。

新車価格と中古車価格の参考になる価格を探してみました。

 

・新車価格の相場

一般財団法人 経済調査会による「公表価格一覧」によると住友建機(株)の希望小売価格

 

・アスファルトフィニッシャー(クローラー式) HA14C-5C

スクリード幅:伸縮0.8-1.4m 質量2.85t

金額12,750,000円

 

・アスファルトフィニッシャー(クローラー式) HA45C-10

スクリード幅:伸縮2.0-4.5m 質量7.4t

金額37,000,000円

 

・アスファルトフィニッシャー(クローラー式) HA60C-8

スクリード幅:伸縮2.3-6.0m 質量13.86t

金額62,500,000円

 

希望小売価格であり、実際の取引きの際にはもっと安くはなるのでしょうが、かなり高額なものです。

資料はクローラー式ですが、ホイール式に変わっても驚くほどの違いはないと思われます。

国内でのアスファルトフィニッシャーの製造は住友建機(株)と範多機械(株)の2社のみであるためこの価格が大きく違うことはないと思われます。

 

・中古車価格の相場

中古のアスファルトフィニッシャーの販売は多くはありません。

そのなかで、小型のアスファルトフィニッシャーの多い範多機械(株)の中古品は数十万円からありました。

住友建機(株)の大型機になると

・スクリード幅が2.0m~4.5mで3,980,000円

・スクリード幅が2.3m~6.0mで6,750,000円

いずれも10年以上落ちの車両ですので一概に新車との比較はできませんが、かなり価格は下がります。

しかし10年以上もの間、高熱のアスファルト合材を車体に抱えて仕事をしてきたアスファルトフィニッシャーですからこの先どれだけ使用できるかを考えれば、不安は残ると思います。

中古価格は目的によってその価格の価値は変わるでしょうし、中古価格相場は地域性やその時の経済状況・世界状況によっても変わるでしょう。

その都度、よく確認したいただいた方がよいでしょう。

 

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アスファルトフィニッシャーの運転資格

アスファルトフィニッシャーは特殊自動車としての運転資格と舗装作業を行うための資格が必要となります。

最後にその運転資格と作業資格を確認したいと思います。

 

・運転資格

アスファルトフィニッシャーは特殊自動車なので運転には小型特殊免許か、大型特殊免許が必要となります。

アスファルトフィニッシャーの車体の大きさ、最高時速で必要な免許が変わります。

アスファルトフィニッシャーの運転に必要な免許
免許区分 取得可能年齢 条件
小型特殊免許 16歳以上 全長4.7m以下、全幅1.7以下、全高2.8m以下

最高速度15㎞/h以下、(農作業時は15㎞/h)

※普通免許に含まれる

大型特殊免許 18歳以上 全長4.7m以上、全幅1.7以上、全高2.8m以上

最高速度15㎞/h以上、(農作業時は15㎞/h以上)

 

・作業資格

2つのうちどちらか一つをお持ちになればアスファルトフィニッシャーのスクリード操作ができます。

1:車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習

2:建設機械施工技士資格

 

上記2つのどちらかです。

アスファルトフィニッシャーのスクリード操作に必要な資格取得方法です。

・車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習

建機大手メーカーの教習所で講習を受講すれば技能講習修了証がもらえます。

決して難しい講習ではありませんが、お持ちの免許と実務経験で取得までの講習期間が変わります。

車両系建設機械(整地・運搬・積込用及び掘削用)運転技能講習で必要な期間

条件 講習期間
大型特殊免許を持っている人

大型・中型、または普通免許を持ち、

小型車両系建設機械運転特別教育を修了していて、

その運転業務経験が3ヶ月以上ある人

不整地運搬車運転技能講習を修了した人

約2日間
小型車両系建設機械運転特別教育を修了し、

その運転業務経験が6ヶ月以上ある人

約3日間
車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了している人 約6日間
未経験で運転免許もなし 約6日~7日間

 

・建設機械施工技士資格

この建設機械施工技士資格は1級、2級と等級が分かれており、スクリード操作のためには2級以上の資格が必要になります。

資格取得のために学科と実技の試験があります。

この試験に必要な知識は建設、土木に必要とされる専門知識であり、この資格を持てば運転操作を許されるだけではありません。

建機を扱う建設現場で施工指導や監督者としての指示をすることが認められ、将来的に役に立つ資格なのです。

 

アスファルトフィニッシャーの買取はトラックファイブまで

 

トラックファイブではアスファルトフィニッシャーの買取を行っています。

トラックファイブは海外に中古トラックや中古建機を販売するルートを持っています。

日本のトラック、建機は高性能で耐久性が高く海外で非常に人気です。

しかしその高性能と耐久性の高さは高価格へと跳ね返っています。

それが理由で中古トラックや中古建機に人気が集まっているのです。

日本での車検や当たり前の日常点検はトラック、建機の高品質を保っています。

いろいろなご事情で手放されるアスファルトフィニッシャーに第二の人生を送らせてやりませんか。

創業20年間の歴史と累積75万台のトラック・重機の査定実績、年間買取1万台をゆうに越える買取実績のあるトラックファイブに是非ご相談ください。

お使いにならなくなったアスファルトフィニッシャーの処分にお困りになった際には是非トラックファイブに電話でご一報を頂くか、WEBサイトからのご相談をいただければ幸いに思います。

 

まとめ

 

アスファルトフィニッシャーは特殊性・専門性が非常に高い汎用性の低い建機ですが、必ず必要な建機です。

今後の日本では大規模な道路の新設は多くはないでしょうが、高度成長期に建設された高速道路や一般道の大規模改修が必要になり、計画もされています。

舗装工事はこの先需要のある職種でありアスファルトフィニッシャーは需要のある建機だということです。

世界においても各地で大きな天災があり、その復興にもアスファルトフィニッシャーは必要となるでしょう。

そして、不幸な戦争で人間は自ら作り上げた構築物を自らの手で壊しています。

この先、世界でその再建・復興が始まればアスファルトフィニッシャーは引く手あまたの時期を迎えることと思います。

そんな近い未来を想像しながらアスファルトフィニッシャーをお使い下さい。

『豆知識』はこれからも皆さまにさまざまな情報をお届けします。

 

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